移動手段も運行本数も限られている沖縄の離島は「行きづらい」というイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。確かに、沖縄本島(那覇空港)への直行便は本数も多く不便を感じることはありませんが、離島へ行くためにはまたそこから船や飛行機で移動しなくてはなりません。 しかし、世界から切り離されたような絶景がたっぷり楽しめる沖縄の離島は、自分を見つめ直すためにもぴったりの場所。 沖縄本島にはない離島ならではの魅力をご紹介します。
①都会では出会えない!南大東島の魅力
「絶海の孤島」とも呼ばれる南大東島(みなみだいとうじま)は沖縄でありながら八丈島と沖縄文化が混ざり合い、独特な空気が流れる島。初期の開拓者のほとんどが八丈島出身者だったためです。

那覇から南大東島空港までは飛行機(定員40名程)で約1時間。 面積の60%がさとうきび畑で、生産量は沖縄でトップクラスを誇ります。100年程前まで人間の手が入らなかった南大東島には「観光地」と呼べるようなところはほとんどありません。しかし都会にはない大自然があります。

太陽が沈む頃になると空はトキ色に染まり、夜には満点の星で埋め尽くされる空……。この感動は写真では伝えきれませんが、雑踏から隔絶された場所だからこそ感じられる良さが南大東島にはあるのです。時が止まったような世界を感じてみたい方にお薦めしたい場所です。

<南大東島の詳細情報 >
住所/沖縄県島尻郡南大東村
南大東島独特のチャンプルー文化を楽しもう!
詳細 >> 南大東島独特のチャンプルー文化を楽しもう!
② ユニークな体験をしたい方にお薦めのパナリ島
住民登録をしている人はわずか14人という八重山諸島の新城島(あらぐすくじま)は、上地島と下地島の2つの島からなる島で「パナリ(現地の方言で「離れ」の意味)」とも呼ばれています。この島の間は400mほど。干潮時にはリーフ(サンゴ礁)が現われ2つの島が繋がるので徒歩で行き来することが可能になります。

沖縄屈指の透明度を誇るパナリの海はサンゴ礁がきれいに透けて見えるほど美しく、ただ見ているだけでも心が洗われていくよう……。人魚伝説のあるこの海はシュノーケリングスポットとしても人気です。

島には飲食店も商店もありません。そして石垣島―新城島間の定期便もないので、行く際はチャーター船か、ツアーなどの船をご利用ください。

<新城島(パナリ島)の詳細情報>
住所/沖縄県八重山郡竹富町
八重山、定期船のないパナリ島の海
③竹富島は水牛車でまわるのがお薦め
石垣島から最も近い離島「竹富島(たけとみじま)」は石垣島の離島ターミナルから高速船でたったの10分。他の離島とはまた違った空気が流れる竹富島は、素顔の沖縄に会いたい方にお薦めしたい場所です。
島人は昔ながらの町並みや文化を大切にしようとする意識が高く、赤瓦屋根の家屋が立ち並ぶ町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。 島の周囲は9.2km。ゆるやかな空気が流れるこの土地は、ゆるーりと水牛車でまわりましょう。

④八重山屈指のコンドイビーチ
竹富島滞在中ぜひ立ち寄っていただきたいのがコンドイビーチ。同じ地球上にあるとは思えないほど美しく、夢の世界へ足を踏み入れたような感覚を覚える方も多いはず。 集落から自転車で10分ほどで別世界へ行けるのですから、行かない理由はありません。

真っ白で粒子の細かな砂が一面に広がり、その先には圧倒的なブルーとエメラルドグリーンのグラデーション。 写真集やテレビで見た、憧れの景色がそこにはあります。

素晴らしい眺めと心地の良い波音は、きっと心を満腹にしてくれることでしょう。

⑤ 360°海のパノラマビューは圧巻!
最後にご紹介するのは那覇から西へ15km、船で20分と沖縄本島から行きやすい離島「ナガンヌ島」。2011年に住民登録があり有人島となりましたが、それまでは無人島でした。 現在は観光のために整備されており、観光客が不便を感じることはそれほどなさそうです。
海の透明度はご覧の通り。360°海のパノラマビューは圧巻です。ナガンヌ島には川がなく赤土の流出がないため砂浜や海がこの美しさを保っていられるのだそうですが、その他にも飲食物の持ち込みやシャワーを利用する際に一般的なシャンプーや石鹸の利用が禁止されていたりと、海のために規制がされています。

日帰りでも十分楽しむことは出来ますが、せっかくなので1泊してみてはいかがでしょうか。雑音どころか生活音も聞こえず、耳を澄ますと聞こえるのは波の音のみ。静寂な夜を求める方にはベストな環境かもしれません。宿泊棟は20棟。限られた人しか滞在できませんので、ご予約はお早めにどうぞ。

<ナガンヌ島の詳細情報>
住所/沖縄県島尻郡渡嘉敷村字前島
「何でもある」都会に住みなれている方にとって、離島への旅行は不便を感じることがあるかもしれません。しかし、沖縄の離島には、お金を出しても手に入れることの出来ない景色があります。 ぜひ沖縄離島の感動体験を味わってみてくださいね。
◎ こちらの記事もおすすめです。
沖縄CLIP編集部
まだまだ知られていないあなただけが知る沖縄の魅力を是非教えてください。沖縄の旅行情報のご投稿はこちらから。