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沖縄の空と海のコントラストが眩しい「アダンの木」

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沖縄の街路樹やビーチなどでよく見かける「アダンの木(阿壇、阿旦など)」はタコノキ科の植物。奄美大島以南に生息する植物で沖縄ではポピュラーな樹木です。
 
 
ビーチを囲むアダンの木々。密集して生える特徴があり、アダンの林に囲まれた浜も少なくありません。台風シーズンには島を守る防風林として活躍しています。
 
 
アダンになるのは鮮やかなオレンジ色の実でサイズは15cmから20cmくらい。その色とカタチは南国・沖縄のイメージにぴったり。照りつける陽の光と青い空、広がる海にアダンの実のコントラストが、南国の夏を演出してくれます。
 
 
パイナップルに似たその果実は「毒があって食べられない」と以前は言われてましたが本当は食べられるとか(まだ食べたことありません!)。八重山地方では、新芽の部分を山菜として利用し、法事料理には欠かせない材料のようです。鰹出汁でシンプルに炊き上げたり、てんぷらや魚の煮付けに合わせたりと食材としての隠れたポテンシャルがキラリ。なるほど、食べてみたい。海辺に自生しているので、島に生息する「ヤシガニ」たちの大好物でもあります。
 
 
実を囲むように生えている葉っぱにはたくさんついたトゲがついています。これには注意が必要ですが、沖縄の人はこの葉っぱ「アダン葉(ば)」と呼び上手く使います。
 
左がアダン葉で編んだ草履。右はアダン葉編み体験で筆者が作ったコースター。自分で手作りしたので愛着があり、ここ数年使用しています。
 
アダン葉を取ってきて両サイドについたトゲトゲを削ぐ(最近はピーラーで削ぐとラクちんだとか)。それを沸騰したお湯で煮て天日に干せば、草履や籠、帽子などの工芸品を編む素材として活用されています。
 
石垣島の白保で毎週開催されている「白保日曜市」では、おじぃ、おばぁが小上がりに座ってユンタク(おしゃべり)しながら、アダン葉で座布団などを編んでいる「ゆったり、島時間」的な光景を見ることも出来ます。
 
 
島の人々と共存してきた植物といえるアダン。サンサンと輝く太陽のもと夏のドライブやビーチパーリーでアダンの実を見かけたら、果実からあふれ出る「南国オーラ」を是非堪能してみてください。
 
 
【関連記事】
 
沖縄CLIPフォトライター monobox(河野哲昌、こずえ)
 
まだまだ知られていないあなただけが知る沖縄の魅力を是非教えてください。沖縄の旅行情報のご投稿はこちらから。
 
 
~もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP~

【ちゅらまーい Ha:mo(ハーモ)で巡る沖縄:シニア 編】日本でここにしかない地形スポットと隠された聖地を訪ねる一人旅〔PR〕

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仕事を忘れ、家族を離れ、自分だけの時間を満喫できるのが一人旅。見慣れぬ風景に身を置き、会ったことのない人と言葉を交わす。日常の自分をふっと離れてみる。そうすることで、普段は気付かない自分や、新しい発見やアイデアに出会うことができる。それが旅の魅力の一つではないでしょうか。
 
 
さて、今回体験させていただいたのは沖縄本島北部にある本部(もとぶ)町の静かな場所を一人で巡るショートトリップ。風に吹かれ、緑に誘われ、ゆったりした時を過ごした小さな旅。それを可能にしたのは一人乗りの「ちゅらまーい Ha:mo」でした。
 
まだ自転車も乗りこなせなかった子ども時代、親に連れていってもらった遊園地で、虜になったゴーカート。それを思い出させる小さなちゅらまーい Ha:moは沖縄のローカルな旅にぴったりな乗り物でした。
 
 
最初に向かったのは本部町の特産品であるアセロラの専門店「アセローラフレッシュ」。こちらではテレビでも紹介されたことのあるアセロラフローズンを味わうことができます。
 
 
 
2015年の第6回おやつランキングでグランプリを獲得しただけあって、アセロラフローズンの味わいはかなりのもの。一口で心地よい酸味と甘味が広がって、気分も爽快に。ブレンダーを使っているので口当たりもクリーミーでスムーズでした。
 
 
斜面に建つアセローラフレッシュのすぐ上には、満名上殿内(まんなうぃどぅんち)という拝所(うがんじょ)があります。ここは14世紀の終わりにクーデターを逃れてきた北山王国が身を潜めていたという由緒ある場所です。敷地内には庵(いおり)があって、手が届きそうな距離に亜熱帯の緑が滴る森を見渡せます。
 
 
スタート早々の小休止を楽しんだあと、くねくねした山道を登ってたどり着いたのが、日本でここだけにしかないという円錐カルスト台地でした。
 
 
円錐カルストとは亜熱帯から熱帯の高温多湿な地域で見られる円錐状の丘陵や岩山のこと。今から2億年前の石灰岩が長い年月に渡って雨に少しずつ侵食され、円錐形の地形が残ったのだそうです。
 
 
カルストを縫うように走る県道は高台にあるので爽やかな風が心地よく、間近でさえずる野鳥のさえずりが軽やかなBGMのように耳に優しく届いてきました。
 
 
ジュラシックパークを思わせる珍しい地形に息を飲んだ後、森の中を抜ける遊歩道をしばし散策。沖縄本島中北部に特有なヘゴの木が太古の時代にタイムスリップにした気にさせてくれました。
 
虫の鳴き声がどこからともなく聞こえてくる道すがら、そこここに顔を覗かせているサクラランやヤブニッケイなど、亜熱帯に特有の植物を眺めて歩くのも楽しいですね。
 
 
細い枝葉が風に揺れる草思樹に手を振って見送られながら向かったのは、知る人ぞ知る超ローカルな人気スポット「恋人ガジュマル」でした。大きな2本のガジュマルが仲睦まじく寄り添うように絡み合っています。
 
 
この日はちょうど、雨降りの翌日ということもあり、深い霧が幻想的な雰囲気を醸しだしていました。道路沿いに咲き乱れるテッポウユリの白い花や、目の前を原始時代に飛んでいたような珍しいトンボ(リュウキュウハグロトンボ)がひらひらと舞う風景は亜熱帯の森ならでは。
 
 
道端の景色に目を奪われながらたどり着いたのは、霧の向こうにぼんやり見えるピラミッドの形をしたユニークなカルストの小山でした。
 
 
あっという間におよそ2時間が経過して、次に目指したのはガイドブックにはおそらく載っていないはずの「ピージャーバンタ」と呼ばれる聖地のような場所。
 
 
ピージャーとはヤギを意味する沖縄北部の言葉です。切り立った斜面を沖縄ではバンタと呼びますが、斜面の一部がヤギの顔に見える見えることからこの名前がつけられたそうです。本島南部の世界遺産「斎場御嶽(せいふぁーうたき)」とはまた違った趣のある厳かで神秘的な空間は、時間を割いても訪れる価値ありです。
 
 
本部を巡る小さな旅もいよいよ終盤に。美しい水がこんこんと湧き出る湧水池とそこから流れ出る小川沿いを整備した「田空の駅 ハーソー公園」に立ち寄ってみました。琉球石灰岩で組まれた湧水池にはアメンボやタナガーと呼ばれる小さな川エビの姿も! 昔懐かしい沖縄の田園風景を再現した水辺の空間にはカルストとはまた違った空気に満ちていました。
 
 
こちらには沖縄そばやヤギ汁を味わえる田空食堂や採れたて野菜など地域の特産品が並ぶ直売所があります。時間に余裕があればぜひ、ゆっくりと足を休めてくださいね。
 
 
国道から裏道に入りしばらく進むと、手つかずの青い海を見渡せる、プライベートビーチのような静かな海岸にたどり着きました。気になる場所があれば、道路の脇に邪魔にならないように車を停められるのもちゅらまーい Ha:moならでは。レンタカーでは入り込めないような集落の小道も地元の人の邪魔にならないように静かに通り抜けることができるのです。
 
 
優雅なシエスタを楽しみたくなるような静かな集落を後にして、海洋博公園を右手に見ながら海沿いの道を走ること十数分。きらめく海を見下ろせる本部大橋をスイスイ渡り、最終地点に戻ってきた時には、数え切れない思い出が心のアルバムに収められているようでした。
 
地元の人しか知らないような超レアーなスポットを、自然を肌で感じながらゆったり巡る4時間の旅「ちゅらまーい」。レンタカーや観光バスでは味わえない新しい旅の魅力をぜひ堪能してみてください。
 
 
 
文:沖縄CLIPフォトライター 福田展也 
写真:沖縄CLIPフォトライター 桑村ヒロシ
 
 
■今回福田展也が体験したコースはこちら
日本にここだけ円錐カルスト台地散策ルート
 
 
■ちゅらまーい Ha:mo(ハーモ)
2時間コース・3,000円
4時間コース・5,000円
代表番号:090-6866-6305(一般社団法人 本部町観光協会)
お問い合わせ先:churamaai@info-motobu.okinawa
 
 
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〜もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP〜
 
 
*この記事は、トヨタ自動車株式会社のスポンサード記事です*

沖縄の離島、皺のある風景

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「ダン!」、「ガクン」、「ウィーン・・・」。着陸に備え車輪が機体から顔をのぞかせるときに立てる音で目を醒ます。窓から下を覗くと、降り注ぐ太陽に向かって手を振るようにキラキラ輝く海面が、ぼんやりした瞳を刺激する。飛行機が大地に降り立つ。タラップに足をかけ大きく深呼吸すると、小さな島のみずみずしい空気が身体中を駆け巡る。

 
泊港を出発したフェリーが、ゆっくりのんびり、波間をかき分けて西に向かう。一寸法師がお椀に乗って見知らぬ川を「どんぶらこ、どんぶらこ」と波に揺られて進むように、東シナ海を進むフェリーは北寄りの風がもたらす大きなうねりに翻弄される。揺れはいつの間にか睡魔となって、乗客をまどろみの中に引きずり込んでいく。
 
「フェリーの左手にクジラがいる模様です!」
 
乗組員のアナウンスで我に帰り、よろめきながら最上階を目指して階段を駆け上がる。目を凝らせば1kmほど向こうの海の上に、水しぶきが立つのが見えた。眠りに落ちて、また目覚めて。繰り返すこと約2時間で小さな島に到着する。「さあ、着いたよ。起きなさい!」と誰かが囁くように海の方から風が吹き抜ける。
 
 
 
この一年、沖縄の離島を巡る日々が続いた。仕事ではあるけれど、すごく楽しい。こんな仕事ばかりなら休みがなくても続けられるだろう。そう思わせることしばしばの離島への出張。
 
至れり尽くせりのリゾートホテルも、おしゃれなカフェも、気の効いたバーもそこにはない。喉が渇けば集落の中心部にある売店でオリオンビールを買い、瓶詰めのピーナッツを肴に喉を潤す。日が落ちると、辺りは真っ暗。見渡しても視界に入るものはあまりない。唯一の例外は頭上の星々。離島の夜空は都会の華やかのイルミネーションに引けを取らない魅力を放っている。
 
酒好きならば島に何軒かあるスナックで島の人と泡盛を飲み交わすのがいいだろう。最初は口数が少なかった島のおじさんも、顔が赤く染まり始めると饒舌になる。どこかで聞いたことがある島唄を、初めて出会った人間が一緒に歌うのも悪くない。夜の帳が島を包み、虫の鳴く声しか聞こえなくなると、そろそろ1日が終わる頃。星空を眺めながら民宿への道をたどる。
 
 
 
離島の朝は早い。鳥たちが日の出とともにさえずりはじめる。街なかでは見かけなくなった雀たちが、商店の前でチュンチュンチュンと飛び交っている。レンタル自転車にまたがって、行くあてもなく島を巡る。風に吹かれるようにして、たどり着いた畑では、おばあさんやおじいさんが腰を折っクワを振るっていたりする。太陽が高く昇るにつれて、畑には一人、二人と島の人がやってくる。
 
笑うとどの顔にも深い皺ができる。どの手にも深い皺が刻まれている。皺は人生の勲章だ。皺の数は経験してきた喜びや悲しいを示し、皺の深さは心根の清らかさを表している。「皺と皺を合わせると幸せ」というキャッチフレーズがあるけれど、皺のある人は、皺を隠さない人は幸せそうに見えるのはなぜだろう。
 
太陽が昇ると目を覚まし、日が沈むまで働く。せっせとクワを降りおろす。土に混じる石くれにカチンと当たると、クワを置いて、石を道端に放り投げる。そのようにして一日が静かに流れていくのだろう。かぼそいせせらぎが、海に辿り着くころには広くて深い大河になるように、すべすべでぷるんとした肌にはやがて、深い皺が刻まれる。
 
 
 
沖縄には人が住む島が39もあるそうだ。それぞれの島にはその島独特の言葉があり、それぞれ島にはその島特有の匂いや時間がゆったりと漂っている。そして、それぞれの島で深い皺を勲章のように身につけた女性たちや男性たちが、地球と話でもしているかのように、深く腰を曲げ、クワを大地に振り下ろしている。
 
★今回ご紹介したような離島に住む人たちが、無理せずせっせと働いて、都会にはないおいしものを作っています。
そうした食べ物を瓶に詰めて届けています。興味がある方はこちらをどうぞ。飾らない島の恵みに触れてみてください。そして、できれば実際に、沖縄の離島を訪れてください。
 
 
 
沖縄CLIPフォトライター 福田展也
 
 
《おすすめの離島》
 
 
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ケラマブルーの青い海が美しすぎる渡嘉敷島(とかしきじま)

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夏の沖縄の魅力といえば「海」と答える人も多いはず。では、誰もが知りたい「どこの海が一番魅力的なの?」の質問にお答えします。それは、この島!
 
 
あくまでも僕の主観的な意見ですが、夏の海を満喫するなら、「ケラマブルー」と称される魅力的な海を満喫できる渡嘉敷島(とかしきじま)が一番おすすめ。なぜそう断言できるのか。それは僕自身が毎年夏にプライベートで通い続けているほどで、具体的にどんな魅力があるのかというと、いくつか理由があります。
 
 
まず、とにかく近い! 那覇(泊港)から高速船でわずか35分。カーフェリーでも1時間10分で辿り着くことができるほどです。
 
 
渡嘉敷には、人気のビーチが2つあります。代表的なのがトカシクビーチと、阿波連(あはれん)ビーチ。どちらも、シュノーケリングで充分楽しめるのと、それぞれのビーチに魅力的な特徴があります。
 
 
トカシクビーチがオススメなのは、ウミガメに遭遇できるところです。どうやらこの浜に住み着いているらしく、遭遇確率がかなり高いのです。海の中をゆっくりと泳いでいるので、驚かさないように観察したり、写真を撮ったり、いっしょに泳ぐことができるときも。実際にウミガメに会えると、かなり感動しますよ。
 
 
いっぽう、阿波連ビーチは珊瑚礁がとても美しいのが特徴的です。浜からすぐのところに珊瑚礁が自生しており、珊瑚礁に群がる色鮮やかな熱帯魚たちをシュノーケリングで鑑賞を楽しめます。
 
 
また対岸には、無人島のハナレ(離島)があり、瀬渡し船で上陸することができます。この無人島も珊瑚礁が豊富です。
 
 
観光客が集まる有名ビーチのほか、地元のかたしか知らないような自然浜もあります。自然浜のヒジュイシビーチは西側にあるので、夕暮れ時の散歩におすすめです。
 
 
夜は、阿波連ビーチに寝っ転がって、天の川を眺めるのもとても素敵ですよ。
 
 
この夏の思い出づくりに、渡嘉敷島の海へ。ぜひいかがでしょうか。
 
 
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沖縄CLIPフォトライター 桑村ヒロシ(KUWA)
 
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〜もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP〜

じっとりとした梅雨を忘れる爽やかな冷製パスタ「ヘチマとツナの冷製パスタ風おそうめん」

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沖縄に来たばかりの頃はスーパーマーケットへ行く度に新鮮な出会いがありましたが、沖縄生活も4年目になると、びっくりすることが減ってきました。ニガナ、ハンダマ、ンシナバー、サクナ、フーチバー、モーウィ、シカクマメ… 沖縄通の方はご存知かもしれませんが、知識ゼロの状態で沖縄に移住をした当時、見たことも聞いたこともない食材を見つけては大興奮。初めて出合った食材の名前を忘れないようにメモをして、家に帰ってから食べ方を調べていました。
 
 
その中のひとつが「ヘチマ」でした。ヘチマというと“ヘチマたわし”を思い浮かべる方も多いと思いますが、沖縄では一般的な家庭料理の食材として利用されています。とろっとした食感は少し茄子に似ているかもしれません。味噌と相性が良いので味噌煮や味噌炒めにして食べることが多く、カレーに入れたり、ピクルスにしても美味しいです。
 
今回はそんなヘチマを使ってお酒に合う一皿を作ってみました。
 
 
『ヘチマとツナの冷製パスタ風おそうめん』
 
【 材 料 】2人分
ヘチマ 1本
ツナ缶 1缶
そうめん 150g
レモン汁 大さじ2(レモンの皮もすりおろして使います)
蜂蜜 小さじ1
シーズニングソルト 小さじ2(S&Bのマジックソルト)
オリーブオイル 大さじ2
 
今まで滅多に食べることのなかった「ツナ缶」ですが、沖縄に来てからちょこちょこ食べる機会が増えました。というのも、沖縄の人たちはツナ缶が大好き! 消費量は日本一だそうで、様々な料理にツナ缶が使われます。そして「おそうめん」の消費量もトップクラス(一位は鹿児島だそう)。夏だけでなく、一年を通して食べられています。
 
 
定番は、茹でたおそうめんとツナ、玉ねぎ、ニラなどを一緒に炒めたソーメンチャンプルー。スーパーマーケットのお総菜コーナーにも並んでいます。
 
“麺つゆに付ける”以外の食べ方として、個人的にお薦めしたいのがカッペリーニの代わりにおそうめんを使った冷製パスタ! 今回は、最近お気に入りの「沖縄繁多川(はんたがわ)島豆腐そうめん」を使ってみました。
 
【 作り方 】
1. ヘチマの皮をむき、厚さ0.5cmにカット。ニンニクとオリーブオイルを熱したフライパンでソテーします。
 
 
2. 熱いうちにレモン汁(+レモンの皮)と蜂蜜、シーズニングソルトを混ぜたマリネ液に移し、粗熱がとれたら冷蔵庫で30分ほど冷やしておきます。
 
3. おそうめんを袋の表示時間よりも30秒ほど早く茹であげ、流水でサッと洗ってから氷水に入れてキュッと引き締めます。
 
4. その後おそうめんの水気を切り、軽く水気を絞ったツナ缶と冷やしておいたヘチマを汁ごと混ぜたら出来上がり。
 
盛りつけたら黒ゴマを振りかけましょう。
 
 
オリオンビールとアサヒビールが共同で開発したシークァーサーのビアカクテルと合わせてみました。県産シークァーサーの果汁を使用したビアカクテルは爽やかな香りが良く、暑い夏にぴったり。ゴクゴク飲みたくなります。
 
 
トロンとした食感のヘチマと、つるん♪モチモチとしたおそうめんを合わせた冷製パスタ風は、夏にふさわしい一皿です。レモンの香りが効いたマリネ液を加えることで、ツナ缶独特の生臭さがやわらいで美味しさアップ。さっぱりといただけます。
 
じっとりした暑さに包まれる日本の梅雨~夏の時期にいかがでしょうか?
 
 
沖縄CLIPフォトライター Sachiko 
 
 
▼ヘチマの食べ方はこちらもご覧ください
 
 
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この夏は、日本最南端の島・波照間島(はてるまじま)へ

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大好きな沖縄の島々の中でも、自分にとって特別な島は、波照間島(はてるまじま)。昨年の夏は、波照間島の半世紀前の写真を復刻させるべく、取材で豊年祭を拝見させて頂いたり、何かと思い入れのある島です。もちろん、観光で訪れる人にもオススメしたい島。どんなところが魅力なのか、お伝えしたいと思います。
 
 
港に辿り着くと、そこはもう果てしなく青い世界が広がっています。港からすぐ島内へ観光に向かう前に、まずは港のまわりのエメラルドブルーに輝く海をご覧いただきたいです。
 
 
港の周辺でこんなに綺麗な海なのですから、それでは、海水浴場として観光客に人気のビーチはどれくらい美しいのかというと…
 
 
これが、この島で一番人気のビーチ、ニシ浜。とくに、波照間島の海の色は格別で、“ハテルマブルー”と称されるほどの美しい青です。そのハテルマブルーな海を思う存分楽しめる浜辺です。
 
 
海遊びで火照った身体をちょっとクールダウンしたかったら、パーラーみんぴかのかき氷が最高です。軽食なら、古民家カフェkukuru cafeでベジタコライスを頂いたり。こだわりの料理や雑貨なら、あやふふぁみも良し。あやふふぁみでオススメの一番人気メニューは、軟骨ソーキのラフテー定食。島野菜もいっぱいでおいしいですよ。
 
 
島内はレンタル自転車で観光できます。港から一番遠いところは、日本最南端の碑ですが、自転車で30〜40分くらいで辿り着くことができます。島内は陽射しを遮る場所が少ないので、集落内の売店でドリンクを補給しながらのんびり散策してみてくださいね。また、お土産で定番なのは、波照間島産の黒糖や、泡盛『泡波(あわなみ)』。とくに泡波は大変人気で、売り切れることもしばしば。
 
 
夕暮れ時は、ニシ浜に戻って夕陽をぼーっと眺めるのもオススメですよ。
 
 
そして、波照間島の夜は格別。日本最南端にあり、人工の光も少ないので、星々が宝石のように輝きとても美しいのです。夏場は天の川など感動的な星空を眺めることができます。
 
毎晩20:30からは波照間島星空観測タワーで、星空ガイドが実施されています。もし、星の知識が得意でなくても大丈夫。館長さんのユーモアたっぷりのトークで星空ガイドが楽しめます。
 
 
昼間の海だけでなく、夜の星空まで満喫できるのが、波照間島の魅力です。こんどの夏休みは、日本最南端の島・波照間島へ訪れてみませんか?
 
 
▼波照間島の関連記事
 
 
沖縄CLIPフォトライター 桑村ヒロシ(KUWA) 
 
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原料はカカオ豆とさとうきびの2つのみ、豆の仕入れから焙煎、板チョコになるまで全ての工程を自社工房で行う、「Timeless Chocolate」

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ひとかけらの大きさの紙に包まれた小さなチョコレートは、試しに一口噛んでみると弾けるカカオのアロマと程よい苦味が口いっぱいに広がり、「ジャリ」っとした島ザラメという結晶の粗いきび糖独特の食感とともに、爽やかな酸味と甘みが追いかけてきた。とろけるような口どけの甘ったるいチョコレートを美味しいと思ってきた私は、そのカカオの存在感が強く甘みの少ないチョコレートのあまりの美味しさに、今までの概念を覆された。一度その味の虜になってから、家には常にTimeless Chocolateのストックがあり、来客には必ずひとつ食べてもらっている。広めたくなるほどに、そのチョコレートの美味しさが新しく衝撃的だったからだ。
 
 
カカオ豆からチョコレートへ。「Bean to Bar」とはカカオ豆の仕入から板チョコになるまでのチョコレート製造工程の全てを自社工房で一貫して行うやり方だ。キューバ、コロンビア、ガーナ、ベトナムなどそれぞれのカカオの産地の味と風合いを活かし、またそれに合う様々なテイストのサトウキビを組み合わせることで、個性豊かな味のバリエーションを生み出している。一般的なチョコレートはカカオバターやカカオパウダーなどに加工されたものを輸入し、様々な物を添加し固め、味付けをしている。しかしTimelessのチョコレートは余計なものは一切使用せず、カカオ豆とサトウキビのみだ。豆から作るチョコレートが目の前で搾る100パーセントフレッシュなオレンジジュースだとしたら、一般的なチョコレートは濃縮還元果汁を使用したオレンジジュースのようなもの。添加物を使用せず、挽きたての酸化が進んでいないカカオ豆から作られるチョコレートは、カカオ70パーセント以上のものでもチョコレート独特の胸焼けや頭痛などが出にくい。
 
「チョコレートはすごく繊細なもので、温度によって艶がでなかったりします。こだわりの粒子の大きさにするため、温度を上げたり下げたりの工程を何度もやります。そういったことを誤魔化すために、一般的なチョコレートは乳化剤などいろいろなものをいれて加工し、口どけを滑らかにして食べやすくするのですが、植物性油脂や白糖が過多になると胸焼けの原因になります。ちょうどいい練り方や粒子の大きさを確立させるのに、2年の時間を費やしました」
 
カカオは薬局でしか取り扱えなかった歴史があるほど、薬効成分の高いものだ。血の流れを良くし、脳の細胞が活性化し、集中力が上がる。スーパーフードやパワーフードに必ずランクインされるほど、いろいろな栄養素がある。
 
個性爆発ユニークなスタッフ達
 
もともとはオーナーの林さんがサンフランシスコに滞在中サードウェーブコーヒー(ワインのようにコーヒーをとらえ、ぶどうの種類、産地、醸造方法にこだわるように、コーヒー豆の種類、産地、焙煎方法にこだわるということ)に出会い、カフェをオープンしようと思ったのがきっかけだ。コーヒーを学ぶためにアメリカの様々なお店を周り、メルボルンでバリスタのライセンスを取得した。そうした中で、豆と焙煎というシンプルな材料と工程ながらも味が変化するエスプレッソに興味が湧いた。
 
「エスプレッソに砂糖を入れるじゃないですか。濃い原液に砂糖を入れると酸がぐーっと締まり様々な表情を引き出す事ができるんですよ。その効果が面白いなと思ってサトウキビの本質を知りたくなり沖縄に飛んできました 笑」
 
日本でサトウキビが採れるのは沖縄と鹿児島の一部のみ。そこで3年以上前から何度も足を運び、島ごとによって異なる味わいを確かめてきた。その中でも沖縄の黒糖は産地や作り手によって味が全く違うことに気づき、これとコーヒーで学んできた焙煎の技術をカカオ豆に活かせば、チョコーレトでもコーヒーと同じ様に繊細な表現ができるのじゃないかと気づいたという。その頃日本にはまだBean to Barのお店がほとんど存在せず、海外の文献を見て実験しながら友人とチョコレートを作り始めた。
 
 
豆を仕入れたら必ず全部の豆を触りながら、虫食いやカビなど味に影響しそうな豆を手でさばいていく。基準は厳しく、大体2~3割の豆が不合格になる。その選び抜かれた豆を自家焙煎し味を引き出し、10もの工程を経てようやく一つのチョコレートができあがる。産地よって異なる味わいのカカオ豆とサトウキビの性質を徹底的に細分化しているのも、Timelessならではの特徴だ。
 
 
 
店内では実際にカカオの製造工程が見えるスペースがあるので、ぜひ彼らの手仕事をライブで味わってほしい。
 
チョコレートという名の原料が、他店のパティシエや料理人とコラボレーションしながら、新しいスィーツや料理として生まれ変わっていく。ここTimelessのFactory+Cafeでは、パティシエのゆうすけさんがタイムレスのチョコレートを使って生み出す、芸術品のような美しく美味しいスィーツを食べることができる。
 
ガーナ産チョコレートをベースに、ピーナッツバターとクリームチーズをふんだんに使った人気の「罪深きタルト」は、名前の通り罪深いほどにとろけるような濃厚かつリッチな味わい。
 
反する名前を持つ「罪悪感ゼロのケーキ」はリコッタチーズを使いながら蜂蜜を混ぜ、クリームチーズの層重ねている。小麦粉を使わずにアーモンドプードルでつくってあり、食べた時にさっぱりしているので罪悪感はないが、こちらもやはり罪深いほどに美味しい。
 
スィーツメニューはその日の仕入れ状況などにより日によって違うので、店頭にて確認してみてほしい。
 
 
 個性的で目にも楽しいカトラリーは、沖縄在住の若き陶芸家「今村」のもの。古着の買い付けやクラシックカー、バイクの買い付けなどをしていた林さんはカウンターカルチャー、サブカルチャーが大好き。アーティストがカフェで自分の作品発表の場やインスピレーションをもらう場所、交流の場を作りたかった。その為店内は若き才能溢れるアーティストの作品のセレクトショップのようにもなっている。
 
 
いつも行く場所だからこそ、毎回展示物が変わって新しい刺激が得られるような場所であってほしい。「チョコレートは五感を使用して楽しむ物、原料の本質を知り、感性を高めより良い刺激を受ける社交場になればいいですね」。
 
 
サトウキビを追いかけてスーツケースひとつで沖縄に来た林さんだが、その生活は決して楽ではなかった。とれたての野菜をくれたり、いろいろな親切でその生活を支えてくれたのは他ならぬ地元の人だ。沖縄の原料を使いながら「チョコレート」という分かりやすいパッケージにして、サトウキビ本来の本質に気づいてもらう。そうすることで現地の方々に恩返しをしていきたいという。その他にも、ヤギのヨーグルトを使用した生チョコレートで作ったボンボンショコラなど、地元の食材がいろいろな形で活かされている。現在は宮古島で地元の人と組み、オリジナルのサトウキビも開発中だ。サトウキビを一括で買い取らせる為に農薬を撒くような負の連鎖を断ち切り、本当にいいものをつくる人が自信を持って販売できる仕組みをつくっていきたいという。
 
お店にいけば、もれなく林さんのあふれんばかりの「カカオトーク」を聞くことができる。素晴らしい情熱と絶え間ない探究心でその一粒のチョコレートが作られていることを実感できるだろう。このチョコレートは間違いなく北谷町(ちゃたんちょう)の、いや沖縄の新しい形のお土産として定着していくに違いない。なによりこんな本物を追求した素晴らしいチョコレートをつくるお店が沖縄からなくなったら、私自身が困ってしまう。Timelessで友人と素晴らしいチョコレートケーキを食べ比べながらカカオの実ジュースを飲むのが、私にとってなによりの贅沢な時間なのだから。
 
Timeless Chocolate
住所/沖縄県中頭郡北谷町美浜9-46 ディストーションシーサイドビル2F
電話/098-923-2880
営業時間/年中無休 11:00-20:00
 
 
 
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沖縄CLIPフォトライター Sandy 
 
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沖縄本島オススメ離島ドライブ その1 浜比嘉島

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沖縄本島の中部、東海岸からのびる海中道路は、左右一面に広がる爽快なマリンブルーの景色が人気。週末のドライブコースや観光スポットとしても人気のエリアです。
 
 
ウィンドサーフィンやカイトサーフィンなどのマリンスポーツも盛んで、晴れた日にドライブをしながら見るカラフルなカイトの舞いは、南国のトリップ感を演出してくれます。
 
海中道路を渡ると最初に辿り着くのが平安座島(へんざじま)。すぐそばには小さな漁港があり、目の前に広がる海を渡る浜比嘉(はまひが)大橋を越えるとあるのが、人口500人余りの浜比嘉島。
 
 
琉球神話で「神様が住んでいた島」と伝えられてれる浜比嘉島は、近年のパワースポットブームにもあやかって、年々訪れる方が増えています。個人的にも何組かこの島のお陰で「子どもを授かった」、「良縁に結ばれた」という方にお会いしたことがあります。ついには住み着いてしまった家族もいるくらい。
 
シルミチューと呼ばれる神様の住んでいた場所からほど近い浜辺
 
我が家も浜比嘉島が大好きで、天気のよい日には誰もいない浜に磯遊びや泳ぎにいったり、釣りを楽しんだりしています。
 
413はまひがホテル&カフェの目の間に広がるビーチでは、防波堤に佇む釣り人ののんびりとした風景がまた心地よい
 
日帰りで遊ぶのももちろん楽しいのですが、オススメは島に滞在して、ゆったりした島時間を満喫していただきたいところです。個人的にお気に入りのホテルは、浜比嘉島リゾート。ロビーから望む太平洋はもうそれは、溜め息が出るほどの絶景。
 
沖縄の青い澄んだ海をそのまま切り取ったようなホテルのロビー
 
ホテル浜比嘉島リゾートの反対側に位置する「413はまひが ホテル&カフェ」では、沖縄風炊き込み御飯「ジューシー」や「ゆし豆腐」など家庭料理が朝食でいただけます。
 
 
浜比嘉島では赤瓦の古民家が比較的多く残されている集落としても有名で、古民家を利用した食堂「てぃーらぶい」もオススメスポットです。
 
 
沖縄の昔ながらの家屋に足を踏み入れれば、時が止まったような佇まいに昔の田舎に帰郷したようなタイムスリップ感が味わえます。どこか懐かしさを感じさせる、てぃーらぶいの看板メニューは「浜のてぃーらぶい定食」。島の料理コンテストで1位を獲得した「季節野菜とスーチカー(豚バラ肉の塩漬け)のあんだんす(油みそ)炒め」。これぞシマ(地元)の家庭の味が楽しめます。
 
 
決して大きな島ではありませんが、素敵なホテルや美味しい食事処に恵まれている浜比嘉島。きらきらと光る水面にはしゃぐ島の子供たちを眺めるだけでも、心がほっと休まる温かい島です。
 
 
浜比嘉島を目一杯楽しんだら、お次ぎはこちら
 
 
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沖縄CLIPフォトライター monobox(河野哲昌、こずえ)
 
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沖縄本島オススメ離島ドライブ その2 宮城島(みやぎじま)

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沖縄本島オススメ離島ドライブ第1弾「浜比嘉島(はまひがじま)」に続いて、ご紹介するのは「たかはなり」と呼ばれる宮城島(みやぎじま)。東海岸中腹からのびる橋、海中道路を渡って進むと辿り着くのが平安座島(へんざじま)です。平安座島をまっすぐ進むと程なく宮城島が姿を現します。
 
人口700人余り(2015年現在)の宮城島は、連なる近隣の島々より標高が高いことから、「たかはなり」と呼ばれています。実際にドライブしてみると、高台から望む澄んだ青い海と、果てしなく続く爽やかな空の景色に目を奪われます。
 
宮城島の高台から望む浜比嘉島
 
南国特有の深い緑と、幾重にも広がる青のグラデーション。そのダイナミックなコントラストは宮城島ならではの景色。思わず車を止めて見入ってしまいたくなるドライブコースです。ありのままの飾らない姿が残る宮城島には、絶景ポイントや手つかずのポイントがいくつかあります。
 
 
まずは、宮城島と言えばココ! といえる絶景ポイント、それが「果報(かふう)バンタ」です。沖縄では果報(=幸せ)を「かふう」、岬のことを「バンタ」と呼んでいます。
 
宮城島の塩工場ぬちうなーの敷地内にある展望台から望む果報バンタ
 
沖縄本島でここまで見事な珊瑚礁をのぞめる場所はないのではと思うほど、眼下に美しいリーフが広がっています。
 
 
美しい珊瑚礁では、色とりどりの熱帯魚たちが優雅に泳いでいることでしょう。「豊かな珊瑚をいつまでも残していきたい」と美しい風景を眺めながら、ふと想いを馳せるのでした。
 
宮城島の東側にあるアクナ浜
 
ぬちうなーから果報バンタの眺めを楽しんだあとは、シークレットビーチへいざ! 伊計島(いけいじま)に続く一本道を進み、赤い自動販売機を右折して細い農道を進むと現れるのが「アクナ浜」です。途中険しい道があるので、不安な方は中腹にある切り返し地点に車を停めてから坂を下るのが無難です。2、3分歩けば浜に着きます。アクナ浜は比較的波が高いので、サーファーに人気のスポット。風を感じる日には、どこからともなくウェットスーツを着たサーファーがボードを抱えて浜に集います。外洋が近いのと波が高いのでサーフィンには適していますが、小さな子供連れの方は波打ち際の浅瀬で楽しむのがオススメです。透明度の高い波打ち際で、小さな魚やヤドカリと戯れていると、いつのまにか自分も童心に戻っていきます。
 
 
自然豊かなこの島の浜辺には、ウミガメが卵を産みに訪れるようです。看板に書かれたメッセージに「うん、そうだね、見守っていこうね」と頷くのでした。
 
続いて、アクナ浜のすぐ隣にあるウクノ浜(車で5分ほど)。アクナ浜もウクノ浜も辿り着くのはとても困難な場所にありますが、農道をよ~く見ると手づくりの看板で道案内をしてくれています。迷わないで辿り着く為には必要なポイントです。どうかゆっくり探検するつもりで探してみて下さい。
 
 
浜に近づいていくと目の前に広がる爽やかな青い海が、優しく迎えてくれます。
 
 
どうやら先客がいる模様です。SUP(スタンドアップサーフィン)を楽しむ人や優雅に海に浮かんで波に身を任せる人。ハイシーズンでも「混雑」という言葉を知らないこの浜はプライベートビーチ気分が味わえます。少し湾のようにな地形をしており、このビーチはアクナ浜より少し波が穏やかな印象でした。
 
 
ありのままの自然が残る島。気の利いたシャワーやゴミ捨て場、トイレなども設置されていない原風景が残る場所です。だからこそウミガメも訪れるのではないでしょうか。自然の恵みに感謝しながら、海を満喫していきたいですね。
 
さて、お次ぎは一番離れたあの島です。
 
 
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沖縄CLIPフォトライター monobox(河野哲昌、こずえ)
 
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沖縄本島オススメ離島ドライブ その3 伊計島(いけいじま)

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伊計大橋の麓に佇むシーサーは沖縄ならでは
 
沖縄本島東海岸の与勝(よかつ)半島から、突き出たように連なる島々、島嶼(とうしょ)地域。その最先端にあるのが伊計島(いけいじま)です。今でこそクルマで海中道路から平安座島(へんざじま)、宮城島と経由すれば辿り着けますが、1982年に伊計大橋が完成するまでは屋慶名(やけな)港から片道2時間かけて船で渡るしかありませんでした。
 
 
橋の上から望む風景は、緑豊かな高台の「たかはなり」と呼ばれる宮城島や、海面から隆起した琉球石灰岩、どこまでも果てしない青い海、静かに白い波の線を描きながら往来する漁船。それらを見渡していると、ゆったりとした島の時間が感じられます。「伊計」のことを沖縄の言葉で「イチ」と読み、伊計島のことを「イチジマ」、島嶼地域では本島から一番遠くにあることから、離れていることを意味する「ハナリ」という言葉をつかって「イチハナリ」と呼ばれたりします。
 
 
伊計島の海は特に透明度が高く、澄み渡る青い海を求めてドライブする車が行き交います。この島のある「うるま市」に暮らしはじめて5年が経ちますが、年々行き交う車が増えているのを実感します。ドライブコース人気急上昇中なのでは??? と思う今日この頃。
 
伊計大橋を渡ると、島の入り口「伊計島洞門」が姿を現します。
 
 
ここから島に辿り着くまで、ほんの数十秒のドライブコースが私の一番のお気に入り。無機質な打ち放しコンクリートの柱の間から、チラリチラリと思わせぶりに見え隠れする伊計島の青い海。
 
「ここからどこへ辿り着くのだろう」
 
何度も通っている道なのに、毎回ワクワクするのです。
 
 
ほら、トンネルを抜けると、そこは・・・
 
 
南国パラダイス、伊計ビーチ!!!
 
白い砂浜、珊瑚、透き通る真っ青な海を存分に楽しめるビーチは、シャワー、トイレ、素泊まり施設、BBQセット、キャンプ、マリンスポーツなど設備もアクティビティもバッチリ!
 
 
レストランでは、伊計島産の黄金芋(おうごんいも)を使った手づくりお菓子「サーターアンダギー」が販売されています。素朴な島の温かさが伝わる味を、是非旅の思い出に食べてみて。
 
ガッツリ泳がないけど、ちょっと海を楽しみたい方にオススメなのが、磯遊び。伊計島の東側一帯には自然の浜があります。
 
 
廃校になった伊計小中学校跡地(現在民間施設)から、伊計島共同スーパーに向かって降りていくと、小さな浜があります。岩の形によって出来る水たまりには、ヤドカリや真っ青な綺麗な色した小さな魚がたくさん泳いでいます。伊計島の生態系を観察したり、足を水につけてみたり。それだけでも旅のいい思い出になりますよね。
 
 
最後にお勧めしたいのは、果てしない浜「アガイビスク」。見渡す限り水平線。視界をはばかるものが何一つない景色を独り占め出来ます。看板も道しるべもない場所なのですが、島を探索してるといつも何となく辿り着けるから不思議です。
 
外洋が近く海流がとても速いので、泳ぐのには向いていません。それでも、ここから見渡す水平線の「なにもない贅沢」な風景は、ここに来た人だけが貰えるご褒美です。時間が出来ると、何となくアガイビスクまで足を伸ばそうかなと車を走らせてこの景色を見るとやっぱり「また明日から頑張ろうかな」と元気が出て来ます。
 
 
車で行ける本島東海岸の離島、浜比嘉島宮城島、伊計島と紹介してきましたが、いかがでしたか?
 
飾らない島々の風景は、ゆっくりと自分と向き合える優しい時間を与えてくれます。レジャーとしても充分に楽しめますが、一つひとつの島を丁寧に巡る旅は新たな沖縄を見つけることができるでしょう。
 
 
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沖縄CLIPフォトライター monobox(河野哲昌、こずえ)
 
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シマアシビ<宮古島>オトーリ

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惚れ惚れするような海に囲まれた宮古島(みやこじま)。そして、宮古島といえば「オトーリ」。
 
 
宮古島に行けば当然オトーリ。また、宮古の友人たちが一緒であれば、那覇だろうと久米島だろうと、ところ構わずオトーリが回って来るのも楽しいものです。※オトーリの基本的な飲み方についてはこちら(泡盛を回し続ける宮古島の風習「オトーリ」【PR】)をご覧ください。
 
 

<オトーリの歴史>

オトーリの起源や歴史については諸説あって定かではありませんが、オトーリは神事の一環として600年以上前に始まったと言われています。宮古の神事の儀式は、祈願、奉納、語らいで構成されているそう。語らいは、神様に奉納した供物を飲食することで、神様との一体感を共有すると同時に、人々の結束を固める役割があります。供物のなかには当然お酒も入っています。神聖なお神酒を参列者全員に均等に振る舞って回し飲む行為が「ウトゥーイ(現在ではオトーリ)」と呼ばれたそうです。
 
神聖な儀式のひとつであったオトーリが、数百年の時代の流れとともに、いつしか庶民の暮らしの中へ溶け込んでいったと考えられているようで、現在のオトーリのスタイルは、お酒が自由に手に入るようになった復帰前後からだと言われています。
 
 

<オトーリは永遠に不滅!?>

いまでは、オトーリ専門書にオトーリソング、宮古島オトーリ回士認定証の発行、オトーリ憲法なるものまで制定されていますが、実はこれまで幾度かオトーリを廃止しようとする動きもみられました。オトーリ廃止を訴える標語看板「オトーリはやめましょう」を見た人たちが、「オトーリ、はやめましょう」と解釈したという笑い話があるほどで、オトーリ廃止への道程は非常に険しいようです。オトーリは、宮古の人々に脈々と受け継がれ、宮古の文化・慣習としてしっかりと根を下ろしているのですから無理もありませんね。
 
 

<オトーリあれこれ>

オトーリには、諸説ありますが、「大漁まわり(右回り)」と「豊作まわり(左回り)」という名前の回し方があります。台風や低気圧は左回りなので、海アッチャー(漁師)は左回りを嫌うとか。また高気圧は右回りなので、海の安全と大漁を祈願する意味から海アッチャーは右回り(大漁まわり)となるそう。対して、左回りである豊作まわりは、右手で鎌を持って稲を刈るとき鎌が左回りになることから来ているそう。だから農業に携わる方が多いときは豊作祈願の左回り(豊作まわり)となるそう。
 
私の経験上では大漁まわりや豊年まわりと言われた経験はなく、単に「右回りで」、「左回りで」と言われたり、シージャ(目上)順であったり、親が次の親を指名していく場合などがあります。また、基本的には親はひとりですが、大人数の時は親をふたりにして、ふたりでオトーリを回していくこともあります。楽しく親睦を深めるのが目的ですので、そこまで厳格に型にはまらないのがオトーリなのです。
 
 
泡盛の注ぐ量によって宮古の地名がつくこともあり、グラスに少しだけ注いだら「下地(しもじ)線」、真ん中あたりだと「城辺(ぐすくべ)線」、上の方まで注ぐと「上野(うえの)線」、表面張力ほど注ぐと「平良(ひらら)線」、もっと飲みたいときは「足りません」と引っ掛けて「多良間(たらま)線」など、遊びゴコロがあふれます。
 
ときには、グラスに数本の横線とひとことが記されているオトーリ用のグラスに出会うこともあります。表面張力スレスレの平良線のところに、「アララガマ飲み」と書かれているグラスが回ってきたこともあります。簡単に言えば、「根性飲み」といったところでしょうか。また、グラスいっぱいに泡盛を注がれて、「これは私の想いですから必ず飲み干してください」と言われれることもあります。いやはや、オトーリだけでいくらでも語れそうです(笑)
 
 

<オトーリでまわってくるモノ>

基本的には、あらかじめ水で割られた泡盛がまわってきます。しかし、ときにはワインや別のアルコールがまわってくることもあります。ちなみに、仲良しの宮古人たちは、割っていない100%泡盛のことを「純水」と呼びます。ユニークですよね(笑)
 
 
まわってくるのはお酒だけではありません。ときにはグラスではなく、三線が回ってきて、「一曲何か歌いなさい!」となることもしばしば。ココは唄三線愛好家の方は遠慮せず、ぜひご披露なさってくださいね。
 
 
最高峰(?)は、「踊り」が回ってきます。おそらく宮古の歌なのでしょうが、聞いたことのない歌で、踊り方も何もわかりません。少々戸惑っていても、「はい! なんでもいいから踊って!」と半ば強制的に踊らされます。でも、“三線がなかった時代はきっとこうして楽しんでいたんだろうなぁ”と、古き良き時代へタイムトリップしたみたいで、お酒と歌と手拍子に踊りだけ、というシンプルな宴も楽しいものです。

 

<オトーリノススメ>

プロフィールに「※オトーリ大好きです!」と記すほど、私はオトーリが大好きです。理由は、オトーリは座にいるすべての人たちとお話ができ、どんなに大勢で飲んでいたとしてもとても強い連帯感を感じることができるからです。なにより、「オトーリは本当に楽しい!」に尽きます。また近々、宮古へ楽しいオトーリを回しに行きます。みなさまも是非オトーリを体験してみてはいかが?
 
沖縄CLIPフォトライター オトーリ大好き☆安積美加 
 
 
 
 
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夏のハイシーズン、穴場の島なら、伊是名島(いぜなじま)はいかが?

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「夏のシーズン、穴場の島はありますか?」あります! それは、伊是名島(いぜなじま)。沖縄本島北部の今帰仁村(なきじんそん)の運天(うんてん)港から、1日2往復しているカーフェリーで出発すると、古宇利大橋を右手にきれいな青い海を眺めながら航行。約55分で伊是名島に到着します。
 
 
三角形のピラミッドのような山の『伊是名グスク』が島の象徴です。見る位置によってはその形が変化していくのでおもしろいですよ。
 
 
伊是名グスクの麓には、伊是名玉陵(たまうどぅん)があります。玉陵とは、琉球国王第二尚氏の始祖・尚円王 金丸(しょうえんおう かなまる)の父母や姉、親族たちのお墓です。現在も年中行事の清明祭(シーミー)の季節には、ここ伊是名玉陵で『公事清明祭(クージヌシーミー)』という厳かな行事が行われています。なぜ、王様の親族のお墓がここにあるのかって?
 
 
実は、尚円王はこの伊是名島の出身なのです! ということで、伊是名島には、尚円王ゆかりの生誕地をはじめ、伝説的な場所や、博物館もあるので、自転車などで史跡巡りをしてみるのも楽しいかと思います。
 
 
それから、伊是名の夏といえば、ウンナーと呼ばれる伝統的な祭があります。ウンナーとは、旧暦6月に行われる豊年祭のことで、新暦の7月下旬〜8月上旬頃に各区ごとに行われています。綱引きなどもあるので、地域のかたとふれあえるチャンスではないでしょうか。伊是名島にはイヒャジューテーといわれるおもてなしの心があるのだそうですよ。
 
 
そして海なら、伊是名集落にある伊是名ビーチが海水浴場としても人気の浜です! 沖縄本島の人気ビーチは夏場は大混雑かもしれませんが、離島の伊是名島の浜辺なら比較的人も少なく、美しい海をのんびりと堪能することができそうです。
 
 
また伊是名ビーチは島の西側にあるので、夕暮れ時もとても美しいのです。
 
 
夜は、街灯の光も少ないので、星が綺麗に見えます。夏場は、天の川などが見られるのではないでしょうか。落ち着いた雰囲気の離島の旅を楽しむなら、伊是名島はオススメです。
 
 
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沖縄CLIPフォトライター 桑村ヒロシ(KUWA) 
 
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糸満海人の歴史と文化を伝える生きた資料館「糸満海人工房・資料館」

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那覇空港からバイパス331号線をクルマで南下すること約20分。海人(漁師)の町として知られる糸満市(いとまんし)にユニークな資料館があります。その名は、「糸満海人(ウミンチュー)工房・資料館」。勧農政策を推し進めた首里王府が例外的に漁業を認めていたとされる糸満。この地ならではの資料館は、糸満海人の歴史・文化の保存・継承を担っています。
 
 
館内には、伝統的な小型帆掛漁船である「サバニ」、競泳用ゴーグルの原型となった「ミーカガン(水中メガネ)」、サバニのなかに溜まった海水を汲み出すための「ユートゥイ」など、実際に海人たちが使用していた海に関するさまざまな道具などが展示されています。
 
 
海好きな方はもとより、研究者や学者、作家など、さまざまな分野の方々が当館に訪れるそう。「いろいろな方が来館されますが、来館者の関心がもっとも高いのはミーカガンですね」と、資料館を運営されているNPO法人ハマスーキの理事長・上原謙(うえはらけん)さん。
 
 
まだ水中メガネと呼ばれるものがなかった時代のこと。海人たちは裸眼のまま海に潜って漁をしていたことから、視力低下など眼にトラブルを抱える人たちが少なくありませんでした。そのような状況下、1884年(明治17年)に、「糸満のエジソン」と呼ばれていた糸満海人の玉城保太郎(たまぐすくやすたろう)氏が「ミーカガン(水中メガネ)」を考案しました。モンパノキ(方言名:ハマスーキ)でつくられたミーカガンの誕生によって海人たちの活動範囲は格段と広がり、漁獲高は飛躍的に高まりました。海人たちの漁業を一変させたと言っても過言ではないミーカガン。1928年(昭和3年)、昭和天皇即位御大典の際、考案者の保太郎氏には水産業功労者として大礼記念章が授与されました。ミーカガンは糸満海人だけにとどまらず、当時の人々にとってたいへん有用な考案だったのです。
 
 
ミーカガンに次いで来館者の関心が高いのは「サバニ」です。鮫漁にも秀でていた糸満海人。サバニの語源は「サバンニ」。鮫(サバ)を捕る舟(ンニ)だそう。琉球王国時代、中国との交易用に鮫やイカ、ナマコなどの沖合漁がたいへん盛んであったことが語源から窺えます。
 
 
現在では、展示されているような木製の帆船サバニで漁に出る海人はほぼ皆無と思われますが、マリンスポーツとしてサバニを楽しんでいる方々もいらっしゃいます。糸満市潮崎町南浜公園で開催される「帆掛サバニ走せー大会」、帆掛サバニで座間味島(ざまみじま)から那覇港沖まで海上を渡る「サバニ帆漕レース」など、伝統的な帆掛サバニの保存・継承と海洋文化の普及・振興を目的とした大会が県内各地で開催されており、県外からの参加チームもあるほどです。沖縄の青い海にいくつものサバニが浮かぶ光景は圧巻です。こちらもぜひ一度ご覧になっていただきたいと思います。
 
 
次に来館者から関心が高いのは、「ユートゥイ」と「ウェーク」です。サバニのなかに溜まった海水は、太陽に熱せられてお湯のように温まることから「ユートゥイ(湯取り)」と呼ばれるそう。現在のユートゥイはプラスチック製の洗剤容器を切り取ったものですが、かつてはリュウキュウマツの根っこを削って、サバニの船底の曲線に合わせてつくられていました。
 
 
櫂であるウェークは、沖縄各地のハーリー(ハーレー)などで現在も目にすることができますが、展示されている木製のユートゥイはいまでは貴重な海道具。海人たちが使っていた木製ユートゥイは、まな板やお皿の代わりにもなる一石三鳥の便利な代物。機能的で美しい形状のユートゥイは、「民藝運動の父」と呼ばれ日本を代表する思想家のひとり柳宗悦(やなぎむねよし)氏から、「これほどの木工品はあるまい」と絶賛された逸品なのです。
 
 
現在、ミーカガンやユートゥイをつくることができる方は、糸満には謙さんおひとりだそう。謙さんはひとつひとつの道具の用途や歴史についても大変お詳しく、ミーカガン、サバニ、ユートゥイ、ウェーク、食の話、貝の話、漁の話などなど、それぞれが物語として1つの記事にできるほど事細かく説明してくださいます。
 
お話し上手な謙さんに惹き込まれ、何度でも通いたくなるほど。糸満海人工房・資料館は、展示だけにとどまらない、まさに生きた資料館なのだと実感しました。そして、海人たちの知恵の結晶が数多く展示されているなかで、もっともユニークで魅力的なのは、上原謙さんなのでした。お電話でご確認の上、ぜひ謙さんに会いに行ってみてください。
 
 
たくさんお話を伺ったなかから締め括りに、糸満スタイルの乾杯の音頭をご紹介いたします。乾杯の音頭は、「カリー!」と発声することが多い沖縄ですが、海人の町・糸満は少し違うようです。糸満の言葉で大漁のことを「コーバンギラー」と言います。「コーバンギラー、ニガヤビラ!(大漁を願いましょう!)」と乾杯の音頭が声高に発声されたら、一同で杯を掲げて「コーバンギラー!」と乾杯するのが糸満式。さぁ、今宵の泡盛はぜひ糸満式に「コーバンギラー!」と乾杯してみてくださいね。
 
 
 
糸満海人工房・資料館
住所/沖縄県糸満市西崎町1丁目4番11号 糸満海のふるさと公園内(南側)
営業時間/9:00~12:00(入館受付11:30) 14:00~17:00(入館受付16:30)
電話/098-987-1550
定休日/月曜日(祝祭日は開館) 糸満ハーレー・旧盆・旧正月
※イベント主催などで上記以外にも休館することがあります。
入館料/大人300円 小中高生100円
 
沖縄CLIPフォトライター 安積美加 
 
 
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【連載】島の恵み、島の味 その34 ウンチェー

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沖縄の真夏に照りつける日射しの強さ。言葉では現すことの出来ないほど過酷です。この時期、沖縄ではほとんどの葉野菜が育ちにくくなり、市場やスーパーには他県から運ばれたものを多く見かけます。そんな厳しい環境のなかでも、元気にガンガン育つ葉野菜、それが「ウンチェー」です。市場の中央にずらりと山積みされたウンチェーは、なによりお値段も家計に優しいのが魅力的。野菜不足になりがちな夏場の食卓では、ウンチェーに頼る家庭も少なくないはず。5月から9月頃まで市場で手に入る野菜です。夏の沖縄では珍しい、今が旬の葉野菜。ツル性、ヒルガオ科の植物で、茎の中が空洞なのが特徴で、モロヘイヤやツルムラサキのような粘り気が少しあります。
 
 
「茎が空洞? それって・・・」
 
って思われる方も少なくないと思います。そう、本土では「空芯菜(クウシンサイ)」として知られている葉野菜でもあります。本島では「ウンチェー」「ウンチェーバー」「エンサイ」、宮古島では「パナイ」、石垣島では「ウンツァイ」と呼び名もバラエティーに富んでいます。中国語のエンツァイからエンサイは来ているようですが、ウンチェーの由来は謎のまま。因みに、沖縄では「空芯菜」といっても通用しないことが多いです(笑)
 
中華料理やエスニック、アジア料理などによく使われる素材で、油との相性もよく使い方は主に炒め物がメインです。「空心菜を使った青菜炒め」といえば想像しやすいかも。我が家でも炒め物にすることが多いのですが、最近もっぱら合わせに使うのが「アンチョビ」です。アンチョビとウンチェーの相性はサイコーで、輸入物のよくあるアンチョビで作っていたのですが、なんでも「沖縄生まれのアンチョビ」があるという噂を聞きつけ… 買ってみることに。
 
 
それがコチラ「沖縄アンチョビ」! この直球なネーミングの商品は、沖縄の青い海で育ったイワシに似た「ミジュン(ミズン)」という魚をオイル漬けにしたアンチョビ。洗練されたパッケージの可愛さもニクイな~と思わせる商品です。
 
 
ふたを開けてみると、程よい爽やかな酸味とローズマリーの香りがします。馴染みのあるアンチョビよりも肉厚で、弾力があります。一口頰ばると、ビネガーの爽やかさと、コクのあるオイルが絡み合い、ピリっとしたとうがらしと塩気が全体を引き締めている味わい。ちょっと贅沢な気分にさせてくれるアンチョビです。
 
そんな、沖縄アンチョビを細かくして、今回の主役ウンチェーと最高の出会いを演出していきましょう。
 
 
まずは、ゆっくり弱火でスライスしたニンニクと鷹の爪をオイルで炒めます。ここは、本当にゆっくり、慌てず、鍋全体にニンニクの香りが行きわたるのを想像して。
 
 
ニンニクの香りがキッチンにふんわり広がったら、細かく刻んだ「沖縄アンチョビ」を加えてまた弱火で味を馴染ませます。
 
 
「あ~、もうこのオイルだけでパスタを食べても美味しいに違いない!」と思うようなったら、4cm幅に切ったウンチェーをフライパンに入れます。まずは、茎の部分から。
 
 
茎に少し火が通ったところで、残りのウンチェーを入れ、少し中火に火を強めます。一気にフライパンを振りながら炒めていきます。味付けは塩のみ。塩気の強いアンチョビが味の基礎を作ってくれているので、仕上げに少量加える程度でOK。
 
皿/山田義力(陶房土火人)、フリークロス/宮良千加(花藍舎)
 
全体的に火が通ったら素早くお皿に盛りつけて完成です。
 
 
ニンニクと沖縄アンチョビの風味がウンチェーにあわさって、香りと味から最高のハーモニーが堪能できます。暑い日にビールと一緒に食べるのがオススメです。ビタミンA、B1、Cが豊富に含まれ、鉄分やカルシウムも補えるウンチェー。どんな食材とも相性がいいので、和、洋、中と姿を変えて食卓を豊かにしてくれます。沖縄アンチョビが手に入らなくても、普通のアンチョビでも美味しく仕上がりますよ!
 
夏バテ防止に、是非活用してみて下さい。
 
 
 
[ウンチェーの沖縄アンチョビ炒め]
材料(4人分)
 
ウンチェー  1束
にんにく 2かけ
沖縄アンチョビ 5、6切れ
オリーブオイル 適量
鷹の爪 好みの量
塩 少々
 
 
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【掲載商品に関するお問い合わせ】
Galleryはらいそ
住所/沖縄県うるま市石川曙1-9-24
電話/098-989-3262
営業時間/11:00~16:00
定休日/水、日曜日
 
 
沖縄CLIPフォトライター monobox(河野哲昌、こずえ)
 
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宮古島(みやこじま)をオススメする3つの理由

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<宮古島をオススメする理由その1.素晴らしい海!>

宮古島(みやこじま)の魅力は、何と言っても、「眺めてヨシ!」、「潜ってヨシ!」の素晴らしい海! 島のいたるところから魅力的な海にアクセスできます。
 
 
宮古島のなかで、「海を眺める」という点で一番好きなのは「砂山」。真っ白い砂浜に、コバルトブルーの海。離れがたくなるほどお気に入りです。中心街からほど近くアクセスが良いので、お天気の良い日は、青空が広がる日中と夕暮れ時の一日2回訪れてしまいます。
 
 
初めての方にぜひ訪れていただきたいポイント「東平安名崎(ひがしへんなざき)」。カレンダーや絵葉書などでお馴染みの絶景です。
 
 
宮古民謡を代表する「なりやまあやぐ」の生まれ故郷・友利(ともり)集落。
 
 
宮古島でシュノーケルを楽しむなら、サンゴが元気な友利の海がお気に入りです。時間を忘れて竜宮城を漂います。
 
 

<宮古島をオススメする理由その2.周辺離島へのアクセスの良さ!>

池間島(いけまじま)、来間島(くりまじま)、伊良部島(いらぶじま)・下地島(しもじじま)の4島へ橋で渡ることができる宮古島では、「新鮮な魚を買いに伊良部島の漁港へ行ってきた」という会話もしばしば耳に入ります。
 
 
周辺の島々へクルマで気軽に渡れることも大きな魅力です。
 
 
「眺めてヨシ! 泳いでヨシ!」の池間島のイキズーもお気に入りです。イキズーから少し先の珊瑚礁も素晴らしいのでこちらもオススメです。
 
 
伊良部島と橋でつながる下地島。下地空港裏は人気の撮影スポット。こちらにもぜひ訪れてみてくださいね。
 
 
宮古島の島尻漁港から定期船で約15分。素朴で静寂な大神島への日帰りショート・トリップも可能です。
 
 
宮古島と石垣島の間に位置する多良間島(たらまじま)は、宮古島から定期船または飛行機でアクセスが可能です。国指定重要無形民俗文化財「八月踊り」の期間は多くの来島者で賑わいますが、日頃はのんびりとした離島らしい離島です。多良間島にもぜひ訪れてみてください。
 
 

<宮古島をオススメする理由その3.自然と一体感が生まれる楽しい「オトーリ」!>

宮古島といえば「オトーリ」! オトーリとはひとことで言えば、「泡盛をみんなで楽しく飲み語らう、宮古島に古くから伝わる飲み方(スタイル)」と申しましょうか。オトーリは、いっしょに飲んでいる座の全員の前で口上を述べた後、各人に泡盛を注いでまわる「親」と呼ばれる役割があります。この役割・親は、順番で必ず全員にまわってきます。つまり、初対面の方だろうと旧知の仲だろうと、座に居るすべての人たちと言葉を交わし、飲み交わす機会が訪れるのです。このため、座には自然と心地よい一体感が生まれます。最近ではお酒が飲めない方の参加も珍しくありませんので、お酒好きの方も、ノンアルの方も、ぜひオトーリを体験してみてくださいね(※注意:基本的にオトーリでは水で割った泡盛がまわってきますが、ときには他のアルコールがまわってくることもあります)。
 
オトーリで島人と飲み語らうことで、宮古島のさらなる魅力やおもしろさが発見できるはずです。この夏、ぜひ宮古島へ「んみゃーち!(いらっしゃい!)」
 
 
沖縄CLIPフォトライター オトーリ大好き☆安積美加 
 
 
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難読地名、コレ読める!?(南部編)

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ドライブの途中で見かける標識や看板。沖繩には、摩訶不思議な難読地名がいっぱい。今回は、私の地元、本島南部編をご紹介します!
 
 
南城(なんじょう)市にあるこの集落。「手登根」と書いて「てどこん」と読みます。なんだか、ウルトラマンに出てくる怪獣を思わせるようなユニークな響き。糸満(いとまん)市には「阿波根(あはごん)」という地名もありますよ。
 
 
沖繩の方言で、坂のことを“びら”または“ひら”、“ふぃら”といいます。ですから、こちらは「新里坂」と書いて「しんざとびら」。古事記に、出雲の『黄泉比良坂(よもつひらさか)』という地名が出てくるそうです。坂を表す「ひら」「さか」の2つが入っていて興味深いですね。沖繩の方言は、日本の古語とも結びつきが深いといわれますから、なんだかロマンを感じます。
 
 
さて、南城市玉城(たまぐすく)を旅した方なら、きっとこの清々しい湧き水に見覚えがあるのではないでしょうか?
 
 
「仲村渠」と書いて「なかんだかり」。国の重要文化材にも指定されている「仲村渠樋川(なかんだかりひーじゃー)」です。
 
 
続いて、南部では有名な昔からの地元御用達ビーチです! 沖繩の方言では、“新”しいを“みー”むん。“原”を“ばる”や“ばら”といいます。もうおわかりですよね。
 
 
そう!「新原(みーばる)」が正解です。
 
 
車で渡ることができる「奥武島(おうじま)」。沖繩風天ぷらのお店は行列ができるほどの人気です。毎年、旧暦の五月四日には、豊漁や航海安全を祈願するハーリー行事が行われます。こちらはその時に使われるサバニとよばれる伝統漁船です。
 
 
島の入り口の橋の上にも、かわいらしいサバニがのっかっています。
 
 
こちらは、南城市のお隣の八重瀬(やえせ)町。「具志頭」と書いて「ぐしちゃん」。「ぐしかみ」ともいいますが、地元では方言の「ぐしちゃん」読みが根強く受け継がれています。本島北部の「国頭(くにがみ)」を方言で「くんじゃん」といいますが、どこか似ている気がしますね。
 
 
南風原(はえばる)町にある「喜屋武(きゃん)」集落です。方言では「ちゃん」というのだそうです。
 
 
先ほどの八重瀬町にある「東風平」。「こちんだ」と読みます。古語にも登場する東風“こち”や、南風“はえ”は沖繩の地名に残っているのも不思議ですね。
 
 
さて、こちらは沖繩の難読地名フリークの方には有名な豊見城(とみぐすく)市にあるバス停というか地名です。「保栄茂」と書いて・・・。
 
 
「保栄茂」と書いて「びん」と読みます。その昔、この地域は“ぼえむ”または“びん”と呼ばれていたという言い伝えがあるそうです。漢字表記については、その当て字(ぼえむ〜ほえも)によって現在のようになったという説があるそうです。両方の呼び方を尊重し、残していくために「びん」という呼び方をしているそうです。
 
 
でも、なぜ「びん」といわれるようになったんだろう? かつての王国時代、琉球との交易が盛んだった中国の福建省のことを、「閩(びん)」とよんだそうです。もしかしたら、何か関係があるのではないかしら? なんて風に不思議な地名に思いを馳せながら、沖繩を巡るのもまた楽しいものです。
 
 
沖縄CLIPフォトライター 鶴田尚子 
 
 
【その他の“dark's talk from クロトン姉妹”はこちら】
 
 
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気まぐれ連載[離島クロッキー]第四回… 本当にここは沖縄!?な絶海の孤島郡、南大東島

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沖縄CLIP・フォトライター's Dairy]という別の特集で、【小川 研のOKinNAwamu CLIP】なるコーナーを持っている。更にその中で、[離島クロッキー]と称する気まぐれな連載を(人知れず)企画している(下段「関連サイト」参照)。で。今回の新特集[夏の離島2016]は、その気まぐれなmy連載と、全く主旨を同じくするものなので、その一環としてUP。
 
今回の舞台は、宮古よりも八重山よりも(気持ち的に)遥かに遠い、東の最果て…「南大東島(みなみだいとうじま)」。
 
珊瑚礁の隆起で生まれたため、断崖絶壁が島全体を覆う… 
 
沖縄と出逢ってかれこれ10年になる。が、那覇から東へおよそ360km、絶海の孤島郡「大東諸島」の南北二島に上陸したのは、昨年秋のこと(先に言っておくと、「北大東島」は、本当に何も無い…。あるのは、ひたすらサトウキビ畑。おそらく、当“気まぐれな連載”においてすら、今後登場することはないだろう…。というわけで)。そこで、北大東島に比べて圧倒的に見どころの多い南大東島で、最も心を揺さぶられた、頗る個人的お気に入り、な5つのスポットにフィーチャー。その他見所も、まとめてざっくりチラリとご紹介(ちなみに、その、唯一無二の歴史や成り立ち、地理的データ等は、各種サイトに詳しいので、ここでは触れない。あしからず)。
 
那覇からおよそ1時間のフライトで「南大東空港」に到着
 
島のあちこちに、本当にここは沖縄!? と唸らずにはいられない、見応えあるスポットが点在する。そんな中、何よりも最強、一番のmyフェイバリットは、その名称からして震え上がりそうな、北部の『バリバリ岩』。地殻変動で真っ二つに割れた(!)という巨大な岩山は、荘厳にして重厚…。決して名前負けしない、悠久の大地が織りなす地球規模の迫力に、ひたすら驚愕…
 
 
現在も年間7cm北東に移動する南大東島。そのエネルギーが裂け目として表出。パワースポットとしても知られている
 
もう一つ、自然系の要所としてマスト足を運ぶべくは、同じく北部の『星野洞』。島内120ヶ所ほどある鍾乳洞で、長さ約375m・広さは約1,000坪という最大級の規模を誇る。歩道やセンサー式照明も設置され、誰でも安全・安心に、幻想的な世界を堪能できる。
 
星野洞案内書」まで、要事前予約
 
大迫力といえば、島内最大の人工施設も見逃せない。1999年に着工、昨年度おおむね完成した『南大東漁港』は、まさにコンクリートで固められた難攻不落の要塞か…。未曾有の規模感は圧巻の一言だ。
 
全国的にも珍しい「掘り込み式工法」を採用し、東京ドーム2配分の岩盤を掘り抜いたという… 
 
と、何やらマッチョで漢(オトコ)濃度の高いハード案件ばかりになってしまったが、南部の『日の丸山展望台』では、島全体をのどやかに俯瞰できる。
 
沖縄の島では6番目の面積を誇る30.57km²を一望
 
そして、お腹が空いたら、もちろん名物『大東そば』。幅5・厚さ2mm程の極太手打ち麺の絶品どごしがたまらない。豚とカツオをベースとした優しいスープとの相性も抜群だ。
 
「大東そば」(600円)の他、ネタがあれば「大東寿司」とのセット(1,000円)もオススメ(大東そば 住所/南大東村在所134・電話/0980-22-2430)
 
と、ここまでは、お気に入りベスト5をリコメンド。他にも見所は多いので、以下かいつまんで紹介。
 
那覇空港&北大東空港から、『RAC(琉球エアーコミューター)』のプロペラ機が毎日運行
  
島のあちこちに池や湿地帯が広がり、涼し気な水辺の風景に出逢える
 
北部の「大池オヒルギ群落」辺りの遠見台。サトウキビ畑や大池を見渡せる
 
なみなみと水を湛える、島一番の「大池」。他にも、地底湖が多いのも島の特徴だ
 
「旧南大東空港」の跡地には、特産物であるラム酒の製造元「グレイスラム」が本社工場を置き、見学も可能
 
天然海水による『海軍棒プール』。撮影時は台風シーズンに付き荒波が…
 
海岸沿いの松並木とサトウキビ畑。どこか懐かしい素朴な美しさを、垣間見た
 
いわゆる“沖縄っぽさ”に溢れる離島では、全然無い…。しかし、逆に、それこそが他の離島とは全く異なる唯一無二の個性を育み、独特、否、ある意味、孤独とさえ言える不思議な世界観を形成している。何度も来県し食傷気味の沖縄リピーターや、未だ見ぬ変わった情景に出逢いたい離島ラバーには、ちょっと新鮮な沖縄旅行になること、請け合いだ。
 
最後におまけ。バリバリ岩近くに佇む素朴な民家では、色とりどりの花が咲き乱れていた。きっと、いつ行っても様々な色に溢れているのだろう。ぜひとも探してみて欲しい。
 
 
 
 
沖縄CLIPフォトライター 小川 研(Qey Word)
 
 
▼関連サイト:
 
 
 
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沖縄CLIPムービーで機内から沖縄を満喫! JALで行くから楽しめる、選りすぐりの北部エリア散策スポット

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JALの国内線機内では、より満足度の高い沖縄旅を楽しんで頂けるよう、選りすぐりの沖縄のスポットがギュッと1本につまった沖縄CLIPのムービーの放映がスタートしました! ワクワクの序章が到着前の機内から始まります。

 

 

放映される路線は「羽田⇒沖縄」、「伊丹⇒沖縄」の2路線の機内スクリーン。ゆったりとした旅にもお勧めの、ガイドブックだけでは知り得ない今人気の北部エリアをたっぷりとご紹介します。ぜひ機内にてお楽しみください!

そして平成28年9月からは機内Wi-Fiネットワークを使ったビデオプログラムでの配信もスタートします! ビデオプラグラムは機内Wi-Fiを利用すると、すべて無料でコンテンツが楽しめるサービスです。沖縄CLIPのムービーの他、アニメやバラエティ番組など様々なコンテンツを楽しむことができます。

 

また、夏の終わりを迎える9月30日(金)までは、機内インターネット接続15分間無料キャンペーンも実施中! インターネットを利用して旅の事前予習をしっかりできるのも、JALで行く沖縄旅行の嬉しい特典です。

 

JALならではのとびっきりのサービスを楽しんだ後は、いよいよ夏の沖縄旅本番! 今回は、機内で放映する北部エリアの旅情報にあわせ、北部散策にぴったりのスポットをご紹介します。

オシャレなお店でランチしたり、1点ものの手作り雑貨を購入したりと、自分だけのオリジナルな旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

①時が止まったかのような静けさと開放感、本部町「備瀬のフクギ並木」

樹齢300年以上のフクギがあると言う並木道は、沖縄美ら海水族館近くにある備瀬と言う集落にあります。

昔ならではの古民家も点在し、時が止まったような雰囲気が素敵なエリアで、その場所に魅了されて多くの観光客が足を運びます。歩いた並木道の先には綺麗な青い海が広がり、個性的な山が目印の伊江島を望むことも。この備瀬の並木道をさらに堪能したいという方へは、20分かけてフクギ並木道を廻る水牛車に乗って、ゆっくりと景色を眺め楽しむこともおすすめです。

備瀬のフクギ並木

場所/沖縄県国頭郡本部町備瀬

備瀬のフクギ並木の記事はこちらから>>

②森のトンネルを抜けたところにある古民家カフェ、本部町「ハコニワ」

やんばるの食材を中心に作ったプレートランチが人気のハコニワは、築50年の古民家。1年かけ改修を行った瓦屋根の古民家は、手作りの温かさも残るオシャレなカフェです。森の中にひっそりと佇み、その静けさは日々の忙しさを忘れさせてくれるほど。ゆったりとした時間のなかで頂くおいしい食事が、さらに旅先での疲れをも癒してくれます。
 

Cafe ハコニワ

住所/沖縄県国頭郡本部町伊豆味2566
0980-47-6717
Cafe ハコニワの記事はこちらから>>

③沖縄を体感できる自然の宝庫、国頭村「比地大滝キャンプ場」

沖縄ならではの自然を気軽に満喫するなら、コースが整備されている「比地大滝」でのトレッキングやキャンプはいかがでしょう。1.5kmの行く先に待ち受ける比地大滝のスケール感は一見の価値があります。亜熱帯海洋性気候の沖縄に生息する植物や生物などの発見なども楽しめるので、ファミリーなどにもおすすめ!ガイドなどに依頼して学習しながら散策することで、子供たちの好奇心をさらに刺激してくれます。
 

比地大滝キャンプ場

住所/沖縄県国頭郡国頭村比地781−1

④体にやさしい島野菜をいただく、今帰仁村「カフェこくう」

今帰仁村諸志にある山道をずいぶん上ったところの開拓地に、カフェこくうはあります。沖縄の伝統木造の赤瓦屋根が目印。海と森と赤瓦屋根がまるで沖縄の原風景を描いたポストカードのように、構図にきれいにおさまります。こだわりの食事は地元の島野菜が中心。シンプルな味わいが体に優しく染み渡ります。
 

カフェこくう

住所/沖縄県今帰仁村字諸志2031-138 今帰仁サンシティ希望ヶ丘敷地内
TEL/0980-56-1321
カフェこくうの記事はこちらから>>

⑤約30店舗がズラリ!陶芸家や農家の品々が並ぶ、本部町営市場内「もとぶ手作り市」

カツオ漁が盛んな町としても県内では多く知られている本部町。そんな港町の小さな公設市場で月1回開催されるのが、「もとぶ手作り市」です。その日は、シャッター通りのような寂しい雰囲気が一変、賑やかな市場へと姿が変わります。参加者は約30店舗、陶芸家の美しい食器や農家の瑞々しい野菜がならぶことで、たくさんの方が足を運びます。おしゃれな小物なども販売しており、手作りの一点物はお土産としても喜ばれます。
 

もとぶ手作り市

場所/沖縄県本部町営市場
日程/毎月第三日曜日開催
もとぶ手作り市の記事はこちらから>>

⑥穏やかな水面にオレンジの夕日が一面に広がる美しい風景、名護市「名護湾」

 
高速道路の終点、許田(きょだ)インターチェンジ。そこから広く広がる名護湾は、その雄大さから故郷に帰ってきたかのような安心感と懐かしさを感じさせてくれます。北部散策をぐるりと廻り那覇へ戻るころ、ここ名護湾での夕暮れ時を楽しむことができます。穏やかな海へ映るオレンジの夕日は、時間を忘れて見入ってしまうほど。夕暮れ時の海からの風と波の音が心地よく身を包み込んでくれます。
 

海が太陽をキラキラと反射し、これからが夏本番の沖縄!今年の夏の旅行は、JALの機内からスタートしてみませんか。
搭乗から沖縄を満喫できるJAL機内でのひとときは、満足度の高い沖縄旅行へ繋がることをお約束します。
 

■JAL公式Webサイト

http://www.jal.co.jp/


沖縄行きの航空券が当たる、フォトコンテストキャンペーンを《 2016年7月1日〜2016年10月31日 》の期間中に実施中! 沖縄旅行に行く絶好のチャンス。ぜひご応募ください!


■フォトコンテストキャンペーンサイト

http://okinawaclip.com/ja/photocontest

 

沖縄CLIP編集部

 

まだ間に合います! 芳醇な香りを放つ宮古島産のアップルマンゴー予約受付中!

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「マンゴーを毎年楽しみにしている」という方は多いのではないでしょうか?
 
芳醇な香りと濃厚な甘さで人々を魅了する夏のフルーツ、マンゴー。完熟したマンゴーは鼻から抜ける香りが素晴らしく、夢心地の美味しさです。
 
 
一年を通して温暖な気候に恵まれる沖縄は、南国ならではのトロピカルフルーツの宝庫。中でもサンゴ礁が隆起してできた島=宮古島は、水・土壌には豊富なミネラルが含まれており、また日照時間が長いことから“マンゴー栽培に適した条件が揃っている“と言われています。
 
宮古島のマンゴー生産量はなんと日本一! キーツ、アーウィン、玉文、キンコウなど様々な種類が作られていますが、今回ご紹介するのはアーウィン種の中でも熟すと皮がリンゴのように赤く染まるアップルマンゴーです。
 
 
「美味しいマンゴーは、ただ甘いだけではないんです。糖度が高ければ良いというものではなくて、香りと甘味、それに酸味があってこそ美味しいマンゴーと言えるんです」と教えてくれたのは、長北(ながきた)ファームの代表者 髙吉 正信(たかよし まさのぶ)さん。
 
 
長北ファームの面積は7,500ヘクタール。大雨と風に弱いマンゴーを守るため、ビニールハウスで育てています。ハウスは防虫ネットをかけた上からビニールをかけ、さらに風で飛ばされないよう9mmのネットをかけています。台風が多く、スコールのような大雨が時折降る宮古島だからこその工夫なのですね。
 
 
農薬は出来る限り使わず、肥料はマンゴー専用の有機肥料と米ぬかを基本とし、牧草を敷き草にしています。敷き草はミミズや微生物に分解され、土中菌を育て、一年も経つと堆肥となります。
 
10~11月には、マンゴーを育てる上で最も大変な誘引作業が行われます。マンゴーの枝は放っておくとどんどん上に伸びてしまい実の高さがバラバラになってしまうので、伸び過ぎないようヒモを使って下へ引っ張り、固定します。こうすることで生育するのに丁度良い高さが保て、すべての枝に満遍なく太陽の光が当たるようになるのだそうです。
  
 
マンゴーの成長は、月と太陽の位置関係によって起こる月の満ち欠けと無縁ではないそうで、月齢との相関関係を毎年データにしてとっているそうです。
 
 
  
 
マンゴーの花が満開になる2月には、髙吉さんがお手製の巣箱で飼育している蜜蜂をビニールハウス内に放ち、受粉に活躍してもらっています。
 
 
マンゴーの実が大きくなる6月になると、実に袋がけをする作業が始まります。マンゴー専用の紙袋は雨・虫避けや強烈な日差しから実を守るためにかけられます。袋に光が当たると内部で光が乱反射し、ムラなく色付くのだそうです。
 
 
ハウス内は38度以上に上がらないよう、風を入れて温度調節をします。このように細やかな管理をすることによって、ゆっくりと実が太って甘みの強いマンゴーになるのだとか。
 
 
 
7月は収穫の時期。完熟したマンゴーは袋の上からでも輝いて分かります。
 
 
樹上で完熟したマンゴーは、樹から十分な栄養分を吸い上げているので、甘い蜜がヘタから溢れるほど高い糖度があります。
 
 
太陽の光に当たらないマンゴーは未熟のまま。赤くならないので、もちろん出荷もできません。実の美しい色をつけるためには太陽の光がとても大切なのですね。
 
 
長北ファームで収穫されるマンゴーは高貴で芳醇な香りを持ち、甘いだけではなく、絶妙な酸味と豊かな風味があり、華やかな余韻も長く続きます。とても贅沢な味わいでした。
 
 
マンゴーは常温で保存すると追熟します。紅が濃くなり、ツヤが出て甘い香りが強くなります。指で押してやわらかく感じるようになると食べ頃です。冷やしてお召し上がりください。
 
夏限定!この時期にしか味わうことの出来ない宮古島のアップルマンゴーを、どうぞお楽しみください。ご購入は『沖縄特産品本舗』からどうぞ。
 
 
沖縄CLIPフォトライター Sachiko
 
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伊計島(いけいじま)の夜空に輝く星のうつわたち、「七夕、星のうつわ展」

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沖縄県うるま市石川曙にある、海の見える外人住宅。その一角に「Galleryはらいそ」はあります。市内で活躍する11組の工芸作家の作品を展示販売するギャラリーは、観光客や、クラフト好きに人気のお店です。
 
 
2016年7月7日より、はらいそに参加する作家、秋元ナナさんによる個展「七夕、星のうつわ展」が開催されます。秋元さんは市内で「風工房」という陶房を営んでおり、沖縄の美術展「沖展」などにも入賞経験のある、県内外に多くのファンを持つ人気の陶芸家です。透き通るような鮮やかなオーシャンブルーのシリーズは、フードカメラマンをしていた異色の経歴を持つ秋元さんが、料理を美しく見せたいという視点から生まれたうつわ。ヴィヴィッドな青い皿を手に取ると、色とりどりのフレッシュなサラダや、南国フルーツを盛りつける場面をついつい想像してしまいます。
 
 
無類のヤギ好きの秋元さん。ヤギを見かけるたびに写真におさめるとか。かわいらしい手描きのヤギシリーズは、一つひとつ表情が違い、どの子も癒し効果大。小さな子どもから大人まで多くの人々を魅了させています。
 
 
桜の季節に似合う、爽やかなピンクのシリーズは、はらはらと舞う桜の花びらを思わせます。春爛漫な季節に揃えたいうつわは、花びらのようにすぐ誰かの元へと旅立って行きます。
 
 
自身初となる個展は「故郷のうるま市でやりたい!」という思いからはらいそが選ばれました。秋元さんのおばあさんが住んでいた伊計島(いけいじま)の夜空の星をモチーフにした「星砂シリーズ」をメインに、七夕から始めるにふさわしい新作も用意しているとか。
 
 
昼間は観光客で賑わう伊計島ですが、夜はしんと静まり返り、晴れた日には満天の星空が広がります。遮る明かりも少ないから、まるでプラネタリウムのよう。
 
 
光輝く星空をこどもの頃から眺めていた秋元さんが「明日もまた頑張ろう!と元気に過ごしたくなるように」という思いで作ったうつわたち。展示作品は購入も可能ですので、是非手に取ってご覧下さい。
 
 
秋元ナナ個展「七夕、星のうつわ展」
期間/2016年7月7日(木)~7月18日(月)
時間/11:00~17:00
定休/水曜日(期間中)
作家在廊日/7月9日(土)、10日(日)、16日(土)、17日(日)13時~
 
場所/Galleryはらいそ
住所/沖縄県うるま市石川曙1-9-24
電話/098-989-3262
 
 
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沖縄CLIPフォトライター monobox(河野哲昌、こずえ)
 
 
 
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