海人(ウミンチュ)の町として有名な糸満(いとまん)。潮の満ち引きや月の満ち欠けにより漁に出る、昔ながらの海人の風習から、今もなお旧暦文化が色濃く残っています。
今回は、そんな海人のまち、糸満にあるおすすめのスポットをご紹介します!
糸満海人の歴史と文化に触れられる施設から、観光客に人気の沖縄そば屋まで、糸満をドライブする時の参考にしてくださいね。
1.県内最大規模! 5つの施設がある「道の駅いとまん」
沖縄のお土産品から県産野菜やフルーツ、海の幸などグルメまで揃う“糸満物産のテーマパーク”が那覇空港から車で20分のところにある「道の駅いとまん」。県内最大規模の道の駅で、広い敷地内には5つの施設があります。お魚センターは、糸満漁協が運営する施設で、鮮魚店をはじめ、かまぼこ屋や寿司屋や総菜屋が連なり、お店で買った新鮮な魚介類をその場で食べることも可能となっています。
JAファーマーズマーケットいとまん「うまんちゅ市場」は、1,300名を越える契約農家を中心とした会員による巨大アンテナショップ。朝採りの新鮮な野菜やフルーツがずらりと並び鮮度も抜群!価格も農家さんが自分自身で値付けしていることもあり、地元価格で購入できるのが嬉しい。糸満市物産センター遊食来(ゆくら)では、民芸品や定番の沖縄のお土産が勢揃い。空港に近いので帰りに寄るのにも便利です。
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沖縄でNo1、全国トップ10の人気を誇る『道の駅いとまん』
2.糸満海人の歴史と文化に触れられる「糸満海人工房・資料館」
糸満海人(ウミンチュ)の歴史と文化を知りたいなら「糸満海人工房・資料館」がおすすめ。糸満海人の歴史・文化の保存・継承を担っている施設で、伝統的な小型帆掛漁船である「サバニ」、競泳用ゴーグルの原型となった「ミーカガン(水中メガネ)」など、実際に海人たちが使用していた海に関するさまざまな道具などが展示されています。
サバニの語源は「サバンニ」。鮫(サバ)を捕る舟(ンニ)だそう。現在では、展示されているような木製の帆船サバニで漁に出る海人はほぼ皆無ですが、マリンスポーツとしてサバニを楽しんでいる方々もいます。サバニのなかに溜まった海水を汲み出すための「ユートゥイ」や「ウェーク」といった珍しい道具も展示されており、海人のことを深く知ることができる貴重な施設になっています。
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糸満海人の歴史と文化を伝える生きた資料館「糸満海人工房・資料館」
3.沖縄産の果物で作るフローズンスイーツ「Detox cafe felicidad」
「ベジだけど美味しい」をキーフレーズにヴィーガン&ベジーなフードやスイーツやを提供しているお店「Detox cafe felicidad」。沖縄アウトレットモールあしびなーから車で約10分、ひめゆり平和祈念資料館や平和の礎などからも車で20分ほどのところにあります。
イチオシは旬のフルーツとスーパーフードを使ったギルトフリーのアイスキャンディーバー。ベースは焙煎玄米粉をブレンドしたライスミルクで、使っている食材はどれもヘルシー。トロピカルで元気あふれる南の島のエネルギーを、身体にたっぷり取り込めそう。
スペシャルスムージーは、沖縄で栽培されたビーツに、バナナ、アサイー、ココナッツミルクを使った濃厚な味わい。お店で乾燥させたドライビーツやドライパイナップル、マンゴーやベリーがトッピング。店内にはテイクアウトできるグルテンフリーのスコーンやヘンプナッツオイル、有機ドライフルーツ、玄米麹など、環境と身体に優しい食材などの販売スペースもあります。
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沖縄産のトロピカルフルーツとスーパーフードで作るギルトフリーなフローズンスイーツ〈Detox cafe felicidad(糸満市)〉
4.名物のふんわりかき氷、白熊(シロクマ)が可愛い「いなみね冷し物専門店」
「いなみね冷し物専門店」は、地元客に愛される冷やし物の専門店。黒糖ぜんざい、クリームぜんざい、みぞれぜんざいの他に、宇治金時やチョコパフェなど火照った身体を冷やしてくれるスイーツが揃っていて、観光客にも人気。つぶらな瞳が可愛い名物のかき氷「白熊(シロクマ)」は、高さが約25㎝もあり、2人でシェアするのにちょうど良いボリュームです。
ぜんざいの上から沖縄の黒糖を使ったシロップをかけた「黒糖ぜんざい」も人気。しつこくない甘さで意外にも男性のリピーターが多いのだとか。沖縄そばやタコライス、豆腐ちゃんぷるー定食、ゴーヤー定食などのお食事メニューも豊富です。場所は、糸満ロータリーから車で約5分のところ。「道の駅いとまん」からも車で約7分と便利です。
■いなみね冷し物専門店の詳細はこちら
食べてしまうのがもったいない? おいしくて可愛い糸満名物のふんわりかき氷=白熊『いなみね』
5.新鮮な魚料理をたらふく堪能!「糸満漁民食堂」
「糸満漁民食堂」は、西崎の工業地帯の一角にポツンとたたずみます。道行く人の目にとまるほど、ユーモアがあふれる外観は、壁一面に石灰岩を使用し造られたもの。史跡の多い糸満市らしく、グスク(お城)のような石積みが沖縄らしい美しさを感じさせてくれます。
市内で鮮魚店を営む、その息子さんが運営する食堂だからこそ、糸満の食文化である魚料理にもこだわりを見せます。スープにトマトを入れ酸味で料理全体をさっぱりさせる等、女性にも食べやすい魚料理を提案しています。手間をかけ、オリジナルでアレンジを施しているメニューが多いのが特徴。糸満市で魚料理を食べたいという方に、ぜひお勧めしたい食堂です。
■糸満漁民食堂の詳細はこちら
漁師の町・糸満でおいしくお魚を味わう「糸満漁民食堂」
6.歴史的な建物のなかでおいしい沖縄そばを「茶処 真壁(まかべ)ちなー」
歴史的な建物のなかで、おいしい沖縄そばが食べられる場所として県内でも有名な「茶処 真壁ちなー」は、明治24年に建てられた築124年の木造古民家。第二次世界大戦で焼失することなく綺麗に残っていることで、敷地とあわせ国の登録有形文化財に指定されています。
ここでのお楽しみは、カツオベースですっきりとした後味の「沖縄そば」。すっきりとしながらも出汁がしっかりとられていることで、コク深い味わいです。メニューには、そばとの相性が抜群のジューシー(沖縄風炊き込みごはん)も。おいしい沖縄そばと古民家のゆったりとした雰囲気は、旅の疲れをスーッと癒してくれます。
■茶処 真壁(まかべ)ちなーの詳細はこちら
<沖縄そばの日特集⑤> 沖縄の古民家で頂く沖縄そば、真壁(まかべ)ちなー
“海人のまち”ならではのスポットから、美味しいスイーツのお店など6つを選んでご紹介しました。糸満市は那覇空港にも近く、旅行日程の最終日に行く場所としてもおすすめです。旅の最後に、美味しい沖縄の食を堪能し、文化に触れることで、より思い出深い旅となることでしょう。
※それぞれのスポットの情報は取材当時のものです。
最新の情報につきましては、公式サイト等でご確認ください。
沖縄CLIP編集部
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初回投稿日:2015年12月5日 最終更新日:2023年4月15日