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美味しさの理由は素材へのこだわり。 毎日を幸せにしてくれる読谷村のパン屋さん『おとなりや』

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県外からの移住者も多く住んでいる読谷村(よみたんそん)の人気パン屋『おとなりや』。お客さんが3人も入ると満杯になってしまうほど小ぢんまりとした店内には、70~80種類のパンが所狭しと並べられています。




クロワッサンやメロンパン、クリームパンなどの馴染み深いものから、県産素材をふんだんに使用したお食事系パン、味も見た目もユニークなパン、全粒粉を使用した健康志向のパン、動物性食品を使用しないベジタリアン対応のパン、小麦アレルギーの方でも食べることのできるグルテンフリーパンなど、目移りしてしまうほどバリエーションは豊かです。




ラインナップの多さは、おとなりやの店主 齋藤 隆之(さいとう たかゆき)さんの「どんな方にも美味しく味わっていただきたい」という思いから。きっかけはお子さんが乳製品・卵・小麦粉に対するアレルギーだったこと。




「自分が作ったパンを自分の子どもが食べられないなんて哀しいじゃないですか。でも、このことがあったから環境や原材料を見直すようになったんです」




小麦粉は北海道・九州・沖縄産の無農薬のものを、ライ麦はドイツ産とアメリカ産を、牛乳とバターは北海道のものを、塩と黒糖は沖縄県産を使います。さらに卵は“健康で美味しい”と評判のEM卵を使うなど、出来る限り安心安全な食材を選んでいるそうです。




酵母は、レーズンの自家製天然酵母です(生地を安定させる為にごく少量のイーストを加えているものも)。短時間で発酵させると大味でパサついた食感のパンになってしまうらしく、おとなりやでは20時間かけてのんびりと発酵させます。長時間かけて出来上がったパンは、旨みの深いモチモチ食感。しかも短時間発酵に比べて劣化しにくくなるのだそうです。




おとなりやの1番人気は、外はカリッ、中はプルッ♪ 2つの異なる食感が同時に楽しめる黒糖味のフレンチトースト「琉球松」。コーヒーはもちろん、ウイスキーと一緒に味わうのも良さそうです。






じゃがいもがゴロッと入った「じゃがバター」や、バナナとシークヮーサーを加えた自家製のドラゴンフルーツジャムを中に詰めた「ドラゴンフルーツジャムとクリームチーズサンド」など、“ここでしか買えないパン”や季節の食材を使ったものも多く、それを目当てに遠方から通う人も多そうです。




小学生の頃からパンを作ることが好きだったという齋藤さん。高校卒業後はプロボクサーを目指す傍ら、トレーニング以外の空いた時間はパン屋さんで働いていたそうです。しかしそんなある時“自分探しの旅”へ出かけることを思い付きました。自転車で2ヶ月半かけて北海道まで行き、現地で数年間漁業にも携わったそうです。そしてその後はインドやタイ、ベトナムなどをまわりました。おとなりやのユニークなパンは、多くの世界を見てきた斎藤さんだからこそ作り出せたのかもしれませんね。




店内に設置されたスピーカーからは、パン屋らしからぬブラックミュージックが流れているところもまた個性的。音楽を愛する齋藤さんは「好きな曲を聴きながらパンを作ることに幸せを感じています。でも、さすがに毎日同じパンばかり作っているのは飽きるので、どんどん新しいメニューを増やしていきたい」と話してくれました。




今後も、齋藤さんにしか作れないオリジナリティー溢れるパンが店頭には並ぶはずです。読谷村へ行く理由が、またひとつできました。


おとなりや
住所/沖縄県中頭郡読谷村字瀬名波633-2
電話/098-958-6260
営業時間/10:00~18:30 (または売り切れ次第終了)
定休日/木・日曜日

沖縄CLIPフォトライター 舘 幸子 

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