Quantcast
Channel: 沖縄旅行・観光のおすすめ情報サイト|沖縄CLIP
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1876

「泡盛倉庫」という名前のBarがあります。

$
0
0
 
3月某日。
 
異業種交流会で久しぶりにお会いしたR先輩が、「泡盛倉庫」に連れて行ってくれました。

 
東京から1人、ニューヨークから1人、来沖(らいおき)して同行していたわたしの友人たちに、泡盛を飲ませよう! という心意気。うちなーんちゅのR先輩の優しさに、ほんといい人だなー、とウキウキしながら向かったのは”夜の街”松山の外れ(住所は久米)の雑居ビルでした。※後からインターネットで調べたら、泡盛倉庫は紹介制の会員制Barでした。R先輩、本当にありがとうございます。

 
スナックのてかてかしたネオンサインが並ぶ中、渋さで逆に目立っている看板「泡盛倉庫」が目印です。中が見えないドアを開けると、床下で光に照らされる泡盛がお出迎え。たぶん、そこだけだと思いますが、全床が泡盛の瓶に支えられている断面図を想像してしまいました。

 
床下はさておき、壁は本当に全面泡盛。これでもか、とひたすら一升瓶が並んでいて、R先輩の「蔵元さんにも一目置かれている」という解説も頷けるというものです。(いわんや、この日、隣の席にいたのは、某蔵元さん御一行様でした)

 
cap 琉球王朝時代、泡を盛ってその良さを判断したので『泡盛』名前がついたとか。ちなみに、高い度数ほど泡立ちはきめ細かく小さいのだそうです。知らなかった!カラカラとちぶぐゎーで泡を立てていただく様式美も泡盛倉庫の魅力です。
 
まさに店名そのものの別世界。泡盛倉庫の中で泡盛を飲んでいると、ここが那覇の松山だということを忘れてしまいそう。

 
素晴らしいのは、2,000円のチャージを払えば、あとは小さいお猪口で1杯30円~、泡盛が選び放題、楽しめるというシステム。泡盛の多様な美味しさを味わってほしい、そして泡盛をもっと好きになってほしい。という店主の比嘉麹さん、もとい康二さんの思いが透けて見えます。

 
2軒目だったこともあり、何を飲んだかはあまり覚えていなくてすみません。でも、蒸留時に釜の中でお米がこげてしまったという、二度とできない偶然の一杯。その深くコクのある香りだけは、鼻の奥に残っています。

 
アテも、謝花きっぱんの冬瓜漬けが入ったチョコレートやだしが香るドゥルワカシーと、沖縄らしさ満点。妥協なし。適当な⚪︎ピーとかが出て来ないところが素敵です。冬瓜漬けチョコは、比嘉さんお手製という超絶美味なシロモノ。書きながら思い出すだけで、口元がゆるんできます。
 
泡盛倉庫は、店主の比嘉さんから溢れ出る泡盛愛が充満したお店。沖縄の方の「突き抜け力」に圧倒される心地よさを、またしても感じさせていただきました。移住して丸5年になりましたが、那覇の街はまだまだ深い! 焦らずたゆまず、酒呑み道を精進したいと思いを新たにした夜でした。
 
 
泡盛倉庫
住所/沖縄県那覇市久米2丁目8-14-4F 
電話/098-869-0808 
営業時間/18:00〜23:00(L.O.) 
定休日/日曜
※会員制です。ご来店希望の皆様は事前のご連絡を宜しくお願いします。(比嘉さんより)
公式サイト/http://awamorisouko.jp/
 
 
沖縄CLIPフォトライター 浅倉彩
 
 
 
 
まだまだ知られていないあなただけが知る沖縄の魅力を是非教えてください。沖縄の旅行情報のご投稿はこちらから。
 
 
〜もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP〜

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1876

Trending Articles