しっとりふわふわの“高級食パン”を食べたことがありますか?
「え、食パンに1,000円も払うなんて」と、まだ試していない方もいらっしゃると思いますが、素材や製法にこだわった食パンは、最初の一口で違いが分かるおいしさ。パン好きの方はもちろん、そうでない方にもぜひ一度味わっていただきたいです。
2021年3月28日に、世界遺産に登録されている識名園(しきなえん)の券売所のすぐ横にオープンした「王朝食パン識名園」は、那覇市真地(まあじ)にある「いまいパン」と真地自治会が共同で運営する高級食パン専門店です。
食パンの開発に携わったのは、いまいパンのオーナー今井 陽介(いまい ようすけ)さんと、金子 久志(かねこ ひさし)さん。試行錯誤を重ねて、今のレシピに辿り着いたそうです。
「コロナ禍の影響で沖縄の観光も落ち込んでいますが、そんな時期だからこそ地域を盛り上げたいという思いがありました。識名園は観光スポットのひとつですが、地元の方たちが足を運ぶきっかけになってくれると嬉しいです」と今井さん。
店内で販売するのは、王冠をイメージした山型の「国王の食パン(1本900円/ハーフ(1斤)450円」と「王妃のぶどうパン(1斤864円)」の2種類です。
高級食パンに使う砂糖の量は、一般的な食パンに比べて倍以上だそうで「毎日食べても体が疲れない食パンにしたかったのと、県産の素材を使いたかったので、国王の食パンには砂糖の代わりに仲宗根糀屋(なかそねこうじや)の米麹から甘麹(甘酒の素)を作って、パン生地に混ぜ込んでいます。
麹を加えると焦げやすく生地がほんのり茶色に色づいてしまうので、真っ白に仕上げるために、食パンではあり得ないぐらいの低温で長時間焼いています」と金子さん。
購入当日は、トーストせずに“生”のままで味わうのがおすすめです。しっとりふわふわ、そしてモチっとした食感の国王の食パン。麹を使うことで、小麦粉の優しい甘味と香りが引き立っています。
食べきれない時は、スライスして1枚ずつラップで包んで冷凍庫へ。国王の食パンは蜂蜜と相性が良いので、厚めにスライスして、香ばしくトーストして、バターと蜂蜜をかけて味わってみてください。
こちらは、多良間島(たらまじま)の黒糖と、酸味の少ない2種類のレーズンを練り込んだ「王妃のぶどうパン」。持った瞬間にずっしりとした重さを感じます。1斤に200gのレーズンが入った贅沢なパンで、噛むほどにレーズンの濃い旨味とじんわりとした黒糖の甘さが広がります。生地はしっとり。程よい弾力と歯切れの良さが魅力です。そんな王妃のぶどうパンは、朝ごはんだけでなくおやつにも重宝すること間違いありません。
王朝食パン識名園は今後、季節限定の食パンも予定しているとのこと。オープン初日から行列ができ、その後も完売が続いている人気店、王朝食パン識名園。電話予約も可能ですが、早い時間にいかれることをおすすめします。
王朝食パン 識名園
住所/沖縄県那覇市真地421-7
電話番号/098-961-3233
営業時間/10:00〜17:30(4〜9月)、10:00〜17:00(10〜3月)
定休日/水曜
https://www.facebook.com/ohchoshokupan/
沖縄CLIPフォトライター 舘 幸子
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