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世界に一つしかない自然の美。お土産にぴったりなサンゴ染のシュシュ〈琉染(那覇市)〉

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沖縄に旅行に来る人のほぼみんなが行ってみたいと思うのはなんと言っても珊瑚礁が広がる海。打ち寄せる波が何年もかけて作り出した白い砂浜とブルーのグラデーションのきれいな海。ただそこにいるだけで幸せな気分になりますよね。沖縄、海とくれば、次はサンゴ。沖縄と切り離せないこのサンゴを使った染物があるのをご存知ですか? そう、これです。サンゴの石を使って染めたサンゴ染です。




サンゴ染は、首里城から500mのほどの場所にある琉染が始めた染めの技法です。用いるのは大きなサンゴ石。サンゴ石の内側には自然が創り出したなんともいえない紋様が隠されているのです。このサンゴ石を二つに割って布をおき、色を置いていくと世界に一つしかない、色と模様の組み合わせができあがります。




経験を積んだ職人が一枚ずつ時間をかけて染め上げた布は、一枚の絵画のよう。形や模様が違うサンゴ石の上に布を置いては染め、別のサンゴにおいては染めていくのです。いく通りもの青や緑、赤、紫。繊細な色使いは神々しくて神秘的。




染め上がった布は着物に仕立てられたり、タペストリーや暖簾、テーブルセンター、スカーフなどに仕立てられます。




今回ご紹介したいのは、このサンゴ染をいつでも身につけられるものにしたいと商品化されたサンゴ染のシュシュです。明るい色合いのピンクやオレンジ、シックでクールなブルーやブラック。色展開は6種類ほど。好みに応じて選べます。




毎日でも使いたいシュシュ。水に濡れても乾きやすい素材を使っているので、海水浴やシュノーケリングの後に髪をまとめるのに便利です。沖縄の染物は眩しい光に映えるように鮮やかでにぎやかな色遣いのものが多いですが、身につけるものなので、肌の色になじむ色をで、色数をおさえて染め上げています。価格は税込みで2,160円。自分のためのお土産だけでなく、友だちや家族へのプレゼントにもぴったりです。




沖縄に根ざした染色に長年取り組んできた琉染はサンゴ染よりも前に、紅型に積極的に取り組んできました。昔ながらの天然染料にこだわって、植物や古木、昆虫など、色々な原料を集めて、3000種類以上の色見本帳を作ったことでも知られています。現在は用途に応じて、アクリル系樹脂を使ったものもありますが、調合される色はいわゆるベタなものではなく、落ち着いた色合いに仕上げられています。




古くから使われているモチーフをアレンジした創作柄は明るく朗らかでいて、なんともいえない気品が感じられます。




1階はショップで着物のほか、バッグやポーチ、スカーフやティッシュケースなど50品目以上の商品が販売されています。2階ではサンゴ染と紅型染めの体験ができますので、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。




工房 首里琉染
住所/沖縄県那覇市首里山川町 1-54
電話/098-886-1131
営業時間/9:00~18:00
定休日/無休
Webサイト/http://www.shuri-ryusen.com/


沖縄CLIPフォトライター 福田展也

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