今やすっかり沖縄のお菓子として定着したサーターアンダギーですが、実は誕生したのは琉球王朝時代。調理技術を取得するために中国へ渡った宮中の料理人たちが帰国してから作ったお菓子がサーターアンダギーでした。 気軽に食べられるお菓子としても人気のあるサーターアンダギーですが、沖縄では縁起の良いお菓子とされており、お祝い事や結納の際にも使われます。 そんなサーターアンダギーの美味しいお店を3つご紹介します。
① 伝統を守りつつモダンスタイルを追求したサーターアンダギー
牧志公設市場の目の前にお店を構える「琉球菓子処 琉宮」は「伝統的な味や食感を守りつつ、時代に乗り遅れないモダンスタイルのサーターアンダギーを追求する」というスタンスで運営されています。昔ながらのサーターアンダギーからアレンジした変わり種まで種類が豊富で、どれを買おうか悩んでしまいそう。

プレーン、黒糖、ココナッツがトッピングされたもの、そして黒ゴマときな粉がコーティングされたものは中でも人気があり、小さい口のお子様や女性でも食べやすい「ちっぴるー(沖縄方言で「小さい」を意味します)」はお土産にするのにも良さそうです。

外側はサクサク、中はふわっふわ。揚げてあるのに油っこくないので数種類購入して食べ比べするのも良いかもしれません。 店内では沖縄ぜんざいや琉球あんみつなどの甘味、沖縄野菜を使った生ジュースなども楽しめますので、市場や国際通りでお買い物をした後の休憩にぜひお立ち寄りください。

② 揚げたてアチコーコーのサーターアンダギー
うるま市の国道329号線沿いにある「Fu‐Mi‐おばさんのアンダギー」は知る人ぞ知る名店。 揚げたてのアチコーコー(熱々)サーターアンダギーを求めるのは地元住民だけではなく、県内各地からも毎日多くのお客さんが訪れます。お店の奥さまFu-Mi-さんとのおしゃべりを楽しみに訪れる方も多く、帰る頃にはみんなが笑顔になっている、そんなお店。

毎朝9時過ぎからご主人と二人三脚で揚げるサーターアンダギーは心温まる味。油は使いまわしせず、ほぼ毎日変えているとのことで、油っぽさがなくいくつでも食べられそうです。 味はプレーン、黒糖、きな粉、紅芋、珈琲、ゴマなどの定番メニューの他に、特別注文(3~4日前までに予約が必要)のカボチャ、よもぎ、フルーツなども。

全ての種類がそろうのは10時半頃ですが、12時を過ぎるとテイクアウトしやすいように冷めたサーターアンダギーが袋詰めされていきます。好きな味と個数を選びながら購入されたい方は10時半~12時頃までに行かれることをお薦めします。

<Fu‐Mi‐おばさんのアンダギーの詳細情報 >
住所/沖縄県うるま市石川1‐27‐26
電話/098‐965‐0578
③今帰仁村にある”道の駅”の名物
最後にご紹介するのは沖縄北部にある道の駅「今帰仁の駅そ~れ」の名物にもなっているサーターアンダギー。17人の女性で切り盛りされている今帰仁の駅そ~れには地元野菜や果物、黒糖、ジャム、地元食材がふんだんに使用されたお惣菜、工芸品などが所狭しと並んでいます。
厨房で揚げたばかりの熱々サーターアンダギーが店頭に並ぶと、待ってました!とばかりに次々と売れていきます。 黒糖、紅いも、ドラゴンフルーツやゴーヤなど、沖縄ならではの食材が生地に練り込まれているので地元客はもちろんのこと、沖縄県外から足を運ぶ観光客からも喜ばれています。外側はカリッ、中はふんわり。

ドライブの途中にぜひお立ち寄りください。小ぶりで食べやすいサーターアンダギーはドライブのお供にもぴったりです。

袋詰めされているサーターアンダギーはよくお土産屋さんでも見かけます。砂糖が多く使われ、時間をかけて中まで揚げるので日持ちはしますが、味も食感もやはり揚げたてのアチコーコーには敵いません。 沖縄滞在中にはぜひ揚げたてを召し上がってみて下さい。
◎ 沖縄の伝統菓子「ちんすこう」はこちらで紹介しています。
沖縄CLIP編集部
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