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島の恵み、島の味 番外編 その2 黄金芋のラスク

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沖縄本島東海岸に位置するうるま市には、橋で繋がれた4つの離島とフェリーで行く1つの離島があります。
 
一面に広がる青い海を見渡しながら渡る橋、「海中道路」は、その先に続く島々へのゲートウェイ。橋の上を爽快に駆け抜けるロードレーサーや海風を上手に操る色とりどりのカイトサーフィンを見ているだけで、南国の世界を味わえます。
 
観光客に人気の離島ですが、全国的に抱える少子高齢の流れには逆らえず、過疎化が進みつつあります。
 
そこで、地域の団体とうるま市民が手をとりあい、「島を元気にしたい!」という思いで、「しま×みらいプロジェクト」が立ち上がりました。生産者や飲食店を営む人たちが、島の恵みを生かして新たな商品を創り出す。そのなかで島のすばらしさを再発見し、さらに自らPRしていこう! という取り組みです。
 
前回ご紹介した浜比嘉島の「かにもくてんぷら」につづいて、第2弾はうるまの島々で栽培された「黄金芋(おうごんいも、くがにいも)」を使った、美味しい美味しいラスクのお話です。

 
うるま市平安座島(へんざじま)で海をのぞむパン屋「ブロンジェリーヤマシタ」を営む幸地美恵子(こうちみえこ)さんは、天然酵母を使用し、厳選した素材で作るこだわりのパン職人。妥協を許さない職人気質の幸地さんは、「沖縄の良さを知ってもらいたい」と周辺のオススメのスポットを、訪れた客に丁寧に紹介する島の案内人でもあります。

 
幸地さんは、早くから「ジモト」の優れもの、「ぬちまーす(パウダー状の塩)」や「もずく」を使ったパン作りに取り組んでいて、黄金芋に秘められた可能性を見出すまでに長い時間を要しませんでした。観光客がよく訪れるお店をきりもりしながら「お土産として持ち帰ることの出来る一品を作りたい!」という気持ちも芽生えました。数あるレパートリーのなかから「日持ちのするラスクが合う」という閃きから「黄金芋のラスク」が生まれました。

 
選び抜かれたフランス産の小麦で作ったバケットをスライス。黄金芋のペーストを一つひとつ丁寧に塗って、仕上げにグラニュー糖をかけて、香ばしく焼き上げます。

 
こがね色したラスクに、散りばめられたグラニュー糖は、まるで光り輝くティーダ(太陽)のよう。カリカリとした歯ごたえと、香ばしいバターと黄金芋の風味の心地よさ。きらきらと光る可愛らしい姿と控えめな甘さに、ついついもう一枚・・・と手が伸びてしまいます。

 
「黄金芋のラスク」の誕生に欠かせないもうひとつのおはなし。
 
神々しい金色を使用した可愛らしいパッケージのデザインしたのは幸地さんの姪である、幸地のぞみさん。オープン当時からブロンジェリーヤマシタの看板や、定番商品の「ぬちあんぱん」のパッケージデザインを手掛けていた幸地のぞみさん。2016年度の「沖展(県内最大総合美術展)」グラフィックデザイン部門で準会員賞を受賞されたばかりの新鋭デザイナー。

 
明るいニュースとともに生まれたのが、まさにこの黄金芋のラスクのパッケージ。姪御さんの快挙に叔母の幸地さんも喜び顔です。

 
幸地さんの作る焼きたてのパンを頬張りながら、「冷めても充分美味しいけど、焼きたてが一番!」と自然と笑顔がほころぶのぞみさん。海の見えるこだわりのパン屋さんは、味だけでなく「ジモト」にも「デザイン」にもこだわり続けています。
 
ディテールまで「ジモト愛」に溢れた黄金色のラスク、海を見ながら召し上がれ。
 
 
 
 
 
一般社団法人プロモーションうるま
住所/ 沖縄県うるま市字田場1304-1 1F
電話/098-923-5995(眞榮里)
 
黄金芋のラスクの動画
 
 
沖縄CLIP編集部
 
 
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