






沖縄本島北部の東村(ひがしそん)にあるマングローブが茂る慶佐次(げさし)湾で、女性のひとり旅から楽しめるカヤックツアー。主催している『エコツアー プカプカ』が今年の夏から女子旅をサポートするお宿をオープンするそうです。大自然を満喫するツアーに参加したあと、そのままのんびりと過ごせるオススメの旅をご紹介します!
カヤックのスタート場所は、慶佐次湾のヒルギ林がある「東村ふれあいヒルギ公園」。
笑顔でお出迎えしてくれたのは、エコツアー プカプカの代表でカイドの藤元康匡さんと、サポート役の奥様の京子さん。13年前に大阪から沖縄に移住してリゾートホテルに勤務したあと、2008年に東村慶佐次でエコツアー プカプカをオープン。小さなお子さまから年配の方まで楽しめるとあって、リピーターも多く、女性にも人気のツアーです。
カヤックが初めてのかたもご心配なく。ほとんどのお客様が初めて体験されるかたが多いとのことで、丁寧に漕ぎかたを教えてくれます。基礎を教わったら、さっそくカヤックに乗り込みます。
慶佐次湾内はとても穏やかなのと、カヤックに乗るのは思っていたよりも簡単。教わった通りに漕ぐと、スイスイと進んでいきます。
途中、沖縄本島最大級のマングローブの支流に入っていくのですが、プチ探検しているみたいで、わくわく感がたまりません。
マングローブ内に生えているヤエヤマヒルギの生息地としては、日本最北端になるそうです。そしてヒルギの木の根元には、小さな生き物たちが息づいていました。よく見ると、トントンミー(写真左)やヒルギハシリイワガニ(写真右)やシオマネキなどがいます。それをガイドの藤元さんが見つけてくれて、くわしく解説してくれますよ。
日によって潮の満ち引きなどが違うので、ツアー実施時間も変わるのだそうですが、オススメのカヤックツアーの時間帯は、タイミングがうまく合えば、早朝や夕方が良いそうです(※干潮時の場合はカヤックができません)。早朝だと、ほかのツアー団体と混み合わないメリットがあるほか、なんといっても、空気が澄んでいて気持ち良いですし、アカショウビンやカワセミなど野鳥の鳴き声が聞けたりするそうですよ。夕方の場合は、とくに夏場がオススメだそうです。夏は昼間だと太陽光が強すぎるのですが、夕方頃なら陽射しがやわらかいそうです。
カヤックツアーを満喫したあとは、宿に泊まることができます。こちらは、「1日1組女性限定」の宿。「ホテルよりも、プライベート空間があることで、気兼ねなくお友達同士でお泊まりが楽しめます。また、女性のひとり旅にもおすすめです。
お宿をご紹介してくれるのは、奥様の京子さん。建物のデザインはもちろんのこと、小物やインテリアなど一つ一つ自身で買付にいくほどのこだわりぶり。「暮らすように旅していただきたい、という思いからこの宿は生まれました。お家のように寛いでほしいですね」と熱く語ります。
外観もモダンな造りですが、内観も素敵です。2階部分のカフェルームと客室2つをまるごと貸し切ることができます。おしゃれなキッチンの目の前にはバルコニーがあり、その先にあるのは憧れのオーシャンビュー! 近くには地元の新鮮な野菜が手に入る直売所などもあるので、食材を買い込んで、海を見ながらお料理…なんて贅沢なこともできちゃいます。
和室は琉球ビーグ(井草)をつかった畳を使用していて、ドアを開けると自然とホッとするような、やさしい香りが広がります。襖は消臭効果もある月桃(げっとう)の和紙を使用。照明は100%コットン。柔らかい光がお部屋を照らします。ロフトも付いていて、最大で6名宿泊可能なので、北部で宿泊しながら女子会するのにもオススメです。
近くには知る人ぞ知る、秘密のビーチもあります。宿からのんびり自転車を走らせて10分ほど。自転車は宿でレンタルOK。早起きをしたら、このビーチまでお出かけして読書をしたり、朝ごはんを食べたり…充実した朝時間が楽しめそうです。
東村ふれあいヒルギ公園までお散歩もオススメですよ。マングローブを散策できる遊歩道のお散歩コースがあります。沖縄本島で川・海・山の三拍子がそろっているので、ぜひお泊まりしながら、のんびりと東村慶佐次の大自然を満喫してみてはいかがでしょうか。
■エコツアー プカプカ
料金/マングローブカヌーコース:
2時間コース・大人5,000円(6~12才までは3,000円)
3時間コース・大人6,000円(6~12才までは4,000円)
■やんばるのひとつ宿 pukapuka 〜1日1組女性限定〜
料金/2名利用時 お一人様1泊8,000円〜 ※13歳以上
住所/沖縄県国頭郡東村慶佐次758-145番地
電話/0980-51-2155
公式HP/http://onesuite.eco-pukapuka.com
沖縄CLIPフォトライター 桑村ヒロシ(KUWA)
まだまだ知られていないあなただけが知る沖縄の魅力を是非教えてください。沖縄の旅行情報のご投稿はこちらから。
~もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP~
沖縄本島中部の読谷村(よみたんそん)にある無料で入場できる観光施設『Gala青い海』内に、琉球ガラス工房『Glass Art 青い風』があります。『Gala青い海』がオープンしたのが11年前。オープン当初から『Glass Art 青い風』は、中部エリアの観光客にも“気軽に琉球ガラス製作を楽しめる工房”として人気があります。
この青い屋根が目印。最近リニューアルしたばかりの工房内ショップに総合受付があります。ここではどんな体験ができるかというと、『吹きガラス体験』『チビ皿制作体験』『箸置き制作体験』『トンボ玉アクセサリー体験』の4つのコースがあります。
今回ご紹介するのは、2つのコース。まずひとつ目は、オススメの『チビ皿制作体験』から。“チビ皿”とは、琉球ガラスの小皿のこと。アクセサリー入れ、醤油受けの小皿など実用的な使い方から、オブジェや飾りものにしても良いかも。なんと1回の料金で、2個も作ることができるそうですよ!(1個プラス1,000円でさらに数を増やしていくこともできます)
まず、コアとなる芯の色を選び(白、水色、青、緑など)、形を決め(星型、丸型、花型)、オプションでパウダーのほか、追加料金でカレットや金粉を付けることもできるので、様々なバリエーションのものを作ることができます。写真はオプションでカレットを付けているところ。カレットとは、水玉模様を作るためのガラスの粒のことです。
摂氏1200度の炉から出てきたばかりのとろっとろに溶けたガラスを型の上に乗せ、特製ハサミでカットしたあと、まだ真っ赤なうちに上から工具で押しつけます。そのとき深く押し込むかどうかの加減で、深い皿になったり、浅めの皿になったりしますよ。所要時間は30分ほどで、お好みのチビ皿を2個も作ることができます。
次にご紹介するコースは、定番で人気の『吹きガラス体験』。通常はレギュラーサイズで、そのほか追加料金でラージサイズを選ぶこともできます。オプションもチビ皿と同じような装飾ができたり、泡を入れてより清涼感のある加工もできます。
カップ製作はアレンジ次第で、カップのフチを狭めて一輪挿しにしたり、変形させて注ぎ口を付けたり、取っ手をつけてマグカップにできたりしますので、あなただけのオンリーワンな琉球ガラスをぜひ楽しみながら作ってみてくださいね。
そしてもうひとつのお楽しみが、店内にあるショッピングコーナーでのお買い物。沖縄県認定工芸士をはじめ、多くの工芸コンテストで多数の受賞者の手になる自信作の品々が並んでいます。
読谷の海が目の前というリゾートなロケーションのなかで、琉球ガラスを自分で作ってみたり、お土産を買うことができる、本島中部でオススメの琉球ガラス工房ですよ。
那覇空港から西へ約100キロ、飛行機で約30分で行くことができる久米島(くめじま)。琉球王朝時代から数ある島々の中でも最も美しい島として「球美(くみ)の島」と称されていた久米島の海を満喫できるマリンレジャーが、SUP(サップ)。SUPとは、「スタンドアップパドルボード」の略で、その名のごとく、ボードに立って、パドルを使って漕ぎながら海面をスイスイ進んでいくマリンスポーツです。ハワイ生まれの新しいスポーツで世界でも人気沸騰中。日本でもここ数年で愛好者が増えてきています。久米島でも本格的なSUPが今シーズンからスタートしました!
もしかしたら、一見難しそうに思えるかもしれませんが、大丈夫。一般的なサーフボードと違い、SUPのボード内には空気が入っていて浮力があるので、初心者にも優しいマリンスポーツなのです。誰でも楽しむことできるのが特徴です。
通常は、「日本の渚百選」にも選ばれた「イーフビーチ」周辺で行いますが、SUPは風に弱いので、その日の風向きに合わせて風裏ポイントに移動して行うことも可能です。久米島がSUPに向いている理由のひとつに、久米島には山や高い丘があるので風よけができることがあげられます。
今回SUPを申し込んだ先は、リゾートホテル「久米アイランド」内にあるマリンスポーツショップ「アイランドエキスパート」。この日のインストラクターは、SUPの世界大会で優勝実績がある奥谷一彦さんが担当してくださいました。
早速、SUP体験の様子をレポートしてみたいと思います。当日の風向きに合わせて、体験日はアーラ浜に向かいました。アーラ浜は山に囲まれたプライベートビーチのような美しい景観の自然浜。晴れた日は特にSUPから眺める海の透明度に感動することでしょう!
最初にパドルの漕ぎ方、そしてSUP用のボードでのバランスの取り方のレクチャーを受けます。水面に対してシャフトが垂直になるようにしながら、身体が曲がらないように注意して、目先は足元ではなく、顔を上げて遠くの方を見るようにするとバランスを崩しません。慣れるまでは、ボード上でひざまずきながら姿勢を低くしてレッスンしていきます。次第に慣れてきたら、インストラクターの合図でゆっくりと立ち上がります。
更にコツとしては、ボードを指先で掴むような感じで、足の指に重心を置くことを意識すると、ボード上でのバランスがうまく取れるようになってきますよ。そのようにバランスを取っていくことで自然と体幹が鍛えられるそうです。なんと、楽しみながらインナーマッスルをシェイプアップできるのも、SUPならではのメリット。実際に乗ってみると意外と簡単でした!
万一バランスを崩して水面に落ちても大丈夫。ライフジャケットを着用しているので安心です。
また、久米島の海でSUPをしていると、カラフルな熱帯魚やウミガメが見られることもあります。それくらい久米島の海は、透明度が高いのです。
まだまだ続く、久米島でのSUP体験! この続きは、沖縄離島専門の観光情報サイト【リトハク】のWebサイトでご紹介しています。
こちらからご覧ください。 ⇒ http://ritohaku.okinawastory.jp/kumejima/7150/
●参考料金:
SUPツアー料金(前日までの予約制):
シングルSUP体験コース(所要時間:1.5時間)/1名様5,500円/SUP器材レンタル込み。
ビッグSUP体験コース(所要時間:1.5時間)」/1名様5,500円で参加者4名様より/器材レンタル込み。
SUP周遊コース(所要時間:2.5時間)」/1名様9,000円/器材レンタル込み。
【今回の取材先】「アイランドエキスパート」(リゾートホテル久米アイランド内)
住所/沖縄県島尻郡久米島町真我里411
電話/098-985-7746(※総合窓口)
「イーフスポーツクラブ」(イーフビーチホテル内)
住所/沖縄県島尻郡久米島町謝名堂548
電話/098-985-8733(※「ハテの浜 SUP体験」申し込み先)
「ブルーイクィップメント オーシャン ワークス」
住所/沖縄県島尻郡久米島町字比嘉160-41-101
電話/098-851-7170(※インストラクター)
「ブルーフィールド」
住所/沖縄県島尻郡久米島町真我里266
電話/090-5922-5283
URL/http://www.bluefield-kumejima.com/
沖縄CLIPフォトライター 桑村ヒロシ(KUWA)
まだまだ知られていないあなただけが知る沖縄の魅力を是非教えてください。沖縄の旅行情報のご投稿はこちらから。
~もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP~
憧れの石垣島、初めて訪れたのは13年前の9月のこと。羽田空港からのフライトを那覇で乗り継ぎ、到着したのは、電車の駅のようなとてもこじんまりした空港(旧石垣空港)。そして、飛行機を下りると、そのまま駐機場からターミナルまで歩いて移動。地方空港らしいローカルさに心が弾んだ。湿度の高い空気に、東南アジアに来たかのような錯覚を覚え、ワクワク感がさらに高まる。
石垣島から他の島へのアクセスを考慮し、船が発着する離島ターミナルのすぐ近くのホテルを予約していた。レンタカーを借りて、石垣島を初めて訪れた人は必ず立ち寄るであろう、川平湾(かびらわん)にも足を運んだ。降りそそぐ太陽の光の下、青く輝く海に、サトウキビ畑、民家の門柱のシーサーにブーゲンビレア。今はすっかり見慣れた景色だけれど、初めての八重山は目に映るものすべてが新鮮だった。
以前からとにかく南への憧れが強かった。だから、八重山諸島のいちばん南、波照間島にももちろん行ってみたかった。石垣島から船に揺られること約1時間。ついに日本最南端の有人島へ。港からすぐ近くのニシ浜。その海の色には目を奪われた。こんなにきれいな海が日本にあったなんて。その感動は幾度となく訪れた今でも変わらない。
クリームソーダ色のニシ浜で泳いだら、自転車で島を1周。汗だくになりながらも、所々にいるヤギにほっこりし、日本最南端の地、高那崎(たかなざき)を目指す。そこまでへの道は、草が生い茂る細い下り坂。その1本道が、「すごく行きたい場所へ通じている道なんだ」と感じさせてくれて一層テンションが上がっていく。
たどり着くと、高那崎の海の色はとても深いブルーで、ずっと眺めていたい景色だった。売店でアイスクリームを買って休憩していたら、人懐っこい島の子どもたちが近寄ってきて、一緒に写真を撮ったり。そんな素朴な触れ合いがあると、旅の思い出がまた特別になっていく。
赤瓦の屋根とサンゴの石垣の家並みに、白砂の道。沖縄の原風景とも言える、のんびりとした空気の漂う集落。咲き乱れる花々と青空。その色彩のなかに今自分がいると思うだけでニンマリとしてしまうのだった。
蝶が飛び交う道を自転車に乗ってコンドイ浜まで。広がる遠浅のエメラルドグリーンに思わずため息。カキ氷を食べて休憩したりしながら、西桟橋(にしさんばし)に星砂の浜として有名なカイジ浜、アイヤル浜と、めいっぱい島を回った。
民家の庭には見たこともない、果物のような野菜のようなものが実っていたり(島の人に聞いたらそれはパパイヤだったそう)。船の最終便の時間が近付いて港へ。次は泊まってみたいなと、竹富島を後にした。
まだまだ続く、笹本真純の初めての沖縄離島アイランドホッピング。この続きは、沖縄離島専門の観光情報サイト【リトハク】のWebサイトでご紹介しています。 こちらからご覧ください。 ⇒ http://ritohaku.okinawastory.jp/story/yaeyama/
沖縄CLIPフォトライター 笹本真純
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