皆さんは沖縄の離島へ行ったことはありますか?沖縄本島とはまた違った、沖縄離島の魅力。独自の文化が息づく島々には、ゆったりとした時間が流れていて、そのリズムが心地よく感じられます。そんな沖縄離島の魅力を、一人のカメラマンが旅して伝える企画「real life in islands」がリトハクでスタートしました。
今回取り上げる離島は、人気の八重山諸島、宮古諸島の他、沖縄本島周辺の15離島、久米島を含む35の有人離島です。これだけの数がある離島も、同じ沖縄と言えど、それぞれ違った魅力を持つのが沖縄離島の特徴です。
久米島のハテの浜
今回35の離島を約1ヶ月もの間、旅をしながらレポートしてくれるのが小浦方仁(こうらかた ひとし)さんです。小浦方さんはアウトドア雑誌や、旅行のガイドブックを中心に、様々な媒体・地域での取材・撮影・執筆を担当されてきたベテランカメラマン。ご本人もいくつか訪れた経験はあるものの、35の離島すべてを巡る旅は初めて。これから始まる壮大な旅に期待が膨らみます。
カメラマンの小浦方仁さん
石垣島からスタートした旅は、今6つ目の旅先、竹富島に辿り着きました。竹富島は、沖縄らしい赤瓦家屋の町並みが印象的な島。小浦方さんが切り取る写真と文章から、離島のやわらかな時間の流れを感じ取ることができます。
※以下、小浦方さんの竹富島レポートより抜粋。
日本全国に展望台は数あれど、これほど素朴でスリル満点な展望台はそう多くない。島民たちの寄付で1953年に誕生したこの塔は、高さ4.5m。50年以上前のこの島には、すごい高さだったに違いない。
下に立って見上げると、現在でも想像以上の迫力だ。一度に何人も上れないから、順番に上がる。 待っていると先に上った人の楽しそうな声が聞こえる。
自分の番がやってきた。細くて急な階段を、しっかり手すりに掴まり一歩一歩上がっていく。足を踏み外さないように慎重に。
ほどなく頂上に到着!高い建物がない竹富島だから、その眺めは抜群だ。赤瓦の家々が眼下に広がり、どこまでも続いている。
降りるときも、そろりそろり。下に着いてもう一度塔を見上げてみたら次に上った人が「タイタニック」をやっていた。素朴で小さな展望台だけど…。
竹富島を歩いていると、あちこちで目に入るカフェや食堂。昔ながらの建物を使っていたり、オープンカフェだったり、ロケーションのよい場所だったり。シチュエーションにも個性があるけれど、もうひとつの魅力がスイーツ。
フルーツジュース、スムージー、手作りケーキ、ぜんざい、そしてかき氷。それぞれの店が工夫したご自慢のスイーツを用意している。どれを見てもおいしそうで目移りしてしまう・・・。