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沖縄三線音楽の夢の共演! 古典の人間国宝と民謡界のレジェンドたちが結集!

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古典と民謡の頂点が結集した歴史的瞬間
 
浦添市(うらそえし)にある「国立劇場おきなわ」という最高の舞台で、今現在沖縄で考えられる三線音楽の頂点のような大注目の公演が行われました。沖縄の三線(さんしん)の音楽には、琉球古典音楽と民謡がありますが、古典は体制のなかの宮廷音楽。もういっぽうの民謡は反体制の反骨歌が歌われたり、身近な恋の歌など民衆の歌で対照的です。その垣根を越え、古典からは人間国宝が2名、沖縄民謡界のレジェンドたちや八重山民謡界を代表する大御所まで、古典と民謡界の頂点7名が結集し、至極の歌三線で聴衆を魅了しました!

本物の琉球芸能に出会える「国立劇場おきなわ」
 
その歴史的な夢の公演は、10月3日(土)に国立劇場おきなわで開催しました。とにかく出演者のラインナップが凄い! 古典は人間国宝の照喜名朝一(てるきなちょういち)と西江喜春(にしえきしゅん)を筆頭に、民謡界も錚々たる顔ぶれで、ネーネーズの産みの親であり、沖縄民謡界のレジェンド・知名定男(ちなさだお)、八重山民謡界の重鎮・大工哲弘(だいくてつひろ)、大御所の徳原清文(とくはらせいぶん)、フォーシスターズのリーダー・伊波貞子(いはさだこ)、女性唄者の代表格・大城美佐子(おおしろみさこ)の計7名(出演順/敬称略)。あまりの公演内容の豪華さに、全600席の前売りチケットはすべて完売でした!

古典の人間国宝・西江喜春は、第二部で八重山民謡「トゥバラーマ」を熱唱
 
顔ぶれだけでもとても豪華ですが、それ以上にこの公演の何が凄いかというと、民謡界の大御所が古典音楽に挑戦! そして古典の巨匠たちも民謡を奏でるという、画期的な試みだったのです! このようなスペシャルな舞台内容で入場料が3100円というのは、国立劇場おきなわだからこそ実現できたのではないでしょうか。MCも務めた知名定男も「今日の舞台を観ることができるお客さんはラッキーだと思います。あと500円は取りたいところです」と冗談まじりに語っていましたが、いやいや、2倍〜3倍くらいしてもおかしくない内容の濃さです。

民謡界の大御所・知名定男[左]と古典の巨匠・照喜名朝一[右] 
 
また知名定男といえば、3年前に一度引退し、この舞台で二度目の復活演奏となったことも注目されました。
「重圧感が凄いですね。古典はもう二度とやりたくないなと思います」と、第一部で古典を演奏後にご本人も語っていましたが、国立劇場といえば、ふだんから琉球古典芸能の舞台が多く、お客さんも耳が肥えた人たちばかり。どちらかといえばアウェイ感が凄かったことでしょう。今回の取材ではリハーサルから見学させて頂いたのですが、張りつめる緊張感とワクワク感の高まりがモノ凄い大舞台でありました!

伊波貞子[右]の地謡と琉球舞踊のコラボ
 
第二部では、民謡界のトップ女性唄者が琉球舞踊の地謡をつとめるというのも注目されました。地謡といえば裏方の伴奏とも言えますが、この日は間違いなく、地謡の歌三線が表に出て主役となった舞台でした。演奏した伊波貞子と大城美佐子の美声と圧倒的存在感に、多くの人々が魅了されていました。

人間国宝の照喜名朝一が、沖縄芝居の「きざみ節」を歌い演じた
 
第三部では、ほぼ全員が同じ曲をそれぞれの個性と技で歌い合うというところも大注目でした! そのほかに各自もう1曲ほど民謡を演奏したのですが、なかでも驚いたのは、トリを務めた照喜名朝一の「きざみ節」でした。沖縄芝居仕立てで恋の物語を演じたのですが、人間国宝のこのような姿はなかなかお目にかかれません。ふだん古典の世界で演奏する厳格さとはまた違う一面も垣間みることができました。

夢のようなキセキの共演。このあとも国立劇場おきなわでは注目の公演が続く
 
フィナーレでは全員が勢揃いして斉唱。こんな豪華ラインナップ、二度とありえないのではないかと思えるほど。このような“本物の琉球芸能”を観ることができる場が、国立劇場おきなわ。今後も注目のラインナップが目白押しです。ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか!
 
 
『国立劇場おきなわ』
住所/沖縄県浦添市勢理客4-14-1
電話/098-871-3350
営業時間/10:00〜18:00
定休日/年末年始ほか
 
 
沖縄CLIP編集部
 
※この記事は「国立劇場おきなわ」のスポンサード記事です。

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