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西表島干立 節祭

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500年の歴史があるといわれ、国の重要無形民俗文化財に指定されている西表島祖納(そない)と干立(ほしたて)集落の節祭(シチ)が11月19日から21日の3日間行われました。
 
お隣同士の集落、祖納と干立は西表島のなかでも最も古い集落のひとつ。節祭は農民の正月とされ、五穀豊穣や無病息災が祈願される島内最大の伝統行事です。
 
初日は、トゥシヌユー(年の夜)と呼ばれ、明日からの準備などが、2日目のユークイでは、儀式や様々な奉納芸能が披露され、たくさんの人が見学に訪れます。3日目のツヅミは、水恩感謝の儀式が行われ、節祭をしめくくります。
 
20日干立では、満潮時間にあわせ、正午すぎに前の浜でユークイの儀式が始まりました。
 

 
船漕ぎをして、祈願が行われるパーリャ。勢いよく漕ぎ出す男性たち。女性たちは船を漕ぐ男性たちを手招きをします。気温は29℃まで上がり、太陽が照りつけるなか、儀式が粛々と行われます。
 
浜での儀式が終わると、すぐ隣の干立御嶽で、狂言、棒術、獅子舞などの芸能が奉納されます。
 
祭りの主役とされるトゥーチの4人を囲み、そのまわりを女性たちが円になって踊るアンガー踊り。
 
 
八重山の多くの伝統行事に欠かせない三線。けれど節祭では三線はつかわれません。唄にあわせるのは太鼓のみ。ここで唄われる唄は、三線の唄よりもずっと古いのだそう。

 
豊穣をもたらすといわれているミリク加那志。
 
厳かな雰囲気のなか、「オホホホホホ…」という甲高い笑い声が会場に響き渡ります。干立にだけに伝わるオホホの登場です。
 
 
奇妙な笑い声とともに飛び出てきたオホホ。お金を見せつけ、子どもや女性たちをさそい、つれさろうとしますが相手にされません。オホホは、その顔立ちと身につけるブーツ、言葉が通じないことなどから西洋人との説ですが、なぜこのような神が登場するのか詳しくはわかっていません。
 
 
オホホがばらまいていたお金。

 
獅子舞では、子どもたちが自らむかっていって噛まれようとしていました。
 
小さな集落の和やかな神行事。500年前から変わらない祈願と奉納が続けられています。
 
2016年の節祭は11月13、14、15日に行われます。西表島の神聖な行事をみにきてみませんか?
 
 
 
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沖縄CLIPフォトライター 笹本真純
 
 
 
 
 
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