
石垣島の市街地から海沿いの道を車で30分ほど、崎枝(さきえだ)集落の小高い丘の上に「GARDEN PANA」があります。パナとは沖縄の方言で花のこと。たくさんの花やハーブが植えられた広いガーデンとカフェ、ストアがあります。

カフェでは、ハーブをたっぷりつかったランチとハーブティーやデザートがいただけます。ストアでは調味料などの自社商品を中心に、おすすめの雑貨などを販売しています。もちろんストアだけの利用もOKです。
ガーデンでは、50種類ほどの植物が専属の農家さんに丁寧に育てられていて、バジルやミントなどポピュラーなハーブから、沖縄ならではの月桃や ピパーチ、季節によっては、レモンが木になっていたり、珍しいクコの木などもあります。自由に見学できて、日によってスタッフが植物を紹介しながらまわっ てくれることも。
名蔵湾(なぐらわん)を眺めながらグリーンに囲まれて、色とりどりの花やいい香りに癒されます。

鮮やかなオレンジの花はナスタチウム。葉も花も食べられ、葉は少しぴりっとした味。
創業24年にもなるGARDEN PANAのはじまりは、まだ島のおみやげもそれほどなく、ハーブや薬草もそこまで注目される存在ではなかった頃、社長の遠山さんが、島に昔からある野草などをつかって製品をつくりたいと思ったこと。

元は遠山さんのお家だったこの瓦家でカフェをはじめたのは、いまから約4年前。ハーブを気軽においしく味わえることを知ってほしいとカフェをはじめることにしたそうです。

こちらは人気メニューの「ハーブたっぷりバジル丼」。お皿にのるハーブは、バジル、ミント、長命草、ハンダマ、フェンネル。すべてオーダーが 入ってからガーデンで摘んできたもので、全部食べられます。みずみずしいハーブを少しずつちぎりながら足していくと、次々と変わる味が楽しめます。ひき肉 の味付けは、オリジナル商品のバジルソース。
野菜の小鉢も、ハーブが味のアクセントに。ランチはドリンクセットで、商品になっている7種類のハーブティーの中から選べます。
ランチはほかにも、「ハーブたっぷりのピタパン」や「島やさいごろごろスープ」、「パナ風冷麺」などなど15種類ほどのメニューがあって、すべてハーブでひと工夫された味付けになっています。おいしくて、身体の内側からきれいになれそうなメニューばかり。

まったりティータイムには、フレッシュハーブティーがおすすめ。その名の通り、摘んだばかりの数種類のハーブをポットにそのままいれてお茶にします。
ひと口味わうと、ドライのものとはまた違った、新鮮な風味と爽やかな香りがふわっと広がります。焼きたてのローズマリーのビスコッティと一緒に。カップに浮かぶ花びらは、食べられるバラ、コウシンバラ。冬にたくさん花を咲かせます。

カフェの隣にあるストアでは、自社製品と沖縄本島にある姉妹店、ラ クッチーナの石けんやセレクトされた雑貨などが並んでいます。ここのハーブを漬け込んだオイルをラ クッチーナへ送って、石けんなどの材料としてつかわれることも。

ガーデンで育ったハーブやレモン、島トウガラシなどを乾燥させたものが量り売りされています。気になるものを少しずつ買って、お茶にしたり、お料理につかったり。

オリジナルのフレーバードオイルとハーブミックス、ブレンドハーブティー。ハーブオイルは、ハーブをフレッシュなうちに漬け込んだもの。このほか調味料やシロップなど20種類ほどの商品があります。
月に1回ほど、「PANA de マルシェ」と名づけた小さなマーケットを開催していて、石けんづくりなどのワークショップやヨガなどが行われています。毎月日程はFBページでお知らせしています。3月は21日(月・祝)の10時から。
石垣島が誇る名勝地、川平湾までは、GARDEN PANAから車で5分ほど。ドライブがてら、ぜひ寄ってみてくださいね!
きりっと冷えたハーブティーやミントをつかったモヒート(ノンアルコールも)はテイクアウトもできるので、暑い時期にはドライブのお供に最適ですよ。
GARDEN PANA
住所/沖縄県石垣市崎枝239-14
電話/0120-917-078
営業時間/9:00~17:00(ランチは11:30~売り切れまで)
休/水曜(7、8、9月は無休の予定)
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沖縄CLIP編集部