宜野湾(ぎのわん)市のパイプライン通りにひっそりとお店を構える焼き菓子屋さん『nanan_pipeline(ナナン パイプライン)』。
お店に並ぶ焼き菓子を作っているのは「スイーツは子どもの頃から食べるのも作るのも大好きでした」というパティシエール。好きが高じて趣味の域を大きく超え、お店をオープンする前には1年間、洋菓子の本場=パリへ。飲食店で働きながら、空いた時間や休日には勉強も兼ねて食べ歩きをしたと言います。
日本とパリの違いはいろいろありましたが、中でも驚いたのは“年配の男性がひとりでふらっとケーキを買いにお店に立ち寄ることが自然なこと”だったそうです。nanan_pipelineが目指すのは、まさにそこ。“パン屋さんと同じぐらいお菓子屋さんが身近な存在”になることでした。
店内には、フランスでメジャーなパウンドケーキやガトーショコラ、マドレーヌなど約15種類が店頭に並びます。オープン前に焼き上げるものあれば、食べ頃を逆算して前日や2日前に仕込むものも。
「数種類味わえるように」とあえてサイズを小さめにしたパウンドケーキは、バターが香るふんわりタイプ。白砂糖の代わりにきび砂糖を使うことで、甘さがまろやかになり、素材の味が活かされるそうです。
「黒糖&ジンジャー」「マンゴーココナッツ」「レモンポピーシード」伊江島のラム酒を使用した「フルーツケーキ」など、バリエーションは多数。それぞれ購入し、いろいろな味を楽しむのも良さそうですね。
フランボワーズの入った「ガトーショコラ」は、外はサクッ、そして中はしっとり。口に含むとリキュールの香りがふんわりと広がる、大人向けのケーキです。
島カボチャを贅沢に使い、シナモンやオールスパイスをたっぷり混ぜ込んだ「パンプキンスパイスチーズケーキ」も大人だから分かる美味しさ。ただ甘いだけではなく、ほのかに感じるピリッとした辛みが後を引きます。
特に女性から人気があるのは、千切りにしたニンジンがたっぷり入った「キャロットケーキ」。クルミのコリコリ食感が良いアクセントになっており、トッピングされているクリームチーズとバターで作ったやわらかなフロスティングと一緒にいただくと絶妙なハーモニー♪
私が個人的におすすめしたいのは、小麦粉の代わりにアーモンドプードルを使用した「無グルテンオレンジケーキ」。搾りたてのオレンジ果汁と果肉が入っているため、華やかな香りと爽やかな味わいが楽しめます。
「流行も取り入れたい」という思いから、グルテンフリーのスイーツを試作中とのこと。他のバリエーションは今後のお楽しみに。
nanan_pipelineのオープンは週3日(月~水)のみ。パリからインスピレーションを受け、アレンジを加えたという焼き菓子はどれも素朴で優しい味わいです。毎日食べても飽きがこないお菓子というのは、きっとこういうもののことを言うのだろうなぁと思います。
nanan_pipeline
住所:沖縄県宜野湾市大山1-5-12 トーマス大山1F
電話:080-7985-7836
営業:月~水曜日
営業時間:11:00~17:00
Mail:nanan.pipeline@gmail.com (注文受付)
P:2台
沖縄CLIPフォトライター Sachiko
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