本島北部の最北端にある辺戸岬(へどみさき)や大石林山(だいせきりんざん)のほど近く。高さ80mの断崖絶壁から東シナ海を見下ろす絶景スポットが「茅打(かやうち)バンタ」です。
バンタとは、沖縄の方言で「崖」のこと。束ねた茅をこの場所から投げると、風にあおられてバラバラになることから、「茅打バンタ」と名づけられたそう。沖縄海岸国定公園のひとつです。
展望台からの眺めは、沖縄らしいダイナミックな光景。
海岸沿いに続く緑豊かなやんばるの森と、さえぎるものがない澄んだ空、紺碧の海。ここに立つと、いつだって大きく深呼吸をしたくなります。全てを包みこんでくれそうな大らかさと優しさと力強さ。沖縄がもつ深い自然のエネルギーを感じずにはいられません。
この看板の横の小道を入ると、別の小さな展望台が出現。
視線を下ろすと漁港があり、珊瑚の海が広がります。
浅瀬のここは、特に海が澄んで見える場所。すいこまれてしまいそうな美しさです。
2つの展望台のすぐそばには東屋もあり、日ざしをさえぎりながらひと休みすることも。
晴れた日は、伊是名島(いぜなじま)や伊平屋島(いへやじま)も見えるロケーション。人も少ないのでゆったりとした空気が流れている、本島北部で大自然に癒される穴場スポットです。
茅打(かやうち)バンタ
住所/沖縄県国頭郡国頭村字宜名真
電話/0980‐41‐2101(国頭村企画商工観光課)
沖縄CLIPフォトライター 小野暁子
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