冬至(トゥンジー)の日。
一年で最も夜が長くなる日です。
沖縄では冬至の日に"トゥンジージューシー"を作り、
火の神(ヒヌカン)や仏壇にお供えをし家族で頂くという、
家族の健康と子孫繁栄を願う習慣があります。
ジューシーとは沖縄の炊き込みご飯のこと。
トゥンジージューシーの重要な食材は、
なんと言っても「田芋(ターンム)」。
冬至の日は、豚肉やしいたけ、人参、かまぼこ、ひじき
などの普段頂くジューシーに田芋を加えます。
田芋は、里芋を少し大きくしたようなお芋なのですが、
畑で作る里芋と違い、水田でできる水芋でタロ芋の一種なのだそう。
田芋は親芋に子芋、孫芋が連なってできることから
子孫繁栄の縁起の良い食べ物として
沖縄の伝統行事には欠かせない食材なのです。
子どもから、おじー、おばーまで誰でも美味しく
食べることが出来るトゥンジージューシー。
沖縄でも寒い時期に入る冬至に家族みんなで食べて、
元気に冬を乗り切ろう!という想いのこもった、
家族のほっこり温かい気持ちが伝わる料理です。
■ 編集部追記
2021年の冬至は、12月22日(水)です。
沖縄CLIPフォトライター 知念玲奈(0173)
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初回投稿日:2013年12月22日 最終更新日:2021年12月14日