沖縄旅行をしていると「これはなんだろう?」と不思議な物に出くわすことも。沖縄の独特のカルチャーについて事前に調べておいて、もっと沖縄を楽しめますよ。今回は、町中で見つけられる沖縄文化をご紹介します。
①沖縄の魔除け「シーサー」
沖縄を観光していると、あちらこちらで見かけるシーサー。何のために置かれているか知っている人は、少ないかもしれません。沖縄のシーサーは琉球王朝時代に中国から伝わってきました。「魔除け」や「守り神」、「福を呼び込む縁起物」の神獣として、主に民家や集落の入口等に置かれてきたそうです。一見怖そうな面持ちは、実は悪者が入ってこないようににらみをきかせているんですよ。そう考えると、シーサーの表情に「守ってくれてありがとう」と思えてきますね。
沖縄のシーサーは、左右一対で置かれていることが多いのですが、向って右が口の開いたオスで福を呼び込み、向って左が口を閉じたメスのシーサーと。これは、呼び込んだ福を外に逃がさないという意味が込められているそうです。
最近では、こんなに陽気でかわいいシーサー達も出てきています。屋根の上で宴会を開いて、楽しそうなシーサー達。あなたも、沖縄旅行中にお気に入りのシーサーを見つけてみてください。
シーサーの詳細情報
② 月桃の葉で包まれた伝統のお餅「ムーチー」
沖縄のスーパーマーケットで、緑の葉で包まれた長方形のお菓子が売っているのを見かけたことはありますか?これは「カーサームーチー」といって、お餅を月桃(げっとう)の葉で包んで蒸しあげた、沖縄の伝統菓子です。「ムーチー」と略されて呼ばれることも多く、子供からお年寄りまでみんな大好きな味。もともとは、毎年旧暦の12月8日に厄払いの為に各家庭で作り、仏壇にお供えする行事食でしたが、今では行事の時以外でもよく食べられています。味の種類も豊富で、沖縄の食材である黒糖や紅イモなどで味付けされたものがあります。
月桃(げっとう)は沖縄の方言で「サンニン」と呼ばれている亜熱帯に自生する植物で、沖縄では庭先に植えている家庭も多く、近年殺菌作用や美肌効果で注目を集めている植物でもあります。ショウガ科の植物で殺菌作用があり、ふわ~っと心地よい、独特のアロマを放つ植物です。
沖縄ではムーチーを年齢の数だけ食べると、その年は病気にならないと言われています。一つ食べるだけでも満腹になるほどのボリュームなので、年の数食べるには何日かかることやら‥。沖縄滞在中に食べ切れるといいですね。「道の駅」などでも販売しているので、見かけたらおやつ代わりに味わってみてはいかがでしょう?
ムーチーの詳細情報
③ 沖縄版の炊き込みご飯「ジューシー」
沖縄そばを注文すると、一緒に出されることが多い「ジューシー」。細かく刻んだ豚肉や人参、椎茸、かまぼこ、ヒジキ等に醤油と鰹ダシで調味した、沖縄版の炊き込みご飯です。 毎年冬至の日には、ターンム(田芋)が入った「トゥンジージューシー(冬至ジューシー)」を食べる風習があります。
トゥンジージューシーに入っている「ターンム(田芋)」は、冬場に旬を迎えます。里芋に似たホクホクとした食感がやみつきになる一品で、沖縄の人々は毎年この季節を楽しみにしています。
ジューシーは、普段からよく食卓にのぼるメニューですが、水分の加減によって、「クファ(堅い)ジューシー」や、水分を多めに炊いた「ヤファラ(柔ら)ジューシー」又は、「ボロボロジューシー」というものもあります。ボロボロジューシーは、お粥のように柔らかく炊き上げた雑炊の様なもので、このユニークなネーミングは、お米がボロボロ分かれている様からとか、食べる時に吸い込むように食べると「ボロボロッ」という音が出るからなど、諸説あります。沖縄料理屋さんに行ったときには、その真相を確かめてみて下さい。
ジューシーの詳細情報
沖縄ならではの独特の文化をご紹介しました。これであなたも沖縄通ですね!沖縄で何気なく見かける風景にも、いろいろな沖縄の文化が見え隠れしています。知れば知るほど面白い「沖縄」の文化に触れてみてください。
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