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ハブとハーブのエキスを泡盛で仕込んだ南島酒販オリジナルのハブ酒「Double H」誕生!【中編】【PR】

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計3回に渡って、「Double H」の魅力に迫る特集記事【前編】はこちら


Double H

1979年の創業の「南島酒販株式会社」(以下:南島酒販)が、2021年、新たにオリジナルの酒造りに挑戦。沖縄の伝統文化といえるハブ酒をクールな装いで仕上げた「Double H」を11月1日にリリースしました。

「これまでハブ酒に興味のなかった人たちにも手にとってもらえるように」とこだわったビジュアルは、スタイリッシュなボトルフォルムに、シルバーに輝くHのロゴ、生命力あふれるハブとハイビスカスが目を引くデザイン。

中身のハブ酒は、沖縄県一のハブ酒製造量を誇る「南都酒造所」との共同開発です。そんな「Double H」の魅力に迫る特集記事【中編】は、南都酒造所を訪ね、その独自の製造法や、魅力について聞いた話をお届けします。

南都酒造所

沖縄本島南部、南城市(なんじょうし)の「おきなわワールド」内にある南都酒造所。今や全国的な人気を誇る、ハブ原酒を炭酸で割った新感覚のハイボール「琉球ハブボール」の製造元としても知られています。併設する直営ショップには、自社で製造したさまざまな種類のハブ酒がずらり。中には、体長180センチものハブが大きな口を開けて丸ごと瓶詰されたインパクト大な商品も。

「ハブが入っているものは、これからもゆっくりエキスが出ていくので、原酒を注ぎ足していけば、長年飲み続けることができます。泡盛の古酒造りで行われる沖縄伝統の“仕次ぎ”という方法ですね。うちのハブ酒は、ハブの身をしっかりと引き締める独自の技術で仕込んでいるので、10年経っても身崩れをおこさないのが特徴です」



そう解説してくれたのは、工場長の我那覇生剛(がなはせいごう)さん。16世紀の進貢貿易時代に中国から伝わったとされるハブ酒ですが、南都酒造所が独自に製造を始めたのは1992年ころ。なぜ毒蛇として恐れられるハブを使って酒造りを? その経緯について教えてくれました。

「かつての沖縄はハブの咬傷が大変多かったので、少しでも被害を減らしたい、ハブの正しい知識を伝えたいという思いから、約40年前、このおきなわワールド内に研究施設が作られたんです。

当時は、研究のためや、噛まれた際に必要な血清を作るため、捕られたハブが各地からたくさん送られてきました。その数が徐々に大量になり、廃棄するしかないという状況になったとき、何か有効活用できないかと思いついたのがハブ酒造りでした。もともとハブの入手経路があったこと、またそれまでの研究成果があって実現した酒造所といえます」

工場長の我那覇生剛(がなはせいごう)
「南都酒造所」工場長の我那覇生剛さん

今回、南島酒販が「Double H」を製造するにあたって、南都酒造所と共同開発した理由は、そうした長年の研究により、ハブ酒造りの独自のノウハウを確立していることが大きな理由です。

我那覇工場長いわく、南都酒造所のハブ酒の一番の特徴は「徹底した処理を行っていること」。ハブ酒と聞いてそのにおいを気にする人も少なくないですが、事実、かつてのハブ酒はにおいが残ることが悩みの種でした。

ハブ酒

「多くの人に飲んでいただけるよう、においを出さず、品質を高めるためにはどうしたらよいか。研究を重ねた結果、2段階工程の特殊処理方法を開発しました。まず一時処理として、生きたハブを新鮮なうちに血抜きをして、臭腺や内臓も完全に取り除きます。その後、骨肉皮だけをアルコールに漬浸させ、殺菌、無毒化。ここから二次処理として、さらに59℃のアルコールが入ったタンクで10年間熟成させ、源酒となる高濃度のハブエキスを抽出します。これがハブ源酒となり、漬浸したハブそのものは、瓶詰めしてハブ入り酒として利用します」

南都酒造所の見学コーナーでは、その熟成中のハブを見ることが可能。一つのタンクに、なんと約150匹のハブが漬浸されているとか。間近で見ると、すごい迫力です。

熟成中のハブ

さらに、より臭みを取り、旨味成分や風味を豊かにするため、ハーブを使用しているのも特徴です。ナツメ、クコシ、竜眼、陳皮、ウイキョウ、花椒、丁字、クミスチン、桂皮、五加皮、ウコン、おたね人参、甘草といった13種類のハーブを泡盛に漬けこみ、エキスを抽出。ここでできたハーブ酒と、先ほどのハブ原酒をブレンドし、南都酒造所オリジナルのハブ酒が完成します。

「13種類のハーブは、中国の漢方にのっとって選んでいます。果実系から、花、枝葉、皮まで、各分類からそれぞれ網羅することで、ハーブが持つトータル的な特性を取り入れられるようにしました。ハブはホルモンバランスをよくすると言われ、ハーブは内臓強化によいとされています。2つのエキスがブレンドされることで、健康面でも嬉しい仕上がりに。お客様からは、二日酔いしにくい、香りがよいといった声を頂き、女性の方にも人気ですね。寒い冬には、寝る前に召し上がる方もいらっしゃるようです」

ウコン
13種のハーブのひとつ、ウコン(写真提供:南島酒販)

このたび、オリジナルのハブ酒「Double H」を作るにあたり、南島酒販がこだわったのは、今までと違う新しい味。そのため、ふだん南都酒造所が作るハブ酒とは異なった、特別な試みが施されています。

「南島酒販さんからの要望で、ハブのエキスを2倍にしました。それに伴って、ブレンドするハーブのエキスも2倍に。また、通常、弊社が作るハブ酒のアルコール度数は通常35度ですが、より飲みやすい30度にしてほしいとオーダーをいただきました。度数によって味わいは大きく変わり、度数を低くすると逆にアルコールの香りがきつくなる場合もあるので、試行錯誤しましたが、結果的にとてもマイルドで、バランスの取れた飲みやすさ。自信を持っておすすめできる味に仕上がりました」

Double H
(写真提供:南島酒販)

ハブとハーブの頭文字を取って「Double H」。南島酒販と南都酒造所がタッグを組み、オリジナリティ豊かな味を生み出した本商品は、現在、沖縄県内で発売中です。植物のようなすっきりした爽快な香りと、ブランデーのようなまろやかな味わい。「ちょっと怖い」なんていうハブ酒のイメージが変わるような、香りと味の意外性をぜひお楽しみください。


【Double Hに関するお問い合わせはこちら】
南島酒販株式会社
住所/沖縄県中頭郡西原町字兼久277
電話/098-882-9393
営業時間/月~金 9:00~17:00、土 9:00~12:00
定休日/日曜日
HP/https://nanto-shuhan.com/

【南都酒造所に関するお問い合わせはこちら】
南都酒造所(おきなわワールド内)
住所/沖縄県南城市玉城字前川1367
電話/098-948-1111
営業時間/9:00~17:30
定休日/無休
HP/https://www.gyokusendo.co.jp/okinawaworld/syuzo/


沖縄CLIPフォトライター 岡部徳枝


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