












いくつもの離島を巡ったし、美しい海もたくさん見てきたけれど、宮古島の海はちょっと特別だ。「東洋一」とも評される与那覇前浜(よなはまえはま)ビーチの輝くような明るい藍。砂山ビーチの丘の上から遠方を見渡せば、そこには吸い込まれそうな深い青。各ビーチや展望台から見えるバラエティに富んだ海の「青」は、どれだけ見ても飽きることがない。太陽が力強く照らせば照らすほど、海は青い輝きを持ってそれに応えるよう。
海沿いの道を走り、目を凝らして観ると時折垣間見える木々の隙間の小道。宮古島にはそんな小道の先に名もなき天然のビーチが点在している。島の人はそれぞれに、人には教えないお気に入りのビーチがあるのだとか。いつかぼくも、そんなビーチを見つけたいと思う。
小さな島、とはいっても人口約55,000人が暮らす島。島の市街地にはスーパーもコンビニもあるし、飲食店やお土産屋さんも軒を連ねている。大混雑するようなことはないけれど、ほど良い利便性と賑わいもこの島にはある。
一方で市街地を離れれば、いかにも離島らしい風景が待っている。比較的平坦な地形の宮古島は目に見える風景も広大で気持ちが良い。更にこの島の魅力は車で別の島へと渡ることができること。来間島には200人ほどが暮らす集落があって、そこにはのんびりとした時間とともにある、人々の暮らしの形跡を見ることができる。
犬の散歩をする子どもや、商店の前でゆんたく(おしゃべり)をするおばぁたち。おばぁに教えてもらった「長間浜(ながまはま)」へと足を伸ばし、水平線に沈む夕日を眺める。そんな風景の一つ一つが、目と心を癒してくれる。
宮古島に来ると、旅の安全を願って最初に挨拶に行く場所がある。それは「漲水御嶽(はりみずうたき)」。ここは宮古の創生神話の神々が祀られた、宮古最高の霊場と言われている場所。今でも島の人々が大切にし、祈りを捧げている。実はここはちょっとした“猫”スポットでもあるので、まるで神の使いのように凛とした猫たちに癒されたりもする。
この島を巡っていると御嶽のほかに出合うのが、石積みの階段を降りた先に取水口があり、緑に覆われたガーと呼ばれる井戸。ガーは川のない宮古島にとって、人々の貴重な生活用水として利用されてきた。
御嶽も、ガーも、その場に立つと、神聖な空気をまとっているように感じる。それこそが、人々がこの島とその自然を大切にしてきた証なのではないかという気がするのだ。
まだまだ続く、セソコマサユキが語る宮古島の魅力。この続きは、沖縄離島専門の観光情報サイト【リトハク】のWebサイトでご紹介しています。 こちらからご覧ください。 ⇒ http://ritohaku.okinawastory.jp/story/miyako/
沖縄CLIP編集長 セソコマサユキ
■関連リンク
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・伊良部大橋開通!自転車やドライブで楽しみたい絶景ポイントはここ!
→ 気軽に渡ることができるようになった伊良部島のスケールの大きな絶景は必見。
→ 透明度が高いので、海に入るとまるで空を飛んでいるかのような感覚に。
まだまだ知られていないあなただけが知る沖縄の魅力を是非教えてください。沖縄の旅行情報のご投稿はこちらから。
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多良間島のアクセス情報
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沖縄CLIPフォトグラファー&ムービーライターがお届けする沖縄離島の魅力。この続きは、沖縄離島専門の情報サイト【リトハク】でご紹介しています。こちらからご覧ください。 ⇒http://ritohaku.okinawastory.jp/
沖縄CLIPムービーライター 小川櫻時
お酒のアテにもぴったりな燻製料理。代表的なものとして知られているのはソーセージやベーコン、スモークサーモンなどでしょうか。
実は燻製料理は古くから伝わる調理法で、はじまりは今からおよそ13,000年前の石器時代。電気もガスもない時代に、傷みやすい食材を長期間保存するための先人の知恵だったのです。
2016年3月に那覇市の中心地、牧志(まきし)にオープンした『真・燻製酒場Barrel House(バレルハウ ス)』は、店名からも分かる通り燻製料理を楽しむための酒場です。しかし出されるのは“ただの燻製”ではなく、燻製する前に食材を真空調理した“真・燻製 料理”。 真空調理は食材を真空パックし、58~95℃の低温で長時間加熱する調理法です。
県産豚のレバー、ハツ、タン、そしてチーズと煮卵が盛り合わせられた「燻製5種」はスタートにおすすめの一品。
高温で加熱をすると水分が抜けてパサついてしまうお肉も、真空調理をすることでレアに近いジューシーな食感に仕上がるのです。
「素材の旨みが最大限に引き出されるように、食材によって加熱温度と時間を変えています」と話してくれたのはオーナーの 守屋 龍将(もりや たつまさ)さん。実家が静岡県の伊豆でダイビングショップを経営していたこともあり、子どもの頃から海と親しんできた守屋さんは「美 しい海があるから」と、28歳の時に沖縄移住を決めたそうです。Barrel Houseを始めたキッカケは、ダイビングツアー専門会社を経営する知人の提案だったと言います。
お店を一緒に盛り上げるのは、長年の飲み友達である喜納 渚(きな なぎさ)さん。
桜チップを使った燻製料理とスモーキーな香りがするウイスキーは、マリアージュと言うに相応しい組み合わせです。
お店にはスコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、そして日本と、世界5大ウイスキーが揃っておりその数は約30種類。料理に合わせてウイスキーを飲み比べてみるのも面白いかもしれません。
6時間以上煮込んだ後に醤油ベースで味付けをし、燻製して提供前にバーナーで炙る「燻製炙りてびち」はまさにコラーゲン の塊。トロトロでぷるぷる♪ やみつきになる美味しさです。ウイスキーが合うのは言うまでもありませんが、守屋さんのおすすめはカリフォルニアのアンカービール。沖縄県内では手に入ら ないため、特別ルートで仕入れているという大変希少なビールです。
脂が甘くて柔らかな肉質の琉球長寿豚を真空調理し、提供前に表面をサッと強火で焼いてバーベキューソースをかけた「琉球長寿豚の厚切ステーキ」。こちらは燻製料理ではないのですが、お店イチオシのメニューです。ウイスキー、または赤ワインとどうぞ。
使う食材は季節によって多少変わるそうですが、入手困難なものを除いて出来るだけ沖縄県産を選ぶようにしているとのこと。「特に豚肉は沖縄が一番おいしいので」と守屋さん。
今後の目標を尋ねると「お肉だけではなく魚にも力を入れていきたい。それからオリーブオイルや七味などの調味料を燻製して販売もしていきたい」と話してくれました。他店では出会えない燻製料理がこれからも次々と誕生しそうですね。
ウイスキーが好きな方も、飲み慣れていない方も、お酒の楽しみ方の幅が広がるはずです。ぜひ一度ウイスキーと燻製料理のマリアージュをお試しください。
Barrel House(バレルハウス)
住所/沖縄県那覇市牧志3-15-51
電話/098-868-3676
営業時間/18:00~24:00(L.O.)
定休日/水曜日
Facebook/https://www.facebook.com/barrel.house300/
沖縄CLIPフォトライター Sachiko
▼沖縄滞在中にお酒を楽しみたい方におすすめのお店
夫婦揃って泡盛マイスター!那覇市久茂地の『カラカラとちぶぐゎ~』で泡盛を堪能するひとときを。
沖縄や日本各地のクラフトビールと料理とのマリアージュを楽しむ大人のビアパブ
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世界的なダイビングスポットとして知られる慶良間諸島(けらましょとう)。ケラマブルーと評される美しい 青の世界が広がる海に、無人島を含め大小30の島々が浮かんでいます。700人ほどが住む渡嘉敷島(とかしきじま)もその一つ。手つかずの海とのどかな自然、素朴な人が印象的な離島です。
那覇の泊港からフェリーでおよそ70分。港で船を降りて右手にある駐車場に待機している送迎バスの前で、『リーフ INN 国吉』のオーナー、国吉佳奈子(くによし・かなこ)さんが笑顔で出迎えてくれました。
「今日はあいにくの天気だけど、天然シャワーだと思って海を楽しんでくださいね。でも、ほら、セミの声がきこえますよね?セミが鳴き始めると、晴れるんですよ。だからがっかりしないでくださいね」。「道路沿いに電柱がたくさん立ってますけど、街灯は一本もないでしょ。だから、この島では晴れた日の夜は天の川 がはっきり見えるんですよ」。
宿まで10分ほどの道のりですが、佳奈子さんがバスガイドさながらに、島の魅力をわかりやすく語ってくれるおかげで、曇り空にちょっぴり沈んでいた心が、明るく開いていきました。
「渡嘉敷ではセミは11月いっぱい鳴いてるんですよ。12月になったらセミの代わりにアラスカからザトウクジラやってきて子育てをします。この辺りはホエールウォッチングのポイントなんです。そして、4月になったらもう海開きですからね」。
のんびりしているように感じられる島時間ですが、この島では自然の命は絶え間なく動いているようです。そんな感じで車窓に流れる風景に見とれながら、あっという間に宿に到着。
自慢は海まで徒歩1分のロケーションの良さと、併設のダイビングショップ「WATER KIDS」が提供するマリンアクティビティ、そして、その日獲れた島の魚や伝統の豚肉料理を中心にした懐かしい味の家庭料理です。
晩 御飯の献立はその日によって変わります。例えば、 グルクン(たかさご)、マンビカ(シイラ)など沖縄を代表する魚がメインの時もあれば、豚の三枚肉を柔らかく煮込んだ「ラフテー」や「ゴーヤーチャンプ ルー」がメインの日もあります。いろんな味を楽しんでもらいたいと副菜は、刻み昆布の炒め物「クーブイリチー」や、「そうめんチャンプルー」、沖縄の代表的な食材の島豆腐、島らっきょうなど多種多様。海で思いっきり遊んだあとの空腹感をしっかり満たしてくれます。また、慶良間諸島では珍しく田んぼのある島ということで、収穫後しばらくは渡嘉敷産赤米の入ったご飯を味わえます。
*お昼にはアーサ(アオサ)と沖縄かまぼこがトッピングされた「トカシキラーメン」やタコライスを750円で楽しめます。
こ の宿がオープンしたのは沖縄が本土に復帰した1972年。この島で最初の宿泊施設として開業。1990年に改装を行い、全室バストイレ付きのペンションと して生まれ変わりました。内地から嫁いできた佳奈子さんが次男の晴大(はるひろ)さんと力を合わせて二人を切り盛りしている宿なので女性のひとり旅でも安 心して利用できます。
「心の鎧を脱いで裸になってたのしんでほしい」。それが、佳奈子さんからみなさんへのメッセージ。「この島に嫁ぐことを父に話したら沖縄びいきだったのに『佳奈子の考えは砂糖をまぶした砂糖みたいに甘すぎる』と反対さ れましたけど、来てよかったです。自給自足で生きる島の人やリゾートとは違う魅力を持った島のエネルギーは何ものにも代えられない魅力です」と幸せいっぱいの笑顔で語ってくれました。
一方の晴大さんはこの島のサンゴを守る活動の中心人物。 大学生の頃、漁協が主催するオニヒトデの駆除活動に参加。「そのときに自分の島が世界的な価値を持っていることに初めて気づいた」のだそう。「高校時代か ら、家業の一つのダイビングサービスの手伝いをしていたし、小さい頃から島の海に親しんでいたことが、サンゴはあって当たり前という感覚につながっていたんです」と当時を振り返ってくれました。それからは琉球サンゴくんとつきっきりになって生態調査を行ったり、サンゴの移植活動の旗振り役を買って出て、毎年一回、サンゴの日(3月5日)に渡嘉敷村を挙げての移植イベントを定着させるまでに。
そ んな息子の活躍ぶりを見守ってきたのが佳奈子さん。「嫁いできたばかりの頃はお客さんにも見栄を張っていましたけど、今では自信を持って『海しかない島ですが楽しんでいってくださいね』と言えるんです」という言葉通り、ビーチでは心から島の時間を楽しんでいる何人もの観光客に、実際会うことができました。
リーフ INN 国吉
住所/沖縄県島尻郡渡嘉敷村阿波連178
電話/098-987-2206
チェックイン/15:00
チェックアウト/10:00
Webサイト/http://www.kerama-tokashiki.jp
沖縄CLIPフォトライター 福田展也
《沖縄の離島の宿》
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波照間島のペンション「最南端」マリンブルーの海の絶景を一日中満喫出来る、日本最南端のペンション
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