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【ワッターアクション×沖縄CLIP】 沖縄のためになる”ものづくり”と”お買い物”(PR) ~ リウボウホールディングス代表取締役会長 糸数剛一 × LOCAL GOODsファウンダー 浅倉彩 ~

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例えば誰かへの贈り物に、自分へのご褒美に、何か美味しいものを探すときってどうしてますか? キーワード検索でランキングを調べてみたり、いろいろありすぎてわからないから結局いつもの定番品に決めちゃったり。
 
安心感あるいつものお買い物もいいけれど、その土地に住む人がこっそり教えてくれるような、地元の人が愛してやまないイチ押しの品、そんな味にも出会ってみたいと思いませんか。
 
2021年1月に誕生した「LOCAL GOODs」は、沖縄のクラフトフードを販売するオンラインショップです。その特徴は、沖縄県に住んでいる”モノ知り・味知り”の人たちに選ばれた、とっておきの商品だけが並んでいるということ。
 

LOCAL GOODs ウェブサイト
 
那覇市の食堂が初めて商品化に踏み切った、チーズケーキの販売目標60個を3週間で達成し、本部町にある泡盛製造所の古酒と酒器を組み合わせたオリジナルセットは即日完売。
 
また、経済活動から社会課題の解決に取り組むプロジェクトとしても注目され、様々なソーシャルアクションを実践する県民や取り組みにスポットを当てる、沖縄県のコミュニケーション推進事業『ワッターアクション』のひとつに選ばれました。

 

沖縄県公式SNSを活用した双方向コミュニケーション事業 ワッターアクション ポータルサイト
 
LOCAL GOODs のファウンダー浅倉彩さんが実現したいお買い物の世界はいったいどのようなものなのか、お話を深堀りするべく、ゲストをお迎えしました。百貨店「デパートリウボウ」やコンビニエンスストア「沖縄ファミリーマート」などを経営する株式会社リウボウホールディングス代表取締役会長、糸数剛一さんです。
 
おふたりが考える『沖縄のためになる”ものづくり”と”お買い物”』をテーマに、対談スタートです。

 
浅倉
まず、LOCAL GOODs を作った背景や描いている世界観について説明をさせてください。
 
糸数
はい、お願いします。
 
浅倉
LOCAL GOODs の商品選びは、県内在住の”モノ知りな人”や”美味しいものへの感度が高い人”をFood Picker(フードピッカー)と名付けて、その方に「お気に入りの商品は何ですか?」と聞くところから始まります。Food Picker の主観的な”好き”という気持ちで選ばれた商品をLOCAL GOODs が客観的に取材して、商品のつくり手、Food Picker もみんなで一緒に伝えます。セレクトするだけではなく、Pickerとつくり手の創造性がかけ合わさって、これまでにない切り口でアレンジされた商品が生まれています。
 

LOCAL GOODs ファウンダー 浅倉彩さん
 
売れてるから、人気だからという理由で売ったり買ったりするのではなく、この人がおすすめするなら間違いないだろうという信頼によってお買い物できる場所が作られる。”好き”っていう気持ちの輪が人から人へ繋がっていくことで商品が売れていく、そんなことをイメージしてLOCAL GOODsを作りました。
 
糸数
ほぉ〜なるほど。わたしたちは百貨店なので実店舗を持っていますが、お客様が商品を買うか買わないかの判断は、店員に要望を伝えたり相談したりする会話のなかで、商品を好きになっていくかどうかだったりします。情緒の動きが重要なんですよ。
 
浅倉
そうなんですね。


株式会社リウボウホールディングス代表取締役会長 糸数剛一さん
 
糸数
ネットショッピングの良さは、品揃えが豊富なことですよね。でも実店舗と違って店員がいない。だからランキングを見たり、いいねがたくさん付いているものを選びがちになると思うんですが、でもそれって自分にあってる商品を本当に選んでいるかというとそうではない。
 
浅倉
はい。誰が買ったのか、誰がいいねと言っているのかといえば、見ず知らずの人だったりします。
 
糸数
最終的にはお客様に”好き”と思ってもらえるならOKですよ。ただ、人の感情を動かすためには様々な工夫をしなければいけないんですよね。実店舗でいえば、綺麗に商品を陳列しているだけではだめで。
 
浅倉
LOCAL GOODs はまだまだスケールが小さく並列で語るのはおこがましいのですが、樂園百貨店も品揃えに徹底してこだわってらっしゃると、一顧客として感じています。


デパートリウボウ2Fにある 樂園百貨店(那覇市久茂地)
 
糸数
そうですね。僕らの役目は、独自性や希少価値のある商品を国内外へ販売することなんです。大企業や中小零細企業といった製造業者の規模に関わらず、いいモノなら、量はそんなに多くなくてもいい。
 
浅倉
大量生産できるかは重要ではないと。
 
糸数
はい。物を大量に作って安く売るより、希少価値があるものを高く売るほうがいいんです。そうすればメーカーの売上に貢献できて、従事するひとりあたりの所得が上がり、そのメーカーと関わる生産者にも役立ちます。地域にお金が落ち、循環するようになる。


 
浅倉
付加価値の高い製造業が少ない産業構造が、沖縄の所得水準が低い一因なのではないかと考えています。
 
糸数
そうですね。本当は、沖縄は製造業の拠点として非常に有利な立地なのに、もったいない。沖縄は一番海外に近い日本じゃないですか。これから先40〜50年はアジアの経済が伸び続けるでしょう。沖縄で製造すればすぐに、躍進するアジアマーケットへ持っていける。
 
製造業の盛んな観光地となれば世界中から人が訪れるし、人が訪れれば物も行き来する。国際ビジネスリゾートになり得るんですね。
 
浅倉
ほかの地域が真似できない優位性を生かしたかたちで沖縄経済が活性化すれば、貧困問題へのアプローチにもなるはずですよね。
 
糸数
県内には品質のいいものを作っている中小零細のメーカーがたくさんあります。でも、商売で行き詰まっている方も多いんです。その課題を解決するためには、私たちのような小売業者がリスクと責任を持って、製造から関わることが必要だと考えています。何が売れるかを見極め、商品と販路を開拓するのは私たちの役目です。
 
浅倉
LOCAL GOODsでは、つくることに真摯なつくり手さんに、つくり手のファンでありマーケティング感覚を持ったPickerのセンスが加わることで違う展開が生まれました。冒頭でも紹介させていただいた「ピパーチ かける チーズケーキ」はまさに、ピパーチキッチンとピパーチキッチンをセレクトしたFood Picker のセソコマサユキさんが共同で開発したものなんです。


2021年1月限定予約販売『ピパーチ かける チーズケーキ』
 
浅倉
山川酒造の古酒も、ただお酒だけを売るだけでなく古酒のためにつくられた酒器とセットにすることで、古酒の魅力をギリギリまで引き出せる商品展開になりました。これも泡盛愛溢れるFood Picker 下向依梨さんの目線があってこそ生まれたアイディアでした。


山川酒造の古酒と、陶芸家 ポール・ロリマーさんがつくる酒器
 
糸数
沖縄ファミリーマートや樂園百貨店で販売する「離島のいいもの 沖縄セレクション」も、つくり手と売り手のタッグによって実現した例です。沖縄の離島で手づくりされた味をおそろいの瓶に詰めて売りましょうと。つくり手さんたちは「こんな高値で売れないよ」と言っていましたが、観光客が足を運ぶ店舗に置いたらドンと売れました。製造する皆さんも元気になりましたね。
 
浅倉
素敵ですね。LOCAL GOODs を始めて感じていることですが、とても好かれているのに、つくり手の方たちってすごく控えめで謙虚ですよね。
 
糸数
地元の特産品を使うことも、真面目に工夫してものづくりをすることも、ご本人たちは当たり前にやっていることで、「大したことない」って思っていますから。
 
浅倉
そうですよね。『ピパーチ かける チーズケーキ』も最初の販売目標は20個だったんですよ。ピパーチキッチンのご店主は「20個も売れるかなぁ。誰に売れるんだろう」と不安げでした。でも打ち合わせを重ねるうちに、これは絶対売れる! いや、みんなで60個を売り切ろう!と。
 
サイトをリリースするときは私もドキドキしましたが、蓋を開けたらピパーチキッチンのファンの方やFood Picker を信頼する方、この事業を応援したいという友人たちが買ってくれて目標台数を完売することができました。
 
糸数
まだまだ可能性を秘めている中小零細企業がたくさん埋もれています。だからこそ、小売業者が「これは売れます!」と言う必要があるんです。普段は20個しか作っていないけど頑張れば60個作ることができる、もしくはピパーチキッチンのように新たにチャレンジしたいというお店もあるかもしれない。ただチャレンジするには確実な販路が課題です。そのためにはやはり小売側が販路開拓の責任を持つ。そうすれば会社や工場の規模はそのままでも、やり方次第で生産性があがります。
 

 
糸数
わたしは、いろんなルールや既成概念が邪魔をして「難しいんじゃないか?」と言われることに挑戦できるラボのような島にしていきたいという思いを抱いています。沖縄でトライして、成功すれば全国へ広げていけばいい。チャレンジできる小さな島があることは日本のマーケットにおいても有意義なことですし、何より沖縄自体が活性化していくじゃないですか。
 
浅倉
沖縄ファミリーマートで販売する「上間天ぷら」も御社が手がけるチャレンジングな取り組みのひとつだと拝見しておりました。
 
糸数
まさにそうです。一つの天ぷら屋さんのてんぷらを県内約330店舗のファミマで販売する。コンビニは1店舗につき1日1000人くらいのお客さんが来ますので、例えば1店舗で1個売れたら1日で330個、3個売れたら約1000個。一つのお店で1日1000個の売上は大きな利益ですよね。
 
浅倉
同じような可能性をもつ、金の卵のような製造業者さんが、きっとたくさんいらっしゃいますよね。

 
糸数
そうですよ。私たち小売業者がその存在に気付いて一緒に商品や販路を作っていけば、製造業はかなり盛り上がります。そして今求められているのは「その土地」にしかないもの。つまり沖縄にしかないものです。一昔前は、舶来品といって海外から来たものが重宝された。でも今は逆です。グローバル化して、世界中からなんでも手に入るようになればなるほど、ローカルにしかないものが価値を持つんです。
 
浅倉
沖縄にしかないもの、たくさんありますよね。例えば、亜熱帯気候だからこそ育つ食材。LOCAL GOODs で取り扱っているピパーチ(沖縄に自生するスパイス)もそうですし、黒麹菌でつくられる泡盛もこの気候だから。泡盛や古酒は、琉球王国があったから育まれた文化です。すべて沖縄にしかないものだと思います。
 
糸数
パイナップルもそうですよ。他県でも作ってるかもしれないけど、糖度が全然違うでしょ。同じ食材を作ってるからといって、同じ価格で売っちゃだめです。味が全然違うんだから。沖縄でしか作れない味を安く売る必要はないんです。
 
浅倉
伝え手・売り手が、高い値段で売る理由を生産者の方にもお客様にも、両方に説明するって大事ですね。
 
糸数
そうです。小売業者が放置しないということです。
 
浅倉
350円で食べられる沖縄そばも嬉しいですけど、もっと地域にお金を落としてもらうためには、高品質なものはその価値に適した値段で買っていただく。そのために、背景にあるストーリーも、買った後の楽しみ方も丁寧に伝える。LOCAL GOODs でも、沖縄の独自性を発揮したものをつくれば売れるということを証明していきたいです。
 
今日はありがとうございました。
 
 
 
樂園百貨店
沖縄をはじめとした日本・世界・からだに”いいモノ”を取り揃えるライフスタイルショップ。
 
住所/沖縄県那覇市久茂地1-1-1 デパートリウボウ 2F
電話/098-867-1171(代表)
営業時間/10:00 - 20:00
休み/1月1日
https://www.resort-dept.okinawa/
 
 
 
LOCAL GOODs
沖縄各地のローカルクラフトフードのなかでもFood Picker の”とっておき”が手に入るオンラインストア。
https://localgoods.jp/
 
 
 
 
県産品が購入できるオンラインショップ
 
まいにちに。おきなわ
https://www.mainichini-okinawa.jp/
 
沖縄CLIPマルシェ
https://marche.okinawaclip.com/
 
 
 
原稿:松田藍、編集:浅倉彩
 
 
 
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〜もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP〜
 


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