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お試し移住してみませんか?「島の家プロジェクト」【伊計島】〔PR〕

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※伊計島では現在、試住(お試し移住)希望者を募集しています。詳しい募集要項は記事文末をご確認ください。
 
 
旅先としてはもちろん、移住先としても人気が高い沖縄県。冬でも暖かいし、人はフレンドリー、街並みはエキゾチックでどこか懐かしくもある。人によって心惹かれるポイントは様々で、その魅力は旅人の目には眩しすぎるほど。
 
 
そんな沖縄に住んでみたいと思い立っても、コネもなければあてもない。「住めば都」という言葉がある一方で、理想と現実のギャップというのもあるのは事実。移住を考えたことがある人ならば「さて、どうしたもんだろう?」という疑問符が頭の中に浮かんだ経験をお持ちだろう。誰にでもあるそんな不安を解消してくれそうな移住希望者向けのプログラムがあるというので早速話を聞いてみた。
 
 
訪れたのは古民家や琉球石灰岩を切り出して作られた石垣など沖縄の原風景を色濃く残す伊計島(いけいじま)。離島とはいえ本島と「海中道路」という橋でつながっているので那覇市からでも車でわずか1時間と10分あまり。シークレット感溢れるビーチや手つかずの自然が残されていることもあってショートトリップを楽しみに来る人が少なくない人気の島。嬉しいことにそんな伊計島で移住促進の取り組みが始まったそうだ。
 
 
2016年12月から2017年2月にかけて実施されている「島の家プロジェクト」もその一つ。島への移住を考えている方を対象に、空家を一定期間提供し、お試し移住を体験してもらおうというものだ。今回対象になっている“島の家”は築100年と伝えられる昔ながらの赤瓦屋根の古民家。敷地面積は200坪以上。庭には由緒ある家にしかない石積みの涼み台と呼ばれる一角まである名家で“お試し移住”ができるというのだから驚きだ。4泊以上7泊以内、1組4名までの利用で料金は1泊ではなく1回あたりわずか3,000円。利用にあたっては集落内に住む人との交流やアンケートなどへ協力することが条件となっている。
 
 
住み慣れた地域内での引越しとは違って、文化の違う場所への移住は誰にとっても不安なもの。物件そのものが予算や好みに合うのはもちろんのこと、近所にどんな人たちが暮らしているか、人間関係を上手に築いていけそうか、日々の買い物や休みの日のお出かけ、病気や怪我のときの病院など、住んでみないとわからないことはたくさんある。そうしたチェック項目を、一つずつお試し移住の期間内にクリアしてもらうことでスムーズな移住をお手伝いしようというのがこの企画の狙いだという。
 
 
聞くだけで魅力的なプロジェクトではあるが、そこがどんな場所なのか事前に少しは知っておきたいもの。そこで、すぐ隣の集落に住む先輩移住者の河野さんご一家に移住にあたってのいろいろをご教示いただいた。
 
 
河野さんは東日本大震災が起こった2011年3月に移住を決意。その年の12月に軽貨物自動車一台に荷物を積んで一家4人で沖縄に上陸。まずは住む場所を確保したいと那覇市内の不動産屋に飛び込んだ。家族で暮らせそうな物件を見てみたが、仕事が決まっていなかったために契約にたどり着くことができなかったそうだ。
 
 
不動産屋さんがダメならば、自力で探すしかないと、本島を南から北へ、北から南へと家探しの旅へ。うるま市の海中道路を渡って宮城島(みやぎじま)に到着した時に、電信柱に「空室」と書かれた貼り紙をたまたま見つけた。「礼金も、敷金も保証金もなしでおまけに海が見える角部屋だったんですよ」と河野公二さん。
 
 
「嬉々として暮らし始めましたよね。まずは隣近所に挨拶をしなきゃと隣の隣の部屋を訪ねたのが次なる幸運の始まりでした」と目を細める。「わざわざ引越しの挨拶に来るなんて感心だと、その人は知り合いの漁師に電話をかけ、活きのいい魚を届けてもらい引越し祝いをしてくれました。それからおつきあいが始まったんですが、今住んでいるこの古民家を紹介してくれたのも実はその人なんです」
 
 
あいさつが何より大切だと公二さんは考えている。「沖縄の人はこちらがやったことを二倍にして返してくれる」とも。「家に帰ると玄関に採れたての野菜が置いてあったり、近所の“おばぁ”がうちの子にお小遣いをくれたりするんですよね」。そういう沖縄の人の優しさに支えられ助けられて暮らしているからこそ、空家が朽ちていったり、取り壊されるのを目にするのはとても辛いという。「なんとかしてこの集落にもっともっと人が住むようになってほしい」と考えるのは、島で生まれ育った人だけの願いではないようだ。
 
 
「この島からは離れられないです」とお連れ合いの瞳(ひとみ)さんもすっかりここでの暮らしに馴染んでいる。「家から海が見えて、子どもを自由に“放し飼い”にしておける広い庭があって、コンクリートの代わりにサンゴのかけらが敷き詰めてあるような、そんな家があればなおいいとは思っていますが、子どもにとっても私たちにとっても最高の環境です」と瞳さんは目を輝かせる。

 
 
庭先にはパパイヤ、モリンガが植えられているし、軒先には若いバナナが追熟のために吊るしてある。自然との距離が近い島での暮らしが瞳さんにとってどれほど心地よいか、はたから見ていてもよくわかる。
 
 
「もし難点を挙げるとしたら雨漏りの修理でしょうか」。古民家での生活は快適には違いないようだが、いいところばかりではないらしい。裏座(北側の部屋)の床下には巨大なシロアリの巣があったので床は張り替え、壁も自分たちで漆喰を塗り直した。古民家には玄関は付いていないので、どうしようかと考えていたら、近所の人たちが新たに付け足してくれたそうだ。
 
 
今回ご紹介した移住促進が取り組まれているお隣の伊計島にも、もちろん宮城島と同じように、親切でユニークな島の人が少なくない。海外や県外での長年の生活を経て、島にUターンしてきた岸本次夫さんや「島の家プロジェクト」の事務局を務める仲宗根多恵美さん、仲宗根さんの同僚で「島の家」の向かいの古民家で暮らしている石川ゆうこさんは伊計島に移住しようと真剣に考えている人たちをできる限りバックアップしてくれるはずだ。
 
 
行きたいときにいつでも歩いて海に行きたい。のんびりゆったりした時間を過ごしたい。人と人の距離が近くて温もりのある近所付き合いをしたい。伝統文化と近い暮らしを楽しみたい。伊計島に住みたい理由はひとぞれぞれ。論より証拠、悩むより動け。移住を考えているみなさん、まずは問い合わせから始めてみてはいかがだろう。
 
 
【伊計島・島の家プロジェクト】※現在、試住希望者募集中。
利用料金/3,000円/回(4~7泊)1棟貸し、1組4名様まで利用可
実施期間/2017年2月末まで
※プロジェクト内のプログラムにご参加ご協力できる方が対象です。
 内容、空き日程などはお問合せください。
 
■お申込・お問い合わせ先
一般社団法人 プロモーションうるま
住所/沖縄県うるま市田場1304-1 1F
電話/098-923-5995
 
 
 
沖縄CLIPフォトライター 福田展也
 
 
《沖縄の移住者》
 
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