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最近、テレビ番組の『世界ふしぎ発見』でも取り上げていたのが、世界遺産・首里城(しゅりじょう)の新スポット『御内原(おうちばら/うーちばる)』。そこは、かつて首里城正殿の裏側にあった王族たちの居住空間のこと。その御内原が復元され、2019年2月1日から一般公開されました!!
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新スポット『御内原』は、首里城正殿と同じく有料区域。正殿前のチケット売り場で入場料820円を支払えば、首里城正殿内部と、正殿の裏側にある御内原を見学できます。御内原への玄関口は、今も昔も『淑順門(しゅくじゅんもん)』から。
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この門の向こう側に、王族以外は女官たちの女性中心の世界がありました。いわゆる“琉球版の大奥”ともいえ、出入りは厳しく、自由に行き来することはできませんでした。
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淑順門をくぐると、まず最初の建物が『世誇殿(よほこりでん)』。王女の居室にあたります。また、王の即位の儀式を行う場所でもあったのだそうです。
現在、御内原の世誇殿では、来場者を歓待するための伝統芸能公演が1日3回(11時/14時/16時)行われています。
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世誇殿の後には、『金蔵(かねぐら)』の跡がありました。こちらには屋根や壁がありませんが、資料が残っていないので復元はされていないのです。
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奥のほうに進むと、『白銀門(はくぎんもん)』が見えてきます。国王と女官専用の門といわれています。そして、白銀門の向こう側にあったのは、『寝廟殿跡(しんびょうでんあと)』。
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寝廟殿とは、先王の神位を祀る殿のこと。古い記録によれば、1753年に創建され、1845年には拡張されたのだとか。拡張したことによって、それまで城外の『大美御殿(うふみうどぅん)』にあった先王の霊柩を、ここに安置できるようになったのだそうです。
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さらにその先には階段があり、登りきったところにあるのが『東(あがり)のアザナ』。現在展望台になっており、360度、景色が見渡せます。この写真が、東のアザナから眺めた首里城の裏側・御内原エリア全体の光景です。遠くには海が見え、天候が良ければ慶良間諸島も見えます。
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東のアザナから降りてすこし歩くと、植物が生えている場所がありました。そこは『御内原ノマモノ内ノ御嶽(うたき)』、別名・ウチアガリノ御イベ。御嶽は、拝所。つまり、聖域でした。イベ(イビ)とは、御嶽の中にあるもっとも聖なる場所を指し、植えられている植物に神様を降臨させたようです。
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さらに下ると、女官たちの浴場だった『湯屋(ゆや)』の跡がありました。国王の浴室については明らかにされていませんが、こことは別の場所にあったそうです。
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こちらが、『女官居室(にょかんきょしつ)』。王に使えた女官たちの生活の場になります。御内原についてはここまでになりますが、淑順門の外に出たあとも、まだまだ見所があったのです。
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御内原の内部だけでなく御内原の周囲も整備されていました。このエリア内は『寄内ノ御嶽(よりうちのうたき)』とよばれる聖域でもありましたが、現在は散策できるようになっています。寄内の東側の一帯には古い石積みやガマ遺構(洞窟)もありました。
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ぐるりと御内原の周囲を半周できるようになっていて、展望台となっている『東のアザナ』の裏側も見ることができました。
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最終地点まで歩いてみると、『美福門(びふくもん)』も復元されていました。復元の手がかりとなったのが、明治20年に伊藤博文首相が沖縄視察旅行の際の絵画。その中に美福門が描かれたものが残っており、復元の参考資料になったのだとか。
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美福門のさらに外側にある門が『継世門(けいせいもん)』。普段は通用門でしたが、その名の通り、世継ぎの王子が王位継承の際に城内に入る際に通った門。現在まで継世門は閉ざされていました。継世門が開き、その向こうに美福門が見える光景は、琉球王朝時代を思い起こしてくれるかのような、風情ある佇まいが印象的でした。
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これまで首里城正殿の裏側のエリア『御内原』を見学することはできませんでしたが、ようやく一般公開されましたので、この機会にぜひ一度見学に行ってみてください。
『首里城』
住所/沖縄県那覇市首里金城町1丁目2
入場料/820円 ※料金は2019年2月現在
サイト/http://oki-park.jp/shurijo/
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沖縄CLIPフォトライター 桑村ヒロシ
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