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沖縄の優しさと緩さを感じる読谷(よみたん)村のバインミー(ベトナム風サンドイッチ)カフェ「cafe NY」。

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「日本1人口の多い村」として認定された読谷(よみたん)村。素朴な自然の美しさに溢れ、静かな時間が流れる長浜地区には、本州や海外からの移住者の貸別荘が建ち並び「読谷村のビバリーヒルズ」と呼ばれるほど。そんな長浜地区の海沿いに、手作り感溢れる小さなカフェ「cafe NY」がある。
 
 
 

 

 
ここでは海を眺めながらバインミーを食べ、とても気持ちの良い時間を過ごすことができる。オーナーの津波加奈子さんは東京都出身。暖かい気候を求めて沖縄へ移住してきた。加奈子さんはきれいな海と静かな生活環境がある長浜地区が大好きで、この場所に馴染み、暮らしに寄り添うようなお店を始めたいという思いがあった。東京の実家に帰省した際、近くのベトナム料理屋のバインミーを食べ、そのおいしさに感動。これを沖縄で提供しようと決めた。手軽な料理ゆえ調理器具も食材もシンプルだが、cafe NYのバインミーにはしっかり加奈子さんの人柄とこだわりがつまっている。
 
 
 

 
耳を澄ましていると、パンの焼き上がりを知らせるオーブントースターの音、ステンレスの調理器具が重なり合う音、サテー(ベトナム風ラー油)を混ぜる音などが聞こえてくる。丁寧に手際よく、調理される場所から聞こえるその音は耳に優しく響く。加奈子さんの鼻歌のような優しい声、目の前の海の景色との調和がとても心地良く、眠気を誘うほど。そこから、加奈子さんの人柄を感じることができる。
 

 

 

 
バインミーは大根、人参の甘酢漬け、パクチー、きゅうり、オリーブオイルをベースに、メインの食材は「自家製ハムのクリームチーズ」と「ピリ辛チキン」の2種類から選ぶ。最後にかける味の要となるサテー(ベトナム風ラー油)はレモングラス、にんにく、島唐辛子を植物油で揚げたものだ。その3種類はすべて加奈子さんのおじいの畑から収穫された、とても愛情深い食材。パンは近所のパン屋さん『おとなり屋』に特別に焼いてもらった卵・バター不使用の天然酵母パンだ。
 

 
加奈子さんはお客様が出来上がりを待つ時間、食べている時間に積極的にコミュニケーションを取る様に心掛けている。現在は外国人客8割、日本人客2割だそうで、もっと日本人旅行客にも来て欲しいと言いつつも、「沖縄旅行の貴重な1食をここで済ませるのはもったいない。少し小腹が空いた時にふらっと気軽に来てもらいたい」と謙虚に語ってくれた。
 

 


 
ベトナム料理なのになぜ店名がNY(ニューヨーク)なのかを聞くと、旦那さんが隣で営業するバーの名前をそのまま使ったのだそう。また営業も1週間のうち、木曜日から土曜日までの3日間、11時30分にオープンして売り切れ次第終了という具合い。ここのバインミーがすっかり好きになってしまった私は、もっと営業日を増やしてして欲しいと伝えた。すると加奈子さんは、「自分の時間、家族との時間を大切にしたい。もう少し時間に余裕が持てるようになればそうしたい」と笑って答えた。良い意味で頑張らず、自分のペースでお店に立つ加奈子さんは沖縄の中でも、ここ読谷村長浜地区によく馴染んでいるように感じる。近くを通った際はぜひ、cafe NYへ。長浜の素朴な自然と静かに流れる時間、加奈子さんの優しい雰囲気とバインミーのおいしさに、心満たされるはずだから。
 

 
cafe NY
facebookページ:https://www.facebook.com/Cafe-NY-1632878013706095/?fref=ts
住所:沖縄県中頭郡読谷村字長浜135-3
営業時間:11:30~売り切れ次第終了
定休日:日曜日から水曜日
 
沖縄CLIPフォトライター 村上佑
 
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