
6月19日に沖縄県内各地で行われたハーリー。今年の石垣島のハーリーはこちら。
いつもは仲のいい海人(うみんちゅ)たちも、この日ばかりは闘志むき出しで闘います。石垣島で一番盛大に行われる、石垣市爬龍船競漕大会では、地域ごとの5組の海人チームが対戦。そのほかに、一般の人たちが出場する団体ハーリー、女性たけのマドンナハーリーなどがあります。
海人さんたちは、ハーリーの1週間ほど前からは漁も休み、それぞれのハーリー小屋で、漕ぎ手や関係者たちと3食をともにして(夜は家に帰るそうです)練習に励みます。

食事は漕ぎ手を退いた先輩方が作ってくれることが多く、サシミや魚汁に煮付けと、やはり魚が中心のメニュー。何度か一緒に食べさせてもらったことがあるのですが、海人めしはやっぱりおいしい! チームでの練習だけでなく、それぞれ身体づくりのトレーニングをしたり、レースで乗るサバニ(舟)や櫂の整備なども自分たちでして、1年に1度の勝負に挑みます。
熱いのは海人さんたちだけではありません。団体ハーリーは10人ひとチームで、毎年100チームほどが出場。もちろんみなさんふだん仕事がありますが、特に夕方からは、港のあちらこちらにたくさんの人が集まってきて、暗くなるまで練習を続けています。もちろん、ハーリー当日も仕事を休んで出場します。

私はいつも見ているばかりで漕いだことはないのですが、1回の練習で腕がパンパン、肩はガチガチになるそう。。

ひとり足りないという練習の時にただ乗せてもらったことがあります。この年見事優勝をした、石垣消防チームなのですが、速い! なんだか海の上を飛んでいるような感覚でした。
それから、団体ハーリーに出場するには、申し込みをしなくてはならないのですが、朝9時の受付開始に、まだ暗い4時くらいから並ぶ人たちもけっこういるそうなんです。熱い! 申し込みが多く溢れてしまった時は抽選。今年は1チームだけ出られなくなってしまったそうです。
そして、ほぼ全チーム、毎年チームTシャツをつくります。

だからハーリー前のTシャツ屋さんは大忙し。こうしてみなさん挑む本番は白熱!
ハーリーの日は特別に真昼間からオープンする居酒屋さんも多く、お昼すぎに無事大会が終わるとチームごと打ち上げへ。それぞれのハーリー小屋では夕方から祝賀会が盛大に始まります。

本番数日前から、島中はウキウキそわそわ、いつもとは少し違う雰囲気。来年のハーリーは2016年6月8日(水)です。ハーリーをぜひ味わいにきてください♪

沖縄CLIPフォトライター 笹本真純
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