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亀おじーから受け継いだサーターアンダギー 『KAME ANDAGI(瀬長島ウミカジテラス)』

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小麦粉と卵、砂糖を混ぜて油で揚げた沖縄の伝統菓子「サーターアンダギー」。
 
 
素朴で親しみやすい美味しさは、地元では世代を超えて愛され、また多くの観光客からも親しまれています。そんなサーターアンダギーの専門店は県内に何軒もありますが、今回はちょっと新しい食べ方で提供している一軒をご紹介したいと思います。
 
 
そのお店は、那覇空港から車でおよそ15分の観光・ショッピングスポット「瀬長島(せながじま)ウミカジテラス」内にある『KAME ANDAGI(かめおじーのサーターアンダギー)』。毎日オープン直後からクローズまで客足が途絶えない人気店です。
 
 
元祖となるのは、1973年に那覇市若松(わかまつ)で創業した『かめ天ぷら』。亀市おじーの作るかぼちゃ入りのサーターアンダギーは当時地元ではかなり定評があり、おじーの引退後もその味を惜しむ声が多かったと言います。
 
 
しかしそんな時、後継者に相応しい人物が現れることに。それがKAME ANDAGIの代表である武藤 京美(むとう きょうみ)さんでした。 武藤さんは、おじーの作るサーターアンダギーのファンのひとりでした。「サーターアンダギーは縁起物なので、祝い事には欠かせないんです。娘の結婚式で、 どうしてもあのサーターアンダギーを用意したくて、それで頼んで作り方を習いに行ったんです。その時に“引き継いでくれないか?”と亀おじーから提案があって……」と引き継ぐことになった経緯を語ってくれました。思いもよらぬ提案、しかも大役でしたが、あの味が途絶えてしまうのはもったいない! と思った武藤さんは決心を固めました。
 
 
南大東島(みなみだいとうじま)の栗カボチャ(季節によっては北海道産)を生地に混ぜ込んだサーターアンダギーはカロテンや食物繊維が豊富に含まれており、しかも粉っぽくならずにしっとりと仕上がるそうです。
 
 
また油にもこだわっているため、揚げ物なのに軽くて脂っこくありません。KAME ANDAGI のサーターアンダギーはひとつ70~80gとビッグサイズ。20分ほどかけて揚げるそうですが、目を離してしまうと焦げてしまったり形が崩れてしまうとのことで、決して目を離さないよう付きっきりなのだとか。「うちのサーターアンダギーは手間ひまかかっています!」と武藤さん。全ては美味しさのためです。
 
 
ふたつに割ったサーターアンダギーにクリームチーズや小倉クリーム、マンゴーアイスや黒ゴマアイス、苺マーブルアイスなどのトッピングをして提供するのがこちらのスタイル。
 
 
2種類のダブルトッピングも可能で、人気はマンゴー×クリームチーズや抹茶アイス×黒蜜きなこだそうです。温と冷のコンビネーションと、表面はカリサクッ♪中はふんわりの食感をお楽しみください。
 
 
蒸した紅芋にクリームと沖縄のざらめを加えた自家製の紅芋クリームも観光客から大人気のトッピング。産みたてを養鶏所から直接仕入れた新鮮卵を使うので、香りがとても豊かです。シンプルなお菓子だけに、素材の質が際立つのですね。
 
 
家にある材料で簡単にできてしまうサーターアンダギーは“庶民のお菓子”でした。しかしKAME ANDAGIのサーターアンダギーはコストも手間ひまもかけ、トッピングのバリエーションを増やして新しい食べ方を提案しています。
 
 
観光客からは「沖縄にはこんなに美味しいお菓子があるんだ♪」と喜んでもらい、県民には“当たり前のようにあった”サーターアンダギーの美味しさを再認識してほしいと武藤さんは言います。
 
 
地元に愛された亀おじーの味を受け継ぎながらも新しいものも柔軟に取り入れるという姿勢は、『かめ天ぷら』の常連客にも、初めてサーターアンダギーを口にする観光客にも大満足してもらえる沖縄の新名物なのです。
 
 
KAME ANDAGI
住所/沖縄県豊見城市瀬長174-6  Umikaji Terrace No,8
電話/098-851-4171
営業時間/10:00~20:00
 
 
沖縄CLIPフォトライター Sachiko
 
 
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