新品にはない、落ち着いた風合いが魅力のアンティーク雑貨や食器、洋服、家具を扱う「Vintage Yard(ヴィンテージヤード)」。
オーナーの真栄田 史子(まえだ ちかこ)さんは、イギリスに住む義理のお姉さまの影響でアンティーク品に興味を持つようになったそうです。そして2008年、宜野湾(ぎのわん)の住宅街にお店をオープン。「義姉が一緒にお店をやってみない?と誘ってくれて、決意しました」と真栄田さんは話します。
買い付けは、年に1度イギリスへ。現地のアンティークマーケットを巡る真栄田さんが買い付けるのは、新品のブランド品ではなく、何十年もの間使い込んだような味わい深い品々たち。
イギリスでは“自分の子どもや孫の代まで使える質の良いものを選ぶ”という文化があるそうです。買って数回で使えなくなってしまうようなものは需要が低く、耐久性のあるプロダクトをケアしながら大切に使い、壊れたら捨てるのではなく、修理をして次の世代に受け継いでいくのです。
「どんな人が使っていたんだろう? と考えると心が温まります」と真栄田さんは話します。
牡蠣を食すための食器も発見。「牡蠣を盛り付けるお皿なんですけど、オードブルやスイーツを盛りつけたり、アクセサリーのトレイとして使っていただくのも良いかもしれません。飾って楽しむのではなく、普段の生活に取り入れてほしいのです。なので、購入してくださった方の好きなように使ってくださったら嬉しいです」と真栄田さん。
柳の木や楼閣、川に浮かぶ小舟、橋、2羽の鳥が描かれた「ブルーウィロー」の食器も人気だそうです。18世紀にイギリスで製作されたこのシリーズは、当時のイギリス人の、東洋に対する憧れを感じさせるデザインと言い伝えられています。
昔から「ものには魂が宿る」と言われていますが、ヴィンテージヤードに並ぶ品々を手に取ってみると「大事に扱われてきたのだなぁ」ということが伝わり、不思議と心を和ませてくれます。
はるばるイギリスから沖縄に渡ってきたアンティーク品を、次はあなたの手で使い込んでみませんか?
Vintage Yard(ヴィンテージヤード)
住所/沖縄県宜野湾市大山2-2-3
電話/098-943-1740
営業時間/11:00〜17:00
定休日/木曜・第4水曜(祝日・公休日は営業)
https://vinyd921.ti-da.net
沖縄CLIPフォトライター 舘 幸子
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経年による風合いが魅力のアンティーク雑貨「ヴィンテージヤード」【宜野湾】
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