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石垣島、とぅばらーま大会

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毎年旧暦八8月13日に行われるこの大会は、八重山(やえやま)を代表する叙情唄「とぅばらーま」を、誰がいちばん情感を込めてうまく唄えるかを競います。昭和22年から行われている、歴史のある大会です。

 
とぅばらーまは、メロディはひとつだけれど、歌詞は実にさまざま。数ある歌詞の中から、自分の想いにあったものを選んでもいいし、自ら作詞したものを唄ってもいいんです。
 
歌詞の内容は、男女や親子の情愛を唄ったもの、ふるさとへの想いや人生についてを表現したり、あらゆる事柄が唄われています。昔は、畑仕事の帰り道に掛け合いで唄ったりして、1日の疲れを癒していたといいます。
 
その年の最優秀賞に選ばれた人は、「とぅばらーまチャンピオン」として他のイベントなどにも引っ張りだこで、一目置かれる存在となります。だけど、最優秀賞該当なし、という厳しい審査結果になる年ももあります。
 
今年も9月25日に、石垣島の新栄公園でとぅばらーま大会が行われました。出場することができるのは、予選を通過した人たちだけです。
 
石垣島や八重山の周辺離島、本土からや、時には海外在住の出場者の方も。今年の出場者は23人。それぞれの想いを唄にのせ、思い思いのとぅばらーまが十三夜の月のしたで響き渡ります。

 
 
メインの唄三線、唄の合間に囃子を入れる「返し」、笛の3人で舞台に立ちます。

 
会場の新栄公園には、たくさんの人たちが見学に訪れ、静かに耳を傾けます。反応はとてもダイレクト。よかったと思う人には、多くの拍手や指笛が送られます。
 
今年の出場者は27歳の男性から、最高齢は85歳の男性まで、毎年幅広い年代の人たちが出場。
 
みなさんが唄い終えると、審査に入ります。審査のポイントとなるのは、タノール(味わい深さ)、息継ぎ、方言の発音、情感の込め方などです。
 
歌唱の部だけでなく、作詞の部もあります。今年の作詞の部の最優秀賞に選ばれたのは、うるま市の仲本正雄さん(74歳)でした。審査のあいだに、仲本さんの歌詞でとぅばらーまを披露するのは、去年のチャンピオン。自身のお母さんのことを綴った唄にみなさん聞き入りました。
 
そしてついに結果発表。
 
 
今年最優秀賞に輝いたのは、4度目の挑戦の、石垣市の前津伸弥さん(35歳)。おめでとうございます!
 
来年のとぅばらーま大会は9月13日(水)です。陽が沈んで涼しくなった野外で、のんびり島唄鑑賞はいかがですか?
 
 
 
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沖縄CLIPフォトライター 笹本真純
 
 
 
 
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