
地元、沖縄県産の食材を使った料理が味わえる屋台が20軒集結した「国際通り屋台村」が、2015年の6月19日にオープンし、那覇市の新しいグルメス ポットとして注目されています。串揚げや寿司、天ぷら、沖縄そば、ジェラート、チャイニーズバル、泡盛barなど様々なジャンルのお店がお昼前からオープンしているため、昼飲みを楽しみたい人たちから喜ばれています。

そのなかで今回ご紹介したいのは、慶良間(けらま)諸島の中で最も大きな渡嘉敷(とかしき)島の食材をふんだんに使用した料理が楽しめる『村咲そば from Tokashiki』です。

店主さんは、こちらをオープンする前まで渡嘉敷村商工観光課で村のPR活動をしていた當山 清哉(とうやま きよや)さん。「自分が生まれ育った渡嘉敷島を元気にしたい」という思いからオープンを決めたと言います。キッカケとなったのは、昨年の離島フェア(各離 島の特産品や伝統文化などを紹介し、離島と都市地域・離島相互間の交流を促進することを目的としたイベント)でした。2014年3月に慶良間諸島が国立公 園に指定されたことで「何か記念になる物を作りたかった」當山さんは、渡嘉敷島の黒米を練り込んだ”村咲そば”を作ってイベントで販売。会場で‘国際通り 屋台村の出店者募集’のポスターを見て挑戦してみよう!と思ったのだそう。飲食店で働いた経験はありませんでしたが、実家が民宿ということで、宿泊客のために腕を振るうお母様を見て自然と料理を覚えたそうです。

看板メニューはもちろん村咲そば(冷・温)。このそばを使ったカルボナーラも人気です。つなぎを使わない麺はもちっとした食感でつるっと喉ごしが心地良 く、するするとお腹に収まっていきます。お酒を飲んだ後の〆にラーメンも良いけれど、あっさりとした村咲そばはヘルシーで胃にもたれません。

當山さんのお父様が作っている黒米を使ったいなりは、サイドメニューとしてぜひ!

島の近海で獲れたまぐろの料理も外せません。あっさりとしていながらコクのある味わいに仕上げられている「まぐろのテール煮」はビールや泡盛と相性ぴったり。

無添加・有機栽培の黒米や黒うこん、ヤマモモの果実をブレンドした泡盛ベースのリキュール「とかしきの風」は甘口で飲みやすく、泡盛が苦手な人たちからも人気上々です。

縁があって2013年に格闘技デビューをしている當山さん。お願いすれば、マスクをかぶってポージングしてくれるかもしれません。そんな個性的な當山さんが考え出し、作り上げるお料理はどれも印象に残るものばかり。国際通りでお買い物をした後は、ぜひ『村咲そば from Tokashiki』へ寄ってみてください。ホッとする味付けに心が和みますよ。
村咲そば from Tokashiki
住所/沖縄県那覇市牧志3-11-17
電話/070-5693-9338
営業時間/11:00~基本23:00
定休日/水曜日
沖縄CLIPフォトライター Sachiko