沖縄の観光スポットのひとつ、識名園(しきなえん)の近くにある「いまいパン」は、決してアクセスの良い場所にあるわけではないのですが、平日は140人ほど、そして週末になると200人を超えるお客さんが訪れる人気店です。
毎日オープンの朝7:30からクローズの19:30まで、お客さんが途切れることがありません。開店と同時に訪れるご近所さんをはじめ、出勤前に立ち寄るOLさん、ランニング帰りの40代の男性、営業まわりの途中でお昼ご飯のパンを買いに立ち寄るビジネスマン、近所の中高生…などなど、店内は常に人で賑わっています。
人気の理由のひとつは、種類の豊富さ。店内に並べられているのは、約85種類のパンと25種類のペイストリー(ケーキやタルト)。どの時間帯に訪れてもこれだけ多くの種類が揃うパン屋さんも珍しいのではないでしょうか?
店主 今井 陽介(いまい ようすけ)さんと奥様のあいこさんは「どのお客様にも“自分のお気に入りパン”を見つけてほしいし、その人がいつ来ても目当てのパンが買えるようにしておきたかったんです」と話します。
「週3回通っています」という常連さん(30代のビジネスマン)に、いまいパンが好きな理由を聞いてみると「最近は高級感のあるパン屋さんが増えていますよね? 素敵だとは思うんですけど、僕は入りづらくて。でもいまいパンは気軽に入ることができる。お店には気さくなスタッフがいて、親しみやすくてホッとするパンがあって…」という答えが返ってきました。
確かに、毎日食べたいのは高級パンではなく“ご飯のように味わえる飾らないパン”かもしれません。
そして彼のお気に入りは、人気No.1の「塩パン」だそうです。ジューシーなクロワッサンと、ふわふわなバターロール。その両方が1度に味わえるパンです。
県産の卵が主役の「目玉のおやじ」や西表島(いりおもてじま)の黒米粉を使用したパン、長堂豆腐店(那覇市繁多川(はんたがわ)にある老舗の豆腐屋さんで、昔ながらの島豆腐を作り続けています)の豆乳を生地に練り込んだ「繁多川豆乳パン」、県産全粒粉を使った食パンなど、“地元の食材”にこだわっているいまいパン。
私のおすすめは、2017年に那覇市長賞優秀賞を受賞した「首里城かりーぺい」。沖縄のローカルなお菓子として定番人気の「丸吉塩せんべい屋」とのコラボ商品です。商品名は、沖縄方言で「乾杯」を意味する「カリー(嘉例)」と「curry(カレー)」をかけたそうです。
1枚1枚手焼きされたカレー味の塩せんべいに、ジーマーミ(落花生)のキャラメリゼをのせてオーブンで焼いた首里城かりーぺい。
ひとくち食べると、甘さとしょっぱさ、スパイスの香りが優しくふんわりと広がります。サクサクッ、カリカリッとした食感も楽しく、毎日のおやつにはもちろん、ビールやハイボールのおつまみにもぴったり。
小さなお子様からご年配の方まで、幅広い世代に愛される首里城かりーぺい。一度食べたお客様はほぼリピートされるそうです。
沖縄土産として、ちんすこうや紅芋タルトに加わるベストセラー商品になること間違いありません。新しい沖縄土産に、いかがですか?
いまいパンは識名園から徒歩5分ほど。観光帰りにぜひ立ち寄ってみてくださいね♪
いまいパン
住所/沖縄県那覇市真地12-4
電話/098-836-3008
営業時間/7:30~19:30
定休日/月曜日
Web/ https://imaipain.com/
沖縄CLIPフォトライター 舘 幸子
▼沖縄のおいしいパン屋さん
・美味しさの理由は素材へのこだわり。毎日を幸せにしてくれる読谷村のパン屋さん「おとなりや」
・噛むほどに味わい広がる♪手作りの石窯で焼き上げた「ときはや【北中城】」の天然酵母パン
・アラハビーチまで徒歩1分!朝7時から空いている北谷のパン屋さん「MAYBE BAKERY」
まだまだ知られていないあなただけが知る沖縄の魅力を是非教えてください。沖縄の旅行情報のご投稿はこちらから。
〜もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP〜
↧
オープンは朝7:30! 閉店時間まで常連さんで賑わう那覇市の「いまいパン」
↧