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フォトライターズダイアリー 069 小川研編

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今年は、離島の取材が多い。2月に宮古島(&伊良部)、5月に伊江島、先月は座間味島で、今月は渡嘉敷島(のはずだったけど、台風12号で8月に延期になったけど)。さらに下半期もすでに3つ4つ予定がある。

 
離島は大好物。どこの島にも、本島とは別次元のanother worldが現存している。その素朴な暮らし、古き良き世界観に魅了されて、東京から沖縄に移住してきたようなものだ。までも、仕事を考えると那覇にいざるを得ないんだけど。

 
沖縄と出逢って約10年。有人離島48のうち40は制覇した。どの島も、毎回行く度に違った感慨がある。季節やその時の自分の気持ちによっても、新しい表情を見せてくれる。

 
そんなわけで今年訪れた離島の(“今年の”)思い出を、思い立った順に、ちょっとづつ綴っていこうと思う。題して[離島クロッキー]。本記事では拾え切れなかった(というか記事にまではできなかったコ)ネタを、ちょろちょろっと、素描(=クロッキー:[仏]croquis)。いずれもガイドブックには、あまり露出されないような情報なので、観光客の皆さんには、案外使えるクロッキー帳になるかもね。逆に。

 
そんなわけで、第一回の今回は、つい先月末に行った慶良間(けらま)諸島の「座間味(ざまみ)島」。ま、『古座間味ビーチ』の記事は書いたけど。その他、『高月山展望台』などのド有名スポットは、どこか別の観光サイトにお任せして。島をぼんやり歩いてる途上、「あ」と、OkiNAwamuにCLIPされる、素敵な3つと出逢った。

 
まずは宿。『癒しの宿 久志(くし)』。阿佐集落にある、島唯一となる古民家宿。背の高い鎮守のフクギ並木を抜けると、ひっそりと姿を現す。築58年。重厚な佇まいは否応なく歴史を感じさせる。庭には、通年で、そして気まぐれに花を咲かせるブーゲンビリアが美しい。裏にはマンゴーやパパイヤも植えられ、熟れて落ちたタイミングが合えば、いただけるらしい。そして何よりの目玉は、オーナー高江洲さんによる自家製ヒノキのお風呂。残念ながら、この時はたまたま修理中だったんだけど、今はしっかり稼働しているみたい。



(お風呂の写真/癒しの宿 久志)

 
お次は展望台。ま、この島には有名ドコロが5つもあるんだけど、全く知られてない無名が一つ。『稲崎(ンナザチ)展望台』と『女瀬の崎(ウナジノサチ)展望台』の間にある『ニタ展望台』(と言うらしい。というか、どうも下の海岸をニタと言うらしい)。道すがら、ひっそりと、ある。看板も何もなく、存在感皆無。だからこそ、穴場(か)。まあ展望台からの眺めはダメダメなんだけど、目の前に小道とやらがあって、そこを少し降りれば、絶景らしい(その道は見つけられなかった)。それでも、すぐ斜め前の路側帯から見下ろす景観はなかなか。

 
そして、一番のお気に入りは、唐馬(トウマ)にある『イノーの浜』。はっきり言って、ここはマジにヤヴァイ。本当は教えたくないんだけど。
 
場所は、久岳林道(くたきりんどう)、東の最終地点。行き止まりにクルマを停めて、少しばかりモクマオウの林を歩くと、突然広がるTHE RAKUEN…。誰もいない&何もない。ひたすら天然の真っ白い沙浜が、ただただ広がる。数km先の半島やら無人島やら、慶良間諸島ならではの、メリハリある海景色にもうっとり。離島のさらに最果ての地に来たような、得も言われぬ寂寥感。もう、ただ、そこにいるだけで満たされる。昔の沖縄ってどこもこんな感じだったんだろうなあ。
 
 
 
 
ということで、不定期シリーズ[離島クロッキー]第一回。座間味島で出逢った3つのとっておき。次回は、伊江島あたりを書こうかな。
 
 
 
沖縄CLIPフォトライター 小川 研(Qey Word)
 
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