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2018年にぜひおすすめしたい「人に出会う」沖縄の旅

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味わい深い工芸品に出会う旅、ため息が出るほどの絶景を訪ねる旅、美食に思う存分溺れる旅。ライフスタイルと同じように旅のしかたも十人十色。切り取りかたしだいで、同じ場所でも、覗かせる表情は変わってくるもの。初めて沖縄を旅する人に、そして、一度訪れた沖縄が忘れられなくて、2度目、3度目と旅する人にぜひチャレンジしてほしい旅のスタイルが、人に出会う沖縄の旅です。今回は食べる、観る、体験する、買う。4つの定番的なジャンルから、魅力的な人たちを紹介していきます。






まず紹介したいのは、亜熱帯気候の中でたくましく育った沖縄の食材にこだわって、イタリアンを提供している安室優(あむろ・ゆう)さん。「東京で使っていたのは、クセがないからおいしいという野菜でしたが、クセがあるのが良い野菜だと、沖縄に来てから気付かされたんです。苦い、酸っぱい、えぐい。そういう味わいが本来の野菜の持ち味だと…。『土っぽい』とも言えるでしょうね。それは、ミネラルが豊富だということです。太陽から自分を守るために皮は厚くなるし、苦みやエグみがでてくるんです。自然な環境では、競争が起きるじゃないですか。お互いに必死に育つから、たくましい味がする」。そう語る安室さんの夢はダイビングやホエールウォッチングで知られる慶良間諸島(けらましょとう)の安室島(あむろじま)に宿泊施設とレストランが一つになったオーヴェルジュをオープンさせること。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

「沖縄の自然を活かして人が集まる仕事をしたい」両親が生まれ育った沖縄へUターン【IBISCOの安室優さん】






お腹が満足したところでぜひ足を運んでほしいのが、お父さんが愛情とともに撮り続けた写真を多くの人に見てもらいたいと、家族を中心に運営している「平敷兼七ギャラリー」。2007年に出版された『山羊の肺』で知られる平敷さんは、南大東島などの沖縄の離島、戦後間もない沖縄を影で支えた売春婦、たくましく生きる市井の人や子どもたちを被写体にして、生活という地平に両足でしっかり踏ん張って写真を撮りづづけた沖縄を代表する写真家です。「子供の頃はお父さんの写真をまるで理解できなかったです。暗いし、重たいし、怖いし…。『こんな写真は人に見せられない』って本気で思ってました」という平敷七海(へしき・なみ)さんですが、妹の西原真基(にしはら・まき)さんとともに、平敷さんにお世話になったという写真家の助けを借りながら、おばあちゃんの家にいるかのような、ある種の懐かしさを感じさせてくれるアットホームなギャラリーを切り盛りしています。

お父さんが撮った沖縄を娘が伝える“家族”のような特別な場所、平敷兼七ギャラリー(浦添市)






ヴィンテージプリントの写真を通して、今ではなかなか見ることのできない沖縄を眺めたあとは、近年注目を集める空手の世界へ。日本で一番人口が多い村としても知られる本島中部の読谷村で、沖縄発祥の空手を教えてくれるのは、イギリス生まれのケビン・チャップリンさん。明るくてフレンドリーなケビンさんによると、「空手は無駄のない最小の動きを心がけることでパワーが最大化される上に、動きがとてもエレガントになるし、生身の相手と組み合うことで、他者への思いやりも育まれる。肉体的にも精神的にも成長できる」のだそう。修練を続けるうちに、「カラテスピリットが広まれば世界はもっと穏やかになる」と感じるようになったという空手を体験するすることで、今まで気づかなかった自分に出会うことができるかもしれません。体験は1人から20人程度まで。年齢に制限はありません。経験や興味に応じて事前に体験の内容を相談もOK。ですので、楽しく前向きに空手を体験することができるはず。

今まで知らなかった自分を再発見!「空手発祥の地」沖縄で、本格的な体験を【伝統空手体験(沖縄本島読谷村)】






そして、しめくくりは、沖縄の新しいソウルフード「イカライス」を考案した池城安司(いけしろ・やすし)さん。沖縄の人気レストラン『ピパーチキッチン』を営む池城安信(やすのぶ)さんのお兄さんで、ユニークな発想で沖縄らしさを再編集し、次々に小さなヒットを積み上げている地元では知られた有名人です。代表作は沖縄の伝統的な家屋に欠かせない赤瓦を帽子に丸ごとあしらった「島ぼうし 赤がわら屋根ハット」。亜熱帯のスコールで降り注ぐ雨をためこんで、再び太陽が顔を出して照りつけ始めると、蓄えた水分を蒸発させて温度を微調整してくれる赤瓦と、邪悪なものを近づけない守り神シーサーを屋根の形をしたチューリップハットに盛り込んだ「島ぼうし」。「なくなりかけている沖縄の原風景を、帽子をかぶることでみんなの心に残していきたい」という思いから誕生した、新しい沖縄土産です。ちなみに池城さんとは、女性でも一人で行けるビールバー『BEEAR』(https://www.facebook.com/BEEAR-ビーアー-717100915112842/)で会うことができます。

帽子になった赤瓦屋根、Tシャツになった沖縄地図。あたらしい沖縄土産

このページに登場したみなさんは、個人的にぜひぜひ紹介したいかたばかり。もちろん、ほかにも魅力的な人たちが沖縄にはいっぱい。「出会うたびに沖縄がもっと好きになる」。そんな人たちがたくさん暮らしているのが沖縄の魅力なのです。


沖縄CLIPフォトライター 福田展也

まだまだ知られていないあなただけが知る沖縄の魅力を是非教えてください。沖縄の旅行情報のご投稿はこちらから。

~もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP~
 


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