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老舗『城紅型染工房』で伝統的な紅型染めを気軽に体験!

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首里城(しゅりじょう)から3.4km程、浦添市前田(うらそえしまえだ)の『城紅型染工房(ぐすくびんがたそめこうぼう)』は、1971年創業の老舗紅型店です。“暮らしの中に紅型を”をコンセプトに、伝統に忠実でありながらも、新たな息吹も取り入れたオリジナルアイテムを45年以上に渡ってリリース。店舗販売に加えて、近年は通販も展開し、全国にファンが広がります。




1Fショールーム兼店舗では常時100点以上のアイテムを販売。また、2Fのおよそ70畳からなる広々とした工房では、日々職人さんが制作に勤しみ、申し出れば見学も可能です。更に、事前予約にて、誰でもお気軽&お手軽に、紅型染を体験できます。






体験コースでは、まずはエプロン(無料貸出)を着用します(衣類に絵の具が付くと落ちないので、汚れても良い格好がおすすめです)。予約(サイトや電話にて)段階でチョイスしたアイテム(ティーマット、ランチョンマット、エコバッグ等)のベース生地を受け取ったら、簡単なオリエンテーションからスタートです。この日の担当は、若くして2代目を務める店主の山城 信吾(やましろ しんご)さん。




「当店の紅型体験は、小さなお子さんや外国人の方でも、親しみやすいデザインがポイントです。私自身、子育ての際に子供が好きな物や興味を持ったものがヒントに、そのままデザインとなっています」と、穏やかな語り口が印象的。紅型の歴史と言った背景や、三原色等技術的な基本もしっかり説明。そして、体験の流れ、塗り方の手順、色彩の組み合わせや仕上げのコツ等など、ディテールにまで行き渡った丁寧なレクチャーなので、初心者も安心です。




体験内容は、予め模様の付けられた布(「のりおき」)に、30〜60分程かけて、筆に色を付けて染め(「色差し」)るだけと、至ってシンプル。




まずは、糊の付いていない白い模様部分を残さないようにしっかり塗っていきます。この際、「筆を立てて、円を描くように刷り込むように塗るのがのがコツです。また、大事なのは、仕上がりをイメージすること。また、絵の具をつけすぎると模様がにじむので、どこにどんな色を当てのるか、ある程度決めつつ適量を絞りましょう」。また、「最初に薄い色でベースを埋めてから、濃い色で影を出すように立体感を出すと、はっきりとした模様に仕上がります」。ちなみに、モチーフ部分以外には、後で洗い流す糊が乗っているので、色がはみ出してもOKです。すぐに慣れて来るので、後は基本的には、自分の好きなように仕上げていきます。




自分の世界に没頭し、黙々と色を重ねることおよそ30分。色塗り終了! 最後に「塗り残しが無いかチェックしましょう。色が薄すぎたり、白い部分があると、くっきり染まらないので、しっかり確認して下さいね」。




ちなみに、筆者も、熱帯魚模様のランチョンマットでトライ(色塗りのポイントは、補色が隣り合わないよう、できるだけ「グラデーション」を意識し、あくまでもナチュラル感を重視。と言いつつも、青や緑など世界観としては海をイメージしつつ、アクセントとして「赤」を要所で使用し、メリハリも強調しました)! さて、工房での作業は「染め」までですが、この後、持ち帰ってからの仕上げ「水洗」(乾燥、アイロンがけ、水洗い)も重要です。どうなることやらドキドキしながら、自宅で乾燥させること一週間。説明書の手順(のりおき→色差し→水洗)に従い手を動かしたところ、この様な作品が生まれました。なんともはや想像以上の仕上がりに、我ながら満悦です♪








「伝統工芸」と言うと、ちょっと敷居が高い気もしますが、城紅型工房の紅型体験は、お気軽で難しいことは一つもなし! あなたも沖縄文化に触れつつ自分だけの沖縄土産作りに挑戦してみませんか?




城紅型染工房(ぐすくびんがたそめこうぼう)
住所/沖縄県浦添市前田4-9-1
電話/098-887-3414
営業時間/10:00〜18:00
定休日/日曜
料金/紅型体験(3日前迄の事前予約制/以下全て税込):コースター(約30分)1,400円 ・ティーマット(約30分)1,600円 ・トートバッグ 小(約30分)2,000円 ・トートバッグ 大(約40分)3,000円 ・タペストリー(約40分)3,500円
駐車場/有(無料)
Webサイト/http://www.gusukubingata.com/

※料金は2018年3月時点

▼関連サイト:
・虹色のオリジナルアイテムができる!首里琉染の「サンゴ染め」
・瀬底島の赤瓦とアカショウビンが迎えてくれる「紅型工房 べにきち」
・ファンタジーな紅型でつくられた色とりどりの雑貨たち

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~もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP~

沖縄CLIPフォトライター 小川 研(Qey Word)


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