沖縄グルメの代表格のひとつ、「ステーキ」。県内でも沖縄本島はステーキ専門店が数多く、なかでも那覇市西部は有名店が軒を連ねる激戦区です。
ステーキハウスのほとんどは、「食べ終わったらすぐにお店を出る」という雰囲気になりがち。ですが、那覇市辻(つじ)にある「ステーキハウス Mr.マイク」は、食べ終わった後ものんびりできる、まったり感がいかにもウチナー(沖縄)らしいステーキハウスです。
2003年のオープンから15周年を迎える「ステーキハウス Mr.マイク」は、お一人でふらりと訪れる方からファミリー、泡盛を片手に飲み語らうグループなど、さまざまな老若男女が足を運びます。出張族や観光客の方もいらっしゃいますが、比較的地元ウチナーンチュの割合が高い、地元密着タイプのステーキハウスです。
男性に人気、ガッツリの「ジャンボ・ステーキ」(300g)。手前は、沖縄のステーキハウスの定番「マッシュルーム・スープ」。お料理はすべて手作りです。
「Mr.マイク」のこだわりは、スープ、お惣菜、ステーキソース、タコスの皮、ありとあらゆるもの、すべてが手作りということ。
「ステーキソースはフルーツと玉ねぎをブレンドしたオリジナルです。とくに、メインのお肉はやわらかくご提供したいので、筋の処理など、心を込めてひとつひとつ丁寧に仕上げています」と創業時からのウチナーンチュ女性スタッフ。「心を込めて」と言う笑顔には、ウチナーのアンマー(お母さん)らしい愛情が感じられます。
スープ&サラダ・バーから、民謡ライブを臨む。団体様も歓迎という広々とした店内は、4名掛が11テーブル、7名掛テーブルが2つ。とくに7名テーブルはファミリーやグループに人気です。
セット・メニューには、セルフサービスのスープ&サラダ・バーとドリンク・バーが付いています。
サラダ・バーには、昔ながらのおばぁの味を大切にした「きんぴらごぼう」や「春雨サラダ」をはじめ、フレッシュな県産野菜など約10品。そこには沖縄らしくデザートの「ぜんざい」も置かれています。
スープは「日替わりスープ」と「マッシュルーム・スープ」の2種類が並びます。沖縄のステーキハウスといえば、「マッシュルーム・スープ」は定番中の定番。
「マッシュルーム・スープはあっさりと口当たりよく仕上げています。小さな子どもさんからご年配の方まで、みなさんが食べやすいように、スープに入れる素材も細かく刻んでいます」と心遣いをみせるアンマースタッフ。
「軽めに食べたいな」という方は、赤身の「ミスター・ステーキ」(150g)をどうぞ。
沖縄らしいといえば、「ドゥマンギタン・ステーキ」というウチナーグチ(沖縄言葉)のメニューがあります。ドゥマンギタンとは、「びっくりした!」という意味で、そのステーキは500gの赤身ステーキです。鉄板めいっぱいにのっているボリュームに驚き。「500gも食べ切れるのかな?」と思いますが、細身の女性もペロリと平らげられるそう。
沖縄らしいネーミングの「ドゥマンギタン・ステーキ」。500gとボリュームたっぷりですが、女性からも人気の高い赤身ステーキです。
いろいろな種類のステーキをシェアしながら召し上がっていたウチナー美人のみなさま。「どのステーキが一番お好きですか?」と尋ねてみました。すると、「肉らしく噛みごたえがあるドゥマンギタン・ステーキが一番好きです」とおっしゃる女性に、「私もドゥマンギタン・ステーキが一番おいしいと思います」と全員が同意。
ということで、メニュー選びに迷った際は、地元ウチナー美人たちオススメの「ドゥマンギタン・ステーキ」をお試しあれ。
「Mr.マイク」は、なんと民謡ライブも楽しめます。ステーキハウスで民謡ライブとは、ちょっと驚きです。県内広しと言えど、おそらく、ステーキと民謡がコラボしているのは「Mr.マイク」だけでしょう。
糸満出身の民謡歌手・上原淳さんをメインに、組踊や沖縄芝居に携わる演者さん、琉球舞踊の踊り子さんたち、個性豊かな演者さんたちによる民謡ライブを楽しむことができます。
民謡ライブは夜8時と9時からの2回。お食事後もゆっくりされて、2ステージとも愉しまれるお客様の姿もあります。ステーキではなく、サイド・メニューのおつまみをオーダーされて、ビールや泡盛を手にライブを楽しまれる方も多いそう。「沖縄だから三線の音色があるのはいいね」と満足げなウチナーンチュ男性客もいらっしゃいました。
ライブが盛り上がると、立ち上がってカチャーシーを踊り始めるお客様たちも。
「Mr.マイク」はステーキハウスですが、なんとカラオケも完備。ライブが終わったあとも、ゆったりお酒とユンタク(おしゃべり)を楽しむグループや、カラオケで自慢の喉を披露される方もいらっしゃいました。
ステーキとビールに泡盛、民謡ライブにカラオケ、ステーキハウスの域を超越した“なんでもアリ”な感じが、実に沖縄らしい。さらに、ゆるやかに流れる時間、飾らず気取らず、まったりとできる雰囲気が、「沖縄だなぁ」と思わせてくれるのでした。
お帰りの際は、手作りのサーターアンダギーがお土産にいただけます。こういうちょっとした心遣いも嬉しいですよね。
地元のリピーターさんを中心に、幅広い年齢層が気軽に集う家族的な「ステーキハウス Mr.マイク」。店名はアメリカンなネーミングだけれども、ウチナーらしさ満載の「ステーキハウス Mr.マイク」に一度おとずれてみてはいかが?!
ミニロブスター、ステーキ、魚のついた「欲張りセット」。自家製ウニソースをかけたミニロブスターに、ステーキはサガリ150g、お魚は沖縄県産スズキ。ステーキと海の幸が楽しめます。
ステーキハウス Mr.マイク
住所/沖縄県那覇市辻2-4-1
電話/098-863-1838
営業時間/11:00~23:00(L.O.22:30)
定休日/年中無休(旧盆ウークイのみお休み)
駐車場/近隣コインパーキング(1時間半のサービス券有り)
民謡ライブ/1日2ステージ(20時&21時) ※ライブのみ木曜休み
Webサイト/http://www.ryouteinaha.com/index.php?men=8
沖縄CLIPフォトライター 安積美加
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ドゥマンギタンステーキを頬張りながら沖縄民謡ライブが楽しめる「ステーキハウス Mr.マイク」
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