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琉球王朝の時代から受け継がれてきた伝統菓子【謝花きっぱん店(那覇市)】

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画像提供:謝花きっぱん店
 
開店前の朝早くにドアを開けると、あまーい香りお店の中に漂っていた。ちょうど、煮上がって清明鍋(しんめいなべ)から取り出されたばかりの冬瓜が蜂蜜のように黄金色に輝きながら並べられていた。
 
 
「ちょうどできたてがありますので召し上がってみますか?」
 
お言葉に甘えて口に入れると、できたての冬瓜漬は濃縮されたような味わいととれたてジューシーさが両立していて、ドライフルーツとフレッシュフルーツのいいところを兼ね備えたようなおいしさがした。
 
画像提供:謝花きっぱん店
 
「この味わいをなんとかお客さんにも味わってほしくて作ったのがこの商品なんですよ」と「冬瓜漬沖縄県産シークヮサー」と「冬瓜漬沖縄伊江島産ラム酒」(ともに¥350)を見せてくれた。何十年も継ぎ足しで使い続けている煮汁で冬瓜をじっくり煮たあとに、砂糖をまぶして仕上げるのが伝統的な冬瓜漬の製法で、こちらは砂糖をまぶす前のできたてのおいしさを味わってもらおうと新たに考え出された方法で作られている。
 
画像提供:謝花きっぱん店
 
画像提供:謝花きっぱん店
 
300年以上受け継がれてきた伝統を忠実に守る一方で、今という時代のエッセンスもできるだけ取り入れて、昔と変わらないやり方で、手間ひまを惜しまずじっくりとつくられている伝統菓子が冬瓜漬。
 
画像提供:謝花きっぱん店
 
そして、琉球王朝時代に中国や日本から沖縄にやってくる使者をもてなすために冬瓜漬と同じように供されていたのが「きっぱん」だ。このきっぱんは、熟成させたドライフルーツのような、あるいは、干し柿を長い間寝かせたような、時間を重ねることでゆっくり醸し出されるなんとも言えない味わいが印象的。やんばるで収穫される在来種に近い5種類の柑橘と砂糖という極めてシンプルな材料でこれほどのおいしさが作りだされると聞いて驚いた。
 
 
 
 
 
「火加減はもちろん、気温と湿度の違いで仕上がりが大きく変わるので手作業でしか作れないんですよ」と謝花さん。作り始めてからできあがるまで、どの工程も気を抜くことはできないけれど、なかでも難しいのは団子状に形を整えたあとの乾燥と砂糖を上塗りするときだという。上塗りの工程を見学させてもらったが、道具を使うことなく、てのひらだけで液状に解いた砂糖を手早く塗っていく様子は手技と呼ぶのにふさわしいものだった。
 
画像提供:謝花きっぱん店
 
「きっぱんも冬瓜漬も生ハムとチーズと相性がいいのよね。ハムとチーズの塩味をフルーツ感と甘さがやさしく包みこんでくれるから」
 
そう語る謝花さんは、おばあちゃんから父を経由してこの仕事を受け継いで7年目を迎える。大阪の大学で知り合ったイギリス人の男性と卒業後に結婚してロンドンに暮らし、メディアファイナンスの大手、ブルームバーグに勤務していた過去を持つ。その後家族で帰郷して家業を継ぐことに決めたという。
 
 
「親からはお店を継いでほしいと言われたことは一度もなかったけど、この店のお菓子が子どもの頃から好きだったし、きっぱんを作る店はもうここだけだったし」とかなりあっさりと過去を振り返りながらも、女手でがんばってきたおばあちゃんや、おばあちゃんの代わりに仕事を早期退職して中継ぎをしてくれたお父さんの姿が謝花さんを動かしたのだと、しばらくしてからぽつりと語ってくれた。
 
 
今では、お母さんなどと一緒にお店を切り盛りしているそうだが、おばあちゃんもお店の様子が気になるらしく、毎日お店に来ては商品の配置を直してくれるのだそう。
 
家族から家族へと時代を経ても受け継がれている沖縄の伝統の味。きっぱんと冬瓜漬はちょっと特別な違いのわかる人へのお土産に特におすすめしたい贅沢なお菓子だ。
 
 
 
謝花きっぱん店
住所/沖縄県那覇市松尾1-5-14
電話/098-867-3687
営業時間/9:30~18:00
定休日/日曜日
 
 
沖縄CLIPフォトライター 福田展也
 
 
《沖縄の伝統に触れてみる》
 
 
まだまだ知られていないあなただけが知る沖縄の魅力を是非教えてください。沖縄の旅行情報のご投稿はこちらから。
 
 
~もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP~

目の前がビーチ!緑豊かな景観も楽しめる一軒貸しのモダン宿♪

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ビーチは目の前!世界遺産もすぐそばに!くつろぎの一軒貸し宿「Kafuwa Nanjyo(かふーわなんじょう)」
 
沖縄本島の南部に位置する南城市(なんじょうし)。世界遺産の「斎場御嶽(せーふぁうたき)」をはじめ、眺めのいい「知念岬公園」や「ニライカナイ橋」、そのほか絶景カフェも豊富なこのエリアは、リゾートイメージが強い本島北部に比べ、どこかのんびりとした、ゆるやかな空気が流れています。
 
 
 
その南城市にある「Kafuwa Nanjyo」は、那覇空港から車で約45分の、まるごと一軒借しの宿。
 
2015年にオープンしたモダンな宿で、なんと「あざまサンサンビーチ」まで徒歩1分。いや30秒かも!という海好きにはたまらない立地。

Copyright © Kafuwa Nanjyo
 
白浜が広がり、遠くに久高島(くだかじま)も見えるビーチは、暑い時期は海水浴、冬の間はドッグランが開設される1年中楽しめる人気スポットです。
 
 
 
さて宿の中に入ると、ナチュラルモダンな居心地のいい空間が。ダブルベッドをくっつけた寝室スペースは、どーんと手足を広げても十分な大きさ。
 
 
 
その横には琉球畳を敷きつめた落ち着く和室があり、小さなお子さまがいても、安心してくつろげます。そして天井には、ごろんと横になりながら、星を眺められる天窓も。
 
 
 
ソファスペースは使い勝手のいいしつらい。
 
 
 
キッチンつきなので、自炊もできます。
 
 
 
窓の向こうに目を向ければ、昼寝が心地よさそうなハンモックと、裸足で歩きたくなる芝生。その奥には、濃密な山の緑が広がって、風に揺れる大自然を感じることができます。

 
洗面スペースも、窓から緑を眺めながら入れるお風呂も、すみずみまでが気持ちよくて。
 
一軒貸しなので、周りを気にすることなくゆったりでき、犬連れの宿泊もOK! ベビーカーやベビーチェアなどのグッズもそろい、洗濯機や乾燥機も設置。ライフジャケットやシュノーケルセットの無料の貸し出しもあります。
 
 
 
オーナーの中村さんは、宜野湾(ぎのわん)市と浦添(うらそえ)市でも一軒貸しの外国人住宅宿を運営。沖縄をとことん楽しんでほしいという気持ちから、宿泊者には沖縄旅行のプランニングの相談にまでのってくれます。
 
「南城市は自然も残り、沖縄らしさを感じられるスポットがたくさんあります。ぜひ宿泊しながらのんびり過ごして、新しい沖縄の魅力をみつけてください」と中村さん。
 
海の青と山の緑に囲まれた「Kafuwa Nanjyo」。沖縄にあるもうひとつの「わが家」という感覚で宿泊したい一軒宿です。
 
 
あざまサンサンビーチ
 
 
Kafuwa Nanjyo(かふーわなんじょう)
住所/沖縄県南城市知念安座真1126-1
電話/090-1947-0122
料金/2名利用時お一人様12,500円~ *プランによって変動あり
 
「かふーわ宜野湾」
 
 
沖縄CLIPフォトライター 小野暁子
 
 
▼「南城市」の関連記事はこちら
 
 
 
~もっと沖縄を好きになる。沖縄CLIP~

【リトハク×沖縄CLIPコラボ】なかなか上陸できないパナリ島を地元ガイドと散策&八重山諸島屈指の透明度を誇る海をシュノーケル

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八重山(やえやま)諸島の中でも透明度の高い海といえば、「新城島(あらぐすくじま)」の海をおすすめします。新城島は、八重山諸島の竹富町にある上地島(かみじじま)と下地島(しもじじま)の2島のことで、通称パナリ島とも呼ばれます。パナリとは方言で「離れ」を意味し、2つの島が離れていることからパナリ島と呼ばれているのですが、大潮の干潮時には歩いて渡れるとも言われるくらい近い島です。
 
ただし、石垣島の港から新城島に渡りたいと思っても定期船がありませんので、島に上陸できるのは特別なこと。パナリ島に渡ることができるツアーがあるのでご紹介します!
 
 
パナリ島出身のガイドさんが案内する「パナリ島観光ツアー」は、ガイド付きで島内散策と、島が誇る美しい海をシュノーケリングするツアーで1日楽しめるので、とてもおすすめです。石垣島から、臨時でパナリ島(上地島)に寄港する西表島大原港行きの9:40発の定期船へ乗船し、島へ向かいます。
 
 
ツアー行程は、その日の潮の満ち引きをみて、例えば午前中は島内散策で午後からシュノーケリングをしたり、または午前と午後にポイントを変えながらシュノーケリングをしたりと臨機応変に案内してもらえます。また、パナリ島観光の場合は、集落内に一軒家の休憩施設を用意しているので、お昼の食事や休憩ができ、トイレやシャワーと更衣室も付いています。また、施設内で荷物を預かってもらえるので安心してツアーを楽しむ事ができます。
 
島の植物について説明をしてくれるガイドさん
 
現在パナリ島で暮らしているのはわずか10数名ほど。年に何度か行われる伝統祭祀の際には、島出身者が多く帰省しますが、普段はとても静かな集落です。島内には立ち入り禁止のエリアも何カ所かあるので、ちゃんとした島内散策をガイド付きで行えるのは、パナリ島出身者だからこそできること。
この島の歴史を振り返ると、琉球王府時代にジュゴン漁が特別に認められていました。ジュゴンは人魚にも例えられることから人魚伝説もあったりと、現在ではジュゴン漁は行われていませんが特別な島であり続けています。何より、ガイドさんも「昔ながらの沖縄の風景が残っている島」と語るように、古い珊瑚が積まれた石垣や、時間がゆったり流れているような集落の雰囲気、そして観光地化されていないことと“伝統をとても大事にする精神”も含めて、“沖縄の原風景”を垣間みることができます。
 
 
他にも散策では、史跡のタカニクやクイヌパナなど高台からの眺望を楽しんだり、島内の植物を鑑賞したり、新城島伝統のパナリ焼きのことなど、この島ならではの歴史や文化の話を聞くことができます。パナリ焼きは、八重山諸島の中でもこのパナリ島で19世紀中頃まで焼かれていたといわれる土器で、現在では作られていませんが、レプリカがパナリ島観光の休憩所に保存されているので、見学することができます。
 
 
まだまだ続く、パナリ島散策&シュノーケルツアー! この続きは、沖縄離島専門の観光情報サイト【リトハク】のWebサイトでご紹介しています。
こちらからご覧ください。 ⇒ http://ritohaku.okinawastory.jp/yaeyama/7361/
 
 
●ツアー申し込み先&問い合わせ先:
 
パナリ島観光
住所/沖縄県八重山郡竹富町字新城13
電話:090-4984-8800
 
※今回体験したツアーのコース詳細:
「おもいっきり新城島散策&シュノーケリングツアー1日コース」
料金:大人10,500円、子供8,500円(※幼児は一人の場合保険料500円)
   (船代・保険料・弁当・ドリンク付き)
   オプションでシュノーケリング三点セットは1,000円
 
 
沖縄CLIPフォトライター 桑村ヒロシ(KUWA) 
 
 
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島のおいしさそのままに、食材をシンプルに1品1品丁寧に焼き上げる「島炉ばた冨士」

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恩納村(おんなそん)のリゾートホテルが立ち並ぶメイン通り国道58号。その端っこに2016年2月にオープンしたのが、沖縄のリゾート地にある居酒屋としては小さく、赤い提灯を謙虚に揺らす「島炉ばた冨士」。カウンター席が12席、客との間に七輪が6個あるだけ。そんな距離感のお店だからこそ、島の食材を調理の1番おいしいタイミングで提供することができ、また会話も弾む。それって食事とお酒が一層おいしく感じることができる大事なところ。また京都出身の店主 小西慶さんの元気な挨拶、さわやかな笑顔、行き届いたサービスもこの店の魅力の1つだ。 
 
 
まずは突き出しで初めましてのご挨拶。お店1番のこだわりの品でお迎えしたいという思いで焼かれる「自家製三枚肉のスーチカー」。スーチカーとは、「スー」は「塩」、「チカー」は「漬ける」という意味を持つ、冷蔵庫の無い時代に保存食として広まった沖縄の伝統料理のこと。片面のみを炙り、ジューシーで柔らかく絶妙な塩加減でお酒との相性もぴったり。
 
 
肉料理のおすすめは「県産あぐーの肩ロース」。塩と胡椒があぐー(豚肉)の甘味を引き立ててくれる。
 
 
「あぐーミンチ100%のつくね」はとても歯ごたえが良く、あぐーの旨みと大葉のさっぱりとした風味が絶妙。 
 
 
「あぐーのタン」は根元から先まで味わえる1品。先はコリっとした触感、根元は濃厚な旨みがあり、柔らかい。ぜひ根元と先の食感の違いを食べ比べて欲しい。
 
 
沖縄を代表する島野菜のナーベラー(へちま)、ゴーヤー、紅芋なども野菜の切り方、焼き方にこだわりを持って丁寧に調理される。用意された沖縄の塩、油味噌、醤油を使ったおすすめの食べ方も教えてくれる。
 
 
 
 
鍋物では「県産豚のバラ先ナンコツ鉄なべ塩煮込み」。とろとろになるまで煮込むこと2日間、塩ベースのスープと軟骨の甘味がとても旨い。残ったスープで雑炊も堪能できる。
 
 
ふわふわで柔らかなな食感とアーサー(あおさ)の香り豊かな「自家製アーサー竹輪」。焦げ目が増す程、旨みが増す。
 
 
海鮮ものではその日仕入れたおすすめの白身魚の「アーサー味噌焼き」がおすすめ。皮はカリッと、中は火が通り過ぎないように丁寧に焼かれ、味噌をバーナーで炙った1品。ふわふわの白身魚と焦げた味噌の香ばしさが旨い。
 
 
最後にプレゼントされる「本日はご来店ありがとうございます」の1品は「みたらし餅」。黒糖を使った自家製みたらしのたれに、黄な粉を添えることで味の角が落ち、まろやかになる。
 
 
島の食材、きれいな海、人の温かさに惚れ、移住した店主の小西さんが営む島炉ばた冨士。この店は、島の食材をそのまま味わえるシンプルな調理が自慢。だから、ゴーヤーチャンプルー、フーチャンプルーなどの沖縄の定番居酒屋料理もおすすめだが、ここでは島の食材そのものを味わってほしい。小西さんは「おいしい」は味だけでなく、店内の雰囲気やお客様へのサービスなどからも生まれると考えているので、お店のすべてでお客様を「とことん楽しませることが1番」と満面の笑みで語ってくれた。そんな店主の思いが詰まったお店だからこそ、国内外問わず、沖縄滞在中に何度も足を運ぶ観光客のリピーターも多く、また地元住民かも愛される。そして、この小さな空間でで、誰もがすぐに打ち解ける。
 
一味違った沖縄でのお酒の場に、このお店をセレクトしてみてはいかがだろう?
 
 
島炉ばた 冨士
住所/沖縄県国頭郡恩納村字冨着129-5
電話番号/098-964-1222
営業時間/18:00~24:00(LO23:00)
定休日/水曜日
 
沖縄CLIPフォトライター 村上佑 
 
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ソリッドな素材から温もりのある世界を生み出す『LITTAI METAL WORKS』【前編】

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沖縄に移住してから初めてわかったことの一つは、内地だとプロに頼むようなお仕事を、自分でチャチャッとやってしまう人が普通にいることだった。農家でもないのに畑を田んぼにつくり変え、稲作をやってしまう人がいたり、ハイレベルなDIYをする人が沖縄にゴロゴロいるのが驚きだった。
 
 
そして沖縄は、個人や小規模な組織で活動しているつくり手の層が厚い。やちむんやガラス、木工は言うに及ばず、いろんな分野で活躍している達人たちがたくさんいる。たとえば、自動車や農耕機に使われているサスペンション用の金属で昔ながらの包丁をつくる人がいたり、手作りの小屋で汲みあげた海水から塩を作る人がいたり、発電機能を持つ小型焼却炉を発明する人がいたり。
 
 
「月並みですが、絵をかくことが好きでした」と目を細めて語る仲地研二(なかち・けんじ)さんもそのひとり。金属という男性的なマテリアルを使って、機能美という言葉がしっくりくるキッチンをオーダーメイドで仕上げるその腕前は、沖縄でクリエイティブな仕事をしている人たちの間でも評価が高い。
 
 
日々の仕事の中心を占めるのは店舗やオフィス、個人住宅での金属を使ったバイオーダーの造作だ。シンプルで飽きがこず、メンテが簡単な使い勝手のよい空間作りが評判だ。
 
たとえば、やんばるで建築が進んでいる個人住宅。弟の仲地正樹(まさき)さんのLITTAIspace worksがデザインしたこの住宅にはもうすぐ県外から引っ越してくる家族が住むことになる。
 
 
 
こちらは本部町にある「true blue」。森の中にあるペットサロンとペットホテルで、愛情溢れるもてなしと確かな腕前のトリミングで知る人ぞ知る存在になっている。こちらの店舗兼住居を設計したのも弟の正樹さん。兄弟で手がけたキッチンとリビングの仕上がりはこんな感じ。入れもの(建物や内装)自体の存在感は控えめに抑え、そこに暮らし生活する使い手の人となりが、彩りとか体温になって、触れることのできる個性として現れてくるような、そういう仕事ぶりが仲地さんの流儀なのだろう。
 
 
さて、子供の頃から絵を描くことが大好きだったという研二さんは高校を卒業すると、東京のTSAという知る人ぞ知るユニークな学校で現代美術を学んだ。その後、いくつかの仕事を経験する中で、作品づくりとの両立の難しさを感じ、「自分の製作所を持ちたい」と気持ちが強くなり、独立することを選んだという。
 
 
「独立してからの10年をあらためて振り返ってみると、少しずつ望んだ形に近づいている」と語る研二さん。「独立当初は、“仕事”に追われる毎日で、なかなか思うように“作品”をつくることができなかった。しかし、ここ数年積極的な制作活動に取り組んでいる」という。
 
 
工房にも、その隣にある事務所にも、試作品や作品がスクラップブックのなかのコレクションのように“展示”されている。金属の中でも鉄が好きだという仲地さん。経年劣化の影響を受けやすい鉄は、時間とともに表情を変えていく。そこが魅力的なのだそうだ。無機質に見える素材のナチュラルな側面。そのアンバランスさがたまらないのだろう。

 
たとえば、事務所にあるのはこんなオブジェ。いまにも壊れて崩れ落ちそうな脆さが印象的。ドローイングを重ねて、作り方を検討し、様々な問題を試作で解消する。そのように制作に取り組んでいるのだそうだ。
 
 
こちらは工房の壁を這うように上昇したり、下降したりしている飛行機のオブジェ。研二さんのオブジェを眺めていると飛行機が生き物のように感じられてくる。ゆらりと蛇行した感じは木肌を這うように成長するつる性の植物のようにも、節足動物のようにも見える。
 
 
10年くらい前に店舗の内装用につくったランプシェードの試作品。極めてシンプルながら、直径と高さのバランスと上から下への角度がパーフェクト。「工業製品と作品の行き来を楽しみたいんです」。そう語る研二さんの発想は扱っている素材とは対照的に柔らかい。
 
◎後編では実際に購入することができる商品を紹介していきますのでお楽しみに!
 
 
 
 
 
LITTAI METAL WORKS
住所/沖縄県宜野湾市赤道1-5-26
電話/098-893-8218
営業時間/9:00~18:00
定休日/日曜
 
 
沖縄CLIPフォトライター 福田展也
 
 
《沖縄の作り手》
 
  
 
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【リトハク×沖縄CLIPコラボ】宮古島と伊良部島、島人が愛するローカルグルメ食べ歩き!

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東洋一とも言われるきらめく青い海、広がる青空とサトウキビ畑。宮古島と伊良部(いらぶ)島との間には、2015年に伊良部大橋が開通し、以前よりも気軽に行き来ができるようになりました。宮古空港から伊良部島までは車で約15分~20分と便利なアクセス。今回は、そんな伊良部島と宮古島で島の人たちに愛されているローカルグルメを紹介します。
 
宮古島に到着したら、島の中心街である平良(ひらら)の市場通りの食堂、じんく屋へ!
 
 
宮古そばやたくさんの定食メニューがあるじんく屋で、島の人たちから特に人気を集めるメニューは、「カツめし」(650円)だそう。
 
 
運ばれてきたものは、その名の通り、ご飯の上にどどんとトンカツがのっている、とてもボリューミーなひと皿。下のご飯はチャーハン、そしてソースカツ、さらには宮古そばも付いています。初めていただく組み合わせですが、香ばしいチャーハンと揚げたてさくさくのトンカツがマッチしておいしい! 好きなものをいっぺんに食べられて得したような気分です。男性に人気かと思いきや、注文する女性も多いとのこと。
 
実は、じんく屋さんは製麺所から始まった食堂で、現在も久松製麺所を家族で営んでいます。もちろん、こちらのおそばのメニューは自家製麺を使用。もちもちの平麺に、カツオと豚骨ベースのスープが絡んでほっこり優しいお味。
 
さっそくお腹を満たしたところで、伊良部大橋を渡って伊良部島へ!
 
 
全長約3.5キロメートル。その間ずっと、左右に広がるきれいな海を眺めながらなんとも爽快なドライブです。伊良部島に入ったら、中心街にあるHamburger&Bar insula(インスラ)へ。
 
 
insulaは6種類のハンバーガーが食べられるお店。なかでも自慢の一品は、「バイカンチキンバーガー」(ポテト・ピクルスつき850円)。「バイカン」とは、伊良部島で水揚げが多く特産でもあるカツオを燻製させ、なまり節を作る製法「焙乾」のこと。その伝統製法で燻したチキンを、テリヤキソースで味付けしハンバーガーにしています。
 
 
一口ほお張ると、燻製のスモーキーな風味がありながらもジューシーで、これまでには食べたことのないハンバーガーの味わい! 直火で燻すことによってチキンの旨みが凝縮するのだとか。ほかには、地元で獲れた新鮮なシイラを使った「マンビキバーガー(マンビキとは伊良部島の方言でシイラのこと)」や「テリタマバーガー」などもオススメで、ハンバーガーは全てテイクアウトもできますよ。
 
カツオの水揚げがされる漁師町、伊良部島の佐良浜(さらはま)
 
 
お次は、すぐご近所の「なかゆくい商店」へ。島の子どもたちからおじぃおばぁも通うこのお店は、天ぷらとかき氷のお店。沖縄の天ぷらは本土のものとは少し違い、フリッターのような感じでおやつの定番です。なかゆくい商店では、伊良部島で獲れたカツオを使った天ぷらや、地元の野菜のかき揚げ、そして紅芋のサーターアンダギー「紅芋ぱんびん」などがいただけます。
 
紅芋のサーターアンダギー「紅芋ぱんびん」
 
カツオ、野菜、鶏肉の天ぷら
 
 
営むのは手登根(てどこん)さん親子。地域の行事などでお母さんの千鶴さんが作る天ぷらがおいしいと評判だったことがお店をオープンするきっかけだったそうです。揚げたてあつあつ。止まらなくなってしまう美味しさです。ドライブのお供にももってこいですよ。
 
 
まだまだ続く、宮古人が愛するローカルグルメ食べ歩き!! この続きは、沖縄離島専門の観光情報サイト【リトハク】のWebサイトでご紹介しています。
こちらからご覧ください。 ⇒ http://ritohaku.okinawastory.jp/miyako/7359/

 

じんく屋
住所/沖縄県宮古島市平良下里84
電話/0980-73-4017
時間/11:00~16:00
定休日/火曜
 
Hamburger&Bar insula
住所/沖縄県宮古島市伊良部国仲22
電話/090-7381-4001
時間/12:00~16:00 19:00~24:00(夜は予約制)
定休日/不定休
 
なかゆくい商店
住所/沖縄県宮古島市伊良部国仲57-3
電話/090-9657-0395 
時間/9時~17時
定休日/不定休
 
 
沖縄CLIPフォトライター 笹本真純 
 
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石垣島、白保の獅子保存会に密着

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八重山の旧盆といえば、八重山だけの独特の行事、アンガマが有名です。アンガマももちろん見学にいきますが、もうひとつ毎年必ず足を運んでいる行事があります。それは、白保(しらほ)集落で行われる獅子舞。
 
新石垣空港からすぐの白保集落は、穏やかな海岸に面し、赤瓦屋根と石垣の塀の伝統的な家屋が多く残る、静かで趣のある集落。旧盆の夜、その集落内の家々を獅子舞がめぐって祖先供養をします。旧盆中毎日獅子舞を行うのは、八重山では白保だけ。地域の人たちだけでなく、市街地からも、毎年多くの人が見学に訪れます。
 
 
初めて白保の獅子舞を見たとき、その躍動、大人も子どももその場の誰もが夢中になっている姿、舞わせている男性たちの情熱、そして夜の集落に厳かに響く三線や笛の音、それらすべてに心奪われました。獅子を舞わすのは、見習いの中学生から、熟練の大人まで、“シシブサー”約50人が活動する白保獅子保存会です。いつかじっくり取材させてもらいたいと思って数年。今年の旧盆に叶いました。
 
四つ足で歩く毛むくじゃらの体、息をして動くお腹、呼ばれたら反応し、威嚇もし、まるで感情を持っているかのような様子。ふだんは石垣の山の中で暮らしていて、人里に姿を現してきたかのよう。
 
 
旧盆迎えの日の夕方、1軒の屋敷に続々と人が集まってきます。そこは、“メーレ”と呼ばれる白保の獅子の家元である宮良家。毎年この日にメーレでの儀式で獅子舞がはじまり、また旧盆明けの深夜にメーレで行われる儀式で4日間がしめくくられます。初日の儀式を終えると、獅子舞は招待された家々をめぐりはじめます。今年まわった家は30軒ほど。
 
 
白保の子どもたちは獅子舞が大好き。遅い日は24時すぎまで行われている獅子舞ですが、子どもたちも遅くまで追いかけてまわっています。子どもたちは決まって、獅子の顔の前に指を出して「れーるれ、れーるれ」と獅子を誘います。ちょっかいを出しすぎると、かまれて容赦なく引きずられるのをわかっていて、それを繰り返すヤマングー(いたずらっ子)な男の子たち。それを見て大笑いの大人たち。
 
 
白保の獅子舞には、獅子が赤ちゃんを口からすっぽりのみこんで、そのままお腹から取り出される習わしがあります。子どもの無病息災を願うもので、のまれた赤ちゃんは健康に育つと信じられています。大きな口にのみ込まれて、ぽかーんとしている赤ちゃんもいれば、泣き叫ぶ赤ちゃんもいますが、親たちは笑顔で満足げ。
 
 
会長は五代目となる赤嶺幸一さん。中学3年生の息子の幸太くんは現在見習い中。去年からは親子獅子も披露しています。
 
会の最年長であり、獅子使いを約35年務める宮良裕久さんは、これまでにのませた赤ちゃんは300人にものぼるのだそう。やすぼー兄と呼ばれ慕われる宮良さんは、「しょうごとか、なーかーなんかも僕がのませたんだよ」といいます。なんと、現在会で活躍する青年を、赤ちゃんの時に獅子にのませていて、いまは保存会としてともに活動しているのでした。長間翔悟さんも子どもの頃から獅子を追いかけ、必ずシシブサーになりたいと思い続けてきた少年のひとり。中学生になって会に入り、15年近く保存会として活動しています。
 
中学生から大人までの幅広い年代の人たちがのめり込み、そこまで彼らを獅子舞に駆り立てるものとは。

 
最終日のメーレでの儀式は、広い庭にびっしりの人と、塀のそとからのぞく人たちでいっぱい。もう22時になろうとしているところだけれど、獅子舞のしめくくりを見ようとたくさんの人が集まります。大勢の人たちが見つめるなか、三線の音が響き、獅子が草むらから現れます。
 
 
厳かなだけでなく、子どもも大人も獅子を囃しに飛び出してきたり、とても賑やかにしめくくられました。すべて無事終わり、とても晴れやかな表情の保存会のみなさん。「今年も夏が終わったなぁって感じ」と清々しくもしみじみとする方も。
 
 
儀式の最中、獅子を見つめる宮良さんの目には光るものが。この時、赤ちゃんの頃に宮良さんがのませたふたり、長間さんと宮良央(なか)さんが、シシブサーとして儀式の重要な役割を果たしていたのでした。「白保にとってとても大切なもの」である獅子。それを誇りを持って保存、継承していくみなさん。
 
このあと打ち上げの席で、あいさつを指名された宮良央さんが、4日間を振り返って涙を流しながらあいさつをしました。今年初めて任された、儀式での名誉ある役目。そしてそんな彼を優しい目で見守る先輩方。仲が良くて大家族のようなみなさん。そんな彼らをうらやましくも感じて、あたたかい気持ちになって、満月の夜がふけていきました。
 
 
今回の密着取材は、販売中の八重山のローカル誌『月刊やいま』10月号で12ページに渡り特集しました。ぜひご覧ください!
 
2017年の旧盆は、9月3日から6日。白保の獅子舞は、9月3日から7日まで4日間行われます。民家の庭で行われる獅子舞ですが、庭先におじゃましたり、外からも見学できるので、旧盆中に石垣島を訪れるときにはぜひのぞいてみてくださいね!
 
 
 
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~もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP~

【リトハク×沖縄CLIPコラボ】絶景もグルメも! 2泊3日で巡るおいしくてオシャレな久米島のカフェ5選

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忙しさを忘れてのんびりと過ごしたい! 日頃溜まったストレスをリフレッシュしたい! という方に訪れてほしい場所があります。それは那覇空港から飛行機に乗ってわずか30分で行くことのできる離島 久米島(くめじま)。 美しい自然と素朴な風景が残る久米島は、そこにいるだけで安らぎを与えてくれるようです。
 
 
日帰りも可能ですが、せっかくなのでのんびり過ごしましょう。実は最近、久米島には女子旅におすすめの新しいカフェが増えているんですよ。今回はそんな久米島のカフェを巡る2泊3日の旅をご提案します!
 
 
久米島空港に到着したら、まずは腹ごしらえ♪
 
 
1店目に紹介するのは、2016年4月にオープンした「SMÅKAKA(スモーカーカ)」。スウェーデンから移住をしたAnna Edberg(アンナ エドベリ)さんが営むカフェです。
 
 
メニューは日替わりになっており、サーモンのオーブン焼きや黒ビールで煮た牛肉のステーキ、スウェーデンミートボールなど、Annaさんが心を込めて作った北欧の家庭料理が味わえます。この日のメニューは肉厚でジューシーなローストビーフ。ブランデーと赤ワイン、クリーム、バルサミコ、グレービーソースを煮詰めたソースを絡めながらいただくと、リッチな気分に。地元の人たちからも大変注目されているお店です。
 
 
午後はコーヒーブレイク。イーフビーチホテル近くの「SPIRAL MARKET(スパイラルマーケット)」がおすすめです。ジャマイカ料理や南国カクテルが人気のレゲエバーですが、オーガニックの生豆を島内で焙煎した久米島珈琲もいただけるんです。
 
 
阿嘉(あか)集落から湧き出る名水を使って丁寧に淹れられたコーヒーはとてもまろやかな味。普段ミルクやお砂糖を入れて飲む人も、ここではまず何も加えず、ブラックで久米島珈琲本来の味を楽しんでみてくださいね。きっとその豊かな味わいに驚くと思います。
 
 
カフェは24時まで(バータイムは翌3:00まで)営業しているので、夜にコーヒーが飲みたくなった時はぜひ。店内で販売されている久米島珈琲の豆は、お土産としてもおすすめです。
 
 
ところで、久米島は“車エビの生産量が日本一”ということをご存知でしょうか? 車エビは高級食材としてお中元やお歳暮などの贈り物で人気です。というわけで、特別な日などを除けば、自分が味わう為だけに購入することはあまりなかったのではないでしょうか? そんな車エビをリーズナブルにいただけるのが、「YUNAMI FACTORY(ユナミファクトリー)」。
 
 
車エビのフライを3尾と、玉子を使わない自家製タルタルソースを挟んだ「車エビフライバーガー」はなんとワンコイン(500円)。イートインも可能ですが、テイクアウトしてイーフビーチやシンリ浜で頬張れば一気にリゾート気分に。海風や波の音を感じながら、贅沢でありながらリーズナブルな車エビフライバーガーを堪能しましょう。2日目のランチはここで決まりですね。
 
 
まだまだ続く、おいしくてオシャレな久米島のカフェ巡り。この続きは、沖縄離島専門の観光情報サイト【リトハク】のWebサイトでご紹介しています。
こちらからご覧ください。 ⇒ http://ritohaku.okinawastory.jp/kumejima/7356/
 
■SMÅKAKA(スモーカーカ)
住所:沖縄県久米島町字嘉手苅43-1
電話:080-6487-0940
営業:月~水 10:30~16:00、木 18:00~21:00、毎月最終日曜 10:30~15:00
定休日:金曜・土曜
 
■SPIRAL MARKET(スパイラルマーケット)
住所:沖縄県久米島町字比嘉160-45
電話:098-985-7548
営業:15:00~翌24:00(カフェ)、20:00~翌3:00(バー)
 
■YUNAMI FACTORY(ユナミファクトリー)
住所;沖縄県島尻郡久米島町字兼城1146-1
電話:098-996-5087
営業:11:00~17:00
定休日:水曜
 
 
沖縄CLIPフォトライター Sachiko 
 
 
まだまだ知られていないあなただけが知る沖縄の魅力を是非教えてください。沖縄の旅行情報のご投稿はこちらから。

 
 
〜もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP〜

大宜味村産の新蕎麦とおかみさんのサービスが大評判の人気店『峠の麺処 江洲の花』

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大宜味(おおぎみ)産の新蕎麦を食べるなら、大宜味村大保(たいほ)にある『江洲(えす)の花』が絶対オススメ。オーナーの中島敬さん・早苗さんご夫妻がきりもりするこのお店には、地元客や観光客が訪れていてい つも大人気。国道58号線を大宜味中学校付近の看板を目印に右折し、しばらく峠を登った頂上付近にあり、けっして目立つ場所にあるわけではないのに、ひっ きりなしにお客さんが訪れるその理由とは? 味はもちろんのこと、人気の秘密がほかにもありそうですので、ぜひレポートしてみたいと思います!
 
 
大宜味村は県産蕎麦が有名な産地。その大宜味の新蕎麦が食べられるお店『江洲の花』が人気の理由のひとつは、お客さんがひとりひとりにその場で、挽きたて・打ちたて・湯でたての蕎麦を出してもらえること。
 
 
なぜそのように手間ひま掛けて提供しているのか、オーナーの中島敬さんに伺ってみると「それは挽きたて、打ち立て、湯でたてが一番美味しいからだよ」とのこと。実際に食べてみると、なるほど打ち立ての蕎麦は香りがあって瑞々しく、美味しい! とても納得です。
 
 
今回、一番人気の「ざる蕎麦セット(並)」(1,000円)を注文すると、湯でたてのざる蕎麦に、6種盛りの小鉢、そして揚げ豆腐が出てきました。これだけでも、充分満足なのですが、ここに天ぷらが付いてきます!
 
 
デフォルトで天ざるセットであることも注目ポイントなのですが、種類の多さにも注目です。大宜味産のエリンギ、インゲン、ズッキーニが盛られた ざるのほか、同じく地元産の椎茸、絹さや、ニンジン、フーチバー(ヨモギ)がざるいっぱいに、カラッと揚がった天ぷらが盛られてきます(写真は2人前)。 食感はサクサクとしていて油っぽくなく、これならいくらでも食べられそうです。天ぷらを担当したおかみさんの早苗さんに伺ってみると、油も身体に良いもの を使用していて、毎日替えているのだとか。
 
 
「いくらでも食べられそうだ」なんて言っていると、さらに天ぷらのざるがテーブルにやってきました! ゴーヤー、モロッコインゲン、セロリなどなど。自分からストップと言 わないと、次々と野菜の天ぷらが出てきそうです。多いときで12種類出ることもあるらしく、これで1,000円ならとても大満足。なんというサービス精神 なのでしょう! 「こんな山のほうまでお越し頂いて、ぜったい後悔はしてもらいたくないですから、できるだけサービスしたいというのがコンセプトなんです」とのこと。決し て今回だけ特別に大サービスしてもらった訳ではなく、ふだんからこのように振る舞っているとのこと。ほかのテーブルのお客さんたちも同じように、たくさん の天ぷらと蕎麦を頂いていました。
 
 
今回の1,000円のざる蕎麦セット(並)がこれだけの大サービスなのですから、プラス500円のおまかせコースはさらにスペシャルな内容にな るのではと想像するだけで楽しみですね。まず一番最初は、ざる蕎麦セット(並)からスタートしてみるのをオススメします。大宜味村自慢の美味しい蕎麦と、 真心いっぱいのおもてなしに、きっと感激することでしょう。
 
 
『峠の麺処 江洲の花』
住所/沖縄県国頭郡大宜味村大保326-224
電話/0980-43-3040(※事前の電話予約をおすすめします)
定休日/水曜日
 
・関連記事:
 
沖縄CLIPフォトライター 桑村ヒロシ(KUWA)
 
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【リトハク×沖縄CLIPコラボ】クレーンに吊られて上陸!? 南北大東島の名物「ゴンドラ」でエキサイティング体験!

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沖縄本島の東方約400キロメートルに位置する「大東諸島(だいとうしょとう)」は、有人島である「南大東島」と「北大東島」(+無人島「沖大東島」の3島)からなる絶海の孤島郡です。
 
地質学的には、大陸や日本列島とは、一度も繋がったことの無い大東諸島の島々。その歴史を振り返ると、約4,800万年前、現在のニューギニア諸島付近で火山島として誕生したことが始まりだと言われています。その後、気の遠くなる程の年月をかけて、3,200キロメートルも離れた現在の位置まで移動してきました。さらに、現在も年間5〜7センチほど北東に移動しているというから驚きます!
 
 
荒波が打ち付ける断崖絶壁の険しい地形ゆえ、永きに渡り人跡未踏の地であった両島。その成り立ちは、他の沖縄の島々とは全く異なります。1885年、日本の領土となり、1900年、伊豆七島・八丈島出身の玉置半右衛門らが、南大東島の上陸に成功。サトウキビ農業を基幹産業として開拓、発展。1903年には北大東島の開拓に着手し、一時は燐鉱採掘産業で大いに賑わいました。
 
このように、独自の歴史が興味深い南北大東島へのアクセスは、飛行機と船とがあります。船の場合は、“名物”とも言われる驚くべき乗船・下船方法が採用されているのをご存知でしょうか? まず、両島ともに3ヶ所ずつ設けられた港は、高波を避けるために、なんと海抜十数メートルの高さに築かれている為、船の接岸は不可能 という構造に…。そのため、乗客はクレーンに吊られた「ゴンドラ」に乗っての上陸です! もちろん島を出る際も同様です。
 
今回は、那覇と、南北大東島を結ぶ貨客船、「定期船だいとう」(大東海運)の「南大東島〜北大東島」便で、名物のクレーン乗降を体験します。
 
 
さて、出発の地・南大東島は、沖縄県内では6番目の面積を誇ります。見所も多く、観光客も少なくありません。例えば、地殻変動で二つに割れたという巨大な岩山の「バリバリ岩」。
 
バリバリ岩
 
そして、島内100箇所以上ある鍾乳洞の中でも最大級の「星野洞」。他にも「地底湖」「大池」など、豊かな自然を活かした各スポットは、ことさら注目です。また、「日の丸山展望台」では平坦な島を一望できる他、要塞と見間違えるほど大迫力の「南大東漁港」も一見の価値ありです。
 
それでは、「定期船だいとう」の乗船手順をご説明しましょう。思い付きで港に行って気軽に乗船♪ というわけにはいきませんので、予めご注意を! 大前提として、沖縄本島と大東諸島間の海は、大いに荒れることで知られています。特に台風シーズンや冬場は、船が出なかったり、接岸できず海上で停留することも…。
 
 
まずは、少なくとも数週間前には、南大東発 or 北大東発か等の基本となる旅程を立て、WEBサイトで運航スケジュールを細かく確認の上、出航の数日前までに電話で予約をします(予約無しでは乗れません)。その後も、運航スケジュールがめまぐるしく変わることも珍しくありません。また、その日の海況で、南北とも入出の港が変わります。出航の朝、必ず電話で確認しましょう。なお、乗船チケットは、原則出航当日午前中までに、各島所定の港湾窓口にて購入となります。そして、出航時間と港を確認したら、10分前には待合所にて待機です。係員による乗船確認を済ませた後は、フォークリフトとクレーンによる貨物の積み下ろしをウォッチング。一連のスピーディかつダイナミックなモーションに感動!

 
貨物の積み下ろしが終わったら、いよいよ乗船です。係員からの誘導で、ゴンドラ(北大東島は積載量600キログラム、180センチ☓180センチ、定員は大人・子供で合計12名。南大東島は積載量500キログラム、190センチ☓190センチ、定員は同じく12名)に乗り込みます。
 
外からしっかり施錠され、係員の合図で、ウィーン…。クレーンの機械音が鳴り響くやいなや、フワリ…。ドキドキの離陸です。
 
 
 
ゆっくりゆっくりと吊り上げられていきます。上空、風の影響でゆらゆら〜。高いところでは、海面から十数メートルもの高さにまで達します。陸と船の間は5〜8メートル程ながらも、もちろん真下は濃紺の海…。初めての方はかなり心臓バクバクです! 着船までは、ほんの30秒ほど。アっと言う間ですが、南大東島ならではの荒々しい景観を、しっかり“上から”楽しみましょう。そして、ゴンドラが甲板に着船したら、そっと乗船です。
 
 
 
南大東島から北大東島までは約10キロメートル、乗船時間はおよそ60分ほど。ちなみに、両島間には深さ1,000~2,000メートルもの海溝が広がります…。
 
 
まだまだ続く、南北大東島でのエキサイティングな体験! この続きは、沖縄離島専門の観光情報サイト【リトハク】のWebサイトでご紹介しています。
こちらからご覧ください。 ⇒ http://ritohaku.okinawastory.jp/15islands/7433/
 
大東海運株式会社
住所/沖縄県那覇市前島3-25-5
電話/098-861-0515
料金/(南大東島-北大東島)片道850円(税込)
営業時間/8:00~17:00
定休日/なし
 
 
沖縄CLIPフォトライター 小川 研(Qey Word)
 
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【リトハク×沖縄CLIPコラボ】素朴で美しく、人々の笑顔が溢れる宮古島

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おすすめの離島は? と聞かれると、いつも答えに困る。島にはそれぞれに個性があって、だからこそどの島を気にいるかというのは人それぞれだと思うから。あなたの好きな離島は? と聞かれたら、ぼく(セソコマサユキ)は「宮古島」と答えよう。そこは、素朴で美しく、人々の笑顔が溢れる島。

何度見ても嘆息のでる宮古ブルーの海。

いくつもの離島を巡ったし、美しい海もたくさん見てきたけれど、宮古島の海はちょっと特別だ。「東洋一」とも評される与那覇前浜(よなはまえはま)ビーチの輝くような明るい藍。砂山ビーチの丘の上から遠方を見渡せば、そこには吸い込まれそうな深い青。各ビーチや展望台から見えるバラエティに富んだ海の「青」は、どれだけ見ても飽きることがない。太陽が力強く照らせば照らすほど、海は青い輝きを持ってそれに応えるよう。

海沿いの道を走り、目を凝らして観ると時折垣間見える木々の隙間の小道。宮古島にはそんな小道の先に名もなき天然のビーチが点在している。島の人はそれぞれに、人には教えないお気に入りのビーチがあるのだとか。いつかぼくも、そんなビーチを見つけたいと思う。

素朴で、やさしい島の風景。

小さな島、とはいっても人口約55,000人が暮らす島。島の市街地にはスーパーもコンビニもあるし、飲食店やお土産屋さんも軒を連ねている。大混雑するようなことはないけれど、ほど良い利便性と賑わいもこの島にはある。

一方で市街地を離れれば、いかにも離島らしい風景が待っている。比較的平坦な地形の宮古島は目に見える風景も広大で気持ちが良い。更にこの島の魅力は車で別の島へと渡ることができること。来間島には200人ほどが暮らす集落があって、そこにはのんびりとした時間とともにある、人々の暮らしの形跡を見ることができる。

犬の散歩をする子どもや、商店の前でゆんたく(おしゃべり)をするおばぁたち。おばぁに教えてもらった「長間浜(ながまはま)」へと足を伸ばし、水平線に沈む夕日を眺める。そんな風景の一つ一つが、目と心を癒してくれる。

自然を敬い、祈る島。

宮古島に来ると、旅の安全を願って最初に挨拶に行く場所がある。それは「漲水御嶽(はりみずうたき)」。ここは宮古の創生神話の神々が祀られた、宮古最高の霊場と言われている場所。今でも島の人々が大切にし、祈りを捧げている。実はここはちょっとした“猫”スポットでもあるので、まるで神の使いのように凛とした猫たちに癒されたりもする。

この島を巡っていると御嶽のほかに出合うのが、石積みの階段を降りた先に取水口があり、緑に覆われたガーと呼ばれる井戸。ガーは川のない宮古島にとって、人々の貴重な生活用水として利用されてきた。

御嶽も、ガーも、その場に立つと、神聖な空気をまとっているように感じる。それこそが、人々がこの島とその自然を大切にしてきた証なのではないかという気がするのだ。



まだまだ続く、セソコマサユキが語る宮古島の魅力。この続きは、沖縄離島専門の観光情報サイト【リトハク】のWebサイトでご紹介しています。 こちらからご覧ください。 ⇒ http://ritohaku.okinawastory.jp/story/miyako/

 

沖縄CLIP編集長 セソコマサユキ

 

■関連リンク

宮古島で採れたて島野菜を使った郷土料理づくり体験で、心と体に栄養を!

 → ちよちゃんの明るい笑顔で最高に楽しい時間が過ごせる。料理ももちろん絶品。

 

伊良部大橋開通!自転車やドライブで楽しみたい絶景ポイントはここ!

 → 気軽に渡ることができるようになった伊良部島のスケールの大きな絶景は必見。

 

伊良部島の青を感じよう!

 → 透明度が高いので、海に入るとまるで空を飛んでいるかのような感覚に。

 

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南の島の風景が形になったシマシマポタリの器たち

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2本の大きなガジュマルの樹。その向こうには広い空が広がっている。「暮らしたい場所沖縄本島編」というものがもしあれば、ベスト5に入りそうな読谷村(よみたんそん)の北の端に、口笛でも吹きたくなる陽気な名前の工房がある。
 
 
シマシマポタリ。ふわりとしたパステル系の淡い色、どっしりとした重厚な色、雨風を長年受けてかすれたような味のある色。いく種類かのテイストを使いつつ、「あ、これはあそこの工房のだ」とすぐにわかる世界観を色と形で表現している小さな陶房だ。
 
 
 
切り盛りしているのは京都出身の山城真理(やましろ・まり)さんを中心に、旦那さんと、ふたりのお子さん、家族全員で助け合って営まれている工房ということになる。だから、山城家の4人を表す4本のシマシマが器の裏に刻印されているのだ。
 
 
真理さんは芸術系の大学のテキスタイル科を卒業したあと、職業訓練校で磁器の絵付けを1年ほど学び、茶道具の絵付けの世界の門をくぐった。やりがいのある仕事だったけれど、普段の暮らしで使えるものをもっと自由に作りたいと、別の世界に移ることを決意。いろいろな縁が重なって、しばらく修行をするつもりで沖縄に来た。実際に住んでみたらすごく居心地がよかったので、そのまま居ついしてしまったのだそう。
 
 
「沖縄はせかせかしてないし、ゆっくりマイペースで仕事をしたかった私にはほんとにぴったりだったんです」と真理さん。青い唐草の絵付けで知られる「眞正陶房」で10年ほど修行を積んだあと独立。それからは、「沖縄の暮らしの中で日々感じたことをどうやったらデザインまで持っていけるか」をいつも考えながら、使いやすさも重視した器を作り続けている。
 
 
例えば、スープカップとしても十分使えそうな大きめのコーヒーカップ。この形の元になっているのは、沖縄の食卓に欠かせないパパイヤだという。両手のひらでで包み込むようにつかめるから、子どもでもおじいさんでも持ちやすい。絵柄は真理さんが「トタン」と呼んでいるシリーズで、いい感じにエイジングされた手作りの小屋をイメージしたものだ。
 
「ある日、農道を走っていたときに、おじいさんが建てた小屋が目にとまったんです。おしゃれだなあって…。たぶん意図して色を合わせたりはしてないはずなのに、センスがいいのが沖縄っぽくておもしろいから器にしたいと思ったんです」。
 
真理さんが大切にしているのは、器を通して食卓が少しでも楽しくなること。「この形、フグみたいじゃない?」とか、「この丸い模様ってなんだろう?」とか、会話が始まるようにとデザインと色使いを考えているのだという。
 
 
そのようにして、小さな工房から生み出されているシリーズには、「電照菊」、「カチャーシー」、「石敢當」(いしがんとう)、「外人住宅」、「かたぶい」(にわか雨)など、沖縄色豊かなものばかり。
 
 
「電照菊」は沖縄で生産されている切り花のブランド「太陽の花」からヒントを得たという。生花が入ったダンボール箱に描かれた「太陽の花」という言葉に、「いったいどんな花が入っているんだろう」と、ぐるぐる想像力を働かせたのだそうだ。よほど、名前のインパクトが強烈だったのだろう。箱の中に詰められているのが電照菊だとわかって、さっそくレパートリーに加えることに決めたという。
 
 
 
「カチャーシー」はご存知のように、アップテンポの三線に合わせて両手をしなやかに動かす沖縄の踊り。「石敢當」は沖縄の集落でよく見かける中国発祥の魔除けの石板。T字路の突き当たりの壁に埋め込んであることが多く、直進してきた魔物が石敢當にぶつかると消えて無くなると伝えられてきた。「めっちゃ怖いはずのマジムン(魔物)が、沖縄では真っ直ぐにしか進めないという設定がかわいいい」からとシリーズの一つに加えられた。「外人住宅」は何度も塗り直しされた壁の風合いがぐっとくるから採用になったのだそうだ。
 
 
そういうユニークなシリーズでもときどき廃盤になることがあるし、色づかいは焼くたびに少しずつ変わるという。行く先々で「ああ、これいいなあ」と思った景色や風景や建物や植物の色使いなどを、写真に撮って残しておいて、印象深いものをそこから選んで器作りに活かすのが、真理さんの仕事の流儀なのだ。
 
シマシマポタリの器は、だから同じものがなかなかない。めぐり合わせのご縁のように、そのときに、心にとまったものをがあれば、迷わず購入したほうがいいのかもしれない。
 
 
シマシマポタリ
住所/沖縄県読谷村瀬名波1048-1
営業時間/9:00~17:00
定休日/不定休
 
沖縄CLIPフォトライター 福田展也
 
 
 
 
《沖縄の手しごと》
 
 
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空手発祥の地に誕生したあたらしい沖縄土産

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あたらしい沖縄土産が誕生した。生みの親は2009年にイギリスから沖縄に移住したジェームス・パンキュビッチさん。沖縄のアパレルブランド 「琉球ぴらす」と共同で沖縄が世界に誇る伝統文化、空手をモチーフにしたファッションアイテムをデビューさせた。現在販売されているのは空手島シャツ (¥11,880)、Tシャツ(¥3,564)、ポロシャツ(¥3,780)、フードパーカー(¥6,804)、ジャケット(¥6,588)など。
 
 
 
18歳で空手を始めたジェームスさんは高校を卒業したあと大阪の大学に留学し、そこで沖縄出身の女性と知り合った。卒業後いったんはイギリスへ帰国したがその女性とやがて結婚。子どもができたのを機に沖縄に移住した。
 
空手の魅力をあたらしい角度から発信しようと那覇市内にDOJO BARをオープン。やがて聖地巡礼さながらに空手発祥の地を訪れる海外の空手愛好家が集まる場所になり、今では毎年およそ5,000人が訪れている。
 
 
沖縄は人生の道場のような場所だと以前から感じてきたジェームスさんは、今回の商品化にあたって、 “OKINAWA DOJO OF LIFE”をブランドネームとして選んだ。彼にとって空手は格闘技以上の「道」であり、それを極めるためには長い時間 をかけて真理を学ぶ必要があるのだという。
 
 
「沖縄にいると空手道に通じる真理を日々の暮らしの中で学ぶことができるんです。『ゆいまーる』(地域に住むお互いが助け合うしくみ)や、『いちゃりばちょーでー』(いったん気心が知れたら兄弟と同じ)の精神、仲間を応援するときの『ちばりよー』という思い。そのような人生の知恵を反映させた かったのです」とジェームスさんは“OKINAWA DOJO OF LIFE”の開発の経緯を語ってくれた。
 
 
画像提供:CHALLENGE Okinawa
 
「沖縄空手の日」に行われた「百型チャレンジ」や「百古武道型」イベントで撮影された写真を使用し、空手を演武している様子をプリントした「空手アクションシャツ」など空手島シャツは、5種類の展開。
 
 
そして、「礼に始まり礼に終わる」をデザインした“Rei To Rei Tee”や、空手家にとって「人生の生きがい」である空手への思いを 大胆に表現した“Ikigai tee”など4種類のTシャツのほか、ポロシャツ、フードパーカー、ジャケットなど、着ていて楽しくなるデザインが施され ている。「空手愛好家以外の人にも文化としての空手の魅力を発信したい」と今後もアイテムは増えていく予定だ。
 
東京オリンピックの正式種目にも選ばれて、空手はこれからますます注目されていくはず。沖縄の魅力を知る一つの入り口として“OKINAWA DOJO OF LIFE”を楽しんでみてはいかがだろう。
 
“OKINAWA DOJO OF LIFE”は琉球ピラスで購入いただけます。なおDOJO BAR では税抜き価格で販売しています(本文の価格は税込み価格です)。さらに空手島シャツは20%OFFで購入できます。
 
 
CHALLENGE Okinawa
DOJO BAR
住所/沖縄県那覇市安里101
電話/098-911-3601
営業時間/18:00〜24:00
定休日/火曜日
Webサイト/http://dojo-okinawa.com
 
沖縄CLIPフォトライター 福田展也
 
 
《おすすめの沖縄土産》
 
 
 
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~もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP~

【リトハク×沖縄CLIPコラボ】〜real life in islands〜 多良間島スペシャルムービー〔PR〕

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宮古島と石垣島の間に位置する多良間島は、白い砂浜に囲まれた丸くて平らな島。さとうきび畑が延々と続く道では、ほとんど人や車とすれ違わない。青い海は抜群の透明度で、美しい珊瑚や色とりどりの魚を見ることが出来る。
 
その昔、琉球風水の思想を元につくられたという集落はとても静か。日暮れに自転車で森を抜け、誰もいない白砂のビーチに出て座れば、目の前に広がる海の波と風の音で、身も心もゆるやかに溶けていくよう。この島の、おだやかでのんびりとした空気に包まれてるような安心感で満たされていきます。

 

 

多良間島のアクセス情報
http://ritohaku.okinawastory.jp/miyako/taramajima/

 

沖縄CLIPフォトグラファー&ムービーライターがお届けする沖縄離島の魅力。この続きは、沖縄離島専門の情報サイト【リトハク】でご紹介しています。こちらからご覧ください。 ⇒http://ritohaku.okinawastory.jp/

 

沖縄CLIPムービーライター 小川櫻時

90%がリピーター! 世代を超えて愛される南城市のタイ料理店『シャム』

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美味しいだけでなく、ダイエット効果やデトックス効果、疲労回復、美肌促進の美容食としても注目されているエスニック料理。
 
 
中でもトムヤムクンやトムカーガイ(鶏肉とココナッツミルクのスープ)、グリーンカレー、ヤムウンセン(タイの春雨サラダ)など、スパイスやハーブをふんだんに使ったタイ料理は、日本でもじわじわと人気を高めています。
 
 
平成6年に沖縄県の南部、南城市(なんじょうし)にオープンした老舗タイ料理店『シャム』。後引く美味しさは一度食べたら忘れられず、遠方から定期的に訪れる人や、親子三世代で通う地元の常連客も珍しくありません。客層は老若男女と幅広く、90%がリピーターなのだとか! 実は私も“タイ料理が食べたくなったらシャム”へ通うひとりです。
 
 
シェフは沖縄出身の井上 康(いのうえ やすし)さん。調理師専門学校を卒業後、中華料理店で経験を積み、その後は恩納村(おんなそん)にあるサンマリーナホテル(現在のシェラトン沖縄サンマリーナリゾート)のタイ料理店でさらに腕を磨きました。
 
接客を担当するのはタイ出身の奥様タノームワンさん。康さんが働くサンマリーナホテルに、タイ人シェフの通訳として来日した際、ふたりは出会いました。そして結婚。
 
料理だけでなくインテリアにもこだわっているシャム。左のランプはタノームワンさんの手作り
 
現在シャムで出される料理の数々は、すべて夫婦二人三脚で作り上げたものです。異国の味ですが不思議と私たち日本人の舌によく馴染み、「どこか懐かしさを感じる」という人も少なくありません。味付けの基礎となっているのはタノームワンさんの実家の味だそうで、そこに康さんの長年の経験と工夫が加わり、今のメニューが出来上がったと言います。
 
 
世界三大スープのひとつと呼ばれる「トムヤムクン」はシャムの人気メニューのひとつです。テーブルに運ばれてくるとレモングラスやバイマックルー(こぶみかんの葉)、カー(生姜に似たタイの植物)の香りが立ちのぼり、口に運ぶと複雑な香りが一気に押し寄せます。レモンのキュッと爽やかな酸味が全体の味を引き締め、後引く美味しさ! トムヤムクンは脂肪燃焼効果があるそうで、体が疲れている時や風邪のひき始めにもよく効くそうです。
 
 
「チキンとカシューナッツ炒め」も定番の人気メニューです。味の決め手は、チリオイルや海老を使った自家製ペーストだそうで、失礼ながらも市販のペーストと自家製はどう違うのか聞いてみると、「味も香りもぜんっぜん違う。市販のペーストでは自分の好きな味が出ないんです」とタノームワンさん。鶏肉と野菜の旨み、カシューナッツのコクとコリコリッとした食感が楽しめる一品は、白ご飯にもビールにも合う一品です。食欲を刺激するのにちょうど良いピリ辛加減ですが、辛さの調整は出来るそうなので、苦手な方はオーダーの際にその旨伝えましょう。
 
 
個人的に一番おすすめしたいのは、タイのチャーハン「カオパッ」です。ニンジン、玉ねぎ、玉子、豚肉などチャーハンお馴染みの食材に+刻んだパイナップルが入ったカオパッ。使うのは日本米ではなく、パラッ、ふんわりと軽い食感が特徴のタイ米です。味わいは優しく素朴で、食べ進むうちにじんわりとこみ上げてくる美味しさがあります。その美味しさは、一度食べると忘れられないほど。
 
 
「食品添加物や化学調味料、農薬を使って育てられた作物は出来る限り使いたくない」という理由から、食材選びにはこだわっています。「忙しくて野菜までは育てられないけれど、せめて……」と料理に使うハーブはお店の裏で自家栽培を。こちらはグリーンカレーやトムヤムクムなど、代表的なタイ料理に欠かせないバイマックル(こぶみかんの葉)。
 
 
バジルやホーリーバジル(バジルとミントを合わせたような香り)、レモンバジル、レモングラス、パパイヤ、日本では手に入りづらいグラチャーイ(タイのうこん)、やカー、バナバリーフ、チャップルーも完全無農薬栽培で育てています。
 
 
「今日は風邪気味で」「身体の疲れがなかなかとれなくて」など、常連客から相談を受けることも多いそうで、そんな時はその人の体調に合わせた食材とハーブを選び、特別メニューを作ることもあると言います。おいしくて元気の出る料理だけでなく、そんなおふたりの愛情を感じることができるから、シャムは世代を超えてたくさんの人に愛されているのかもしれません。
 
 
シャム
住所:沖縄県南城市玉城字富里136-1
電話:098-948-2057
営業時間:11:30~14:30、17:00~22:00
定休日:月曜、第4日曜
 
 
沖縄CLIPフォトライター Sachiko 
 
 
▼南城市のおすすめ飲食店
 
 
 
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燻製なのに食感はまるでレア♪ウイスキーと味わう『真・燻製酒場Barrel House(バレルハウス)』(那覇市)の燻製料理

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お酒のアテにもぴったりな燻製料理。代表的なものとして知られているのはソーセージやベーコン、スモークサーモンなどでしょうか。

 

実は燻製料理は古くから伝わる調理法で、はじまりは今からおよそ13,000年前の石器時代。電気もガスもない時代に、傷みやすい食材を長期間保存するための先人の知恵だったのです。

 

 

2016年3月に那覇市の中心地、牧志(まきし)にオープンした『真・燻製酒場Barrel House(バレルハウ ス)』は、店名からも分かる通り燻製料理を楽しむための酒場です。しかし出されるのは“ただの燻製”ではなく、燻製する前に食材を真空調理した“真・燻製 料理”。 真空調理は食材を真空パックし、58~95℃の低温で長時間加熱する調理法です。

 

 

県産豚のレバー、ハツ、タン、そしてチーズと煮卵が盛り合わせられた「燻製5種」はスタートにおすすめの一品。

 

 

高温で加熱をすると水分が抜けてパサついてしまうお肉も、真空調理をすることでレアに近いジューシーな食感に仕上がるのです。

 

 

「素材の旨みが最大限に引き出されるように、食材によって加熱温度と時間を変えています」と話してくれたのはオーナーの 守屋 龍将(もりや たつまさ)さん。実家が静岡県の伊豆でダイビングショップを経営していたこともあり、子どもの頃から海と親しんできた守屋さんは「美 しい海があるから」と、28歳の時に沖縄移住を決めたそうです。Barrel Houseを始めたキッカケは、ダイビングツアー専門会社を経営する知人の提案だったと言います。

 

お店を一緒に盛り上げるのは、長年の飲み友達である喜納 渚(きな なぎさ)さん。

 

 

桜チップを使った燻製料理とスモーキーな香りがするウイスキーは、マリアージュと言うに相応しい組み合わせです。

 

 

 

お店にはスコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、そして日本と、世界5大ウイスキーが揃っておりその数は約30種類。料理に合わせてウイスキーを飲み比べてみるのも面白いかもしれません。

 

 

6時間以上煮込んだ後に醤油ベースで味付けをし、燻製して提供前にバーナーで炙る「燻製炙りてびち」はまさにコラーゲン の塊。トロトロでぷるぷる♪ やみつきになる美味しさです。ウイスキーが合うのは言うまでもありませんが、守屋さんのおすすめはカリフォルニアのアンカービール。沖縄県内では手に入ら ないため、特別ルートで仕入れているという大変希少なビールです。

 

 

脂が甘くて柔らかな肉質の琉球長寿豚を真空調理し、提供前に表面をサッと強火で焼いてバーベキューソースをかけた「琉球長寿豚の厚切ステーキ」。こちらは燻製料理ではないのですが、お店イチオシのメニューです。ウイスキー、または赤ワインとどうぞ。

 

 

使う食材は季節によって多少変わるそうですが、入手困難なものを除いて出来るだけ沖縄県産を選ぶようにしているとのこと。「特に豚肉は沖縄が一番おいしいので」と守屋さん。

 

 

今後の目標を尋ねると「お肉だけではなく魚にも力を入れていきたい。それからオリーブオイルや七味などの調味料を燻製して販売もしていきたい」と話してくれました。他店では出会えない燻製料理がこれからも次々と誕生しそうですね。

 

ウイスキーが好きな方も、飲み慣れていない方も、お酒の楽しみ方の幅が広がるはずです。ぜひ一度ウイスキーと燻製料理のマリアージュをお試しください。

 

Barrel House(バレルハウス)

住所/沖縄県那覇市牧志3-15-51

電話/098-868-3676

営業時間/18:00~24:00(L.O.)

定休日/水曜日

Facebook/https://www.facebook.com/barrel.house300/

 

 

沖縄CLIPフォトライター Sachiko 

 

 

▼沖縄滞在中にお酒を楽しみたい方におすすめのお店

夫婦揃って泡盛マイスター!那覇市久茂地の『カラカラとちぶぐゎ~』で泡盛を堪能するひとときを。

沖縄や日本各地のクラフトビールと料理とのマリアージュを楽しむ大人のビアパ

国際通りからすぐの本格琉球メキシカン「BORRACHOS」

 

 

 

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ケラマブルーの海まで徒歩1分、おかみさんとの会話が楽しい島の宿。【リーフ INN 国吉(渡嘉敷島)】

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世界的なダイビングスポットとして知られる慶良間諸島(けらましょとう)。ケラマブルーと評される美しい 青の世界が広がる海に、無人島を含め大小30の島々が浮かんでいます。700人ほどが住む渡嘉敷島(とかしきじま)もその一つ。手つかずの海とのどかな自然、素朴な人が印象的な離島です。
 

 
那覇の泊港からフェリーでおよそ70分。港で船を降りて右手にある駐車場に待機している送迎バスの前で、『リーフ INN 国吉』のオーナー、国吉佳奈子(くによし・かなこ)さんが笑顔で出迎えてくれました。
 

 
「今日はあいにくの天気だけど、天然シャワーだと思って海を楽しんでくださいね。でも、ほら、セミの声がきこえますよね?セミが鳴き始めると、晴れるんですよ。だからがっかりしないでくださいね」。「道路沿いに電柱がたくさん立ってますけど、街灯は一本もないでしょ。だから、この島では晴れた日の夜は天の川 がはっきり見えるんですよ」。
 

 
宿まで10分ほどの道のりですが、佳奈子さんがバスガイドさながらに、島の魅力をわかりやすく語ってくれるおかげで、曇り空にちょっぴり沈んでいた心が、明るく開いていきました。
 
「渡嘉敷ではセミは11月いっぱい鳴いてるんですよ。12月になったらセミの代わりにアラスカからザトウクジラやってきて子育てをします。この辺りはホエールウォッチングのポイントなんです。そして、4月になったらもう海開きですからね」。
 
のんびりしているように感じられる島時間ですが、この島では自然の命は絶え間なく動いているようです。そんな感じで車窓に流れる風景に見とれながら、あっという間に宿に到着。
 

 
自慢は海まで徒歩1分のロケーションの良さと、併設のダイビングショップ「WATER KIDS」が提供するマリンアクティビティ、そして、その日獲れた島の魚や伝統の豚肉料理を中心にした懐かしい味の家庭料理です。
 

 

 
晩 御飯の献立はその日によって変わります。例えば、 グルクン(たかさご)、マンビカ(シイラ)など沖縄を代表する魚がメインの時もあれば、豚の三枚肉を柔らかく煮込んだ「ラフテー」や「ゴーヤーチャンプ ルー」がメインの日もあります。いろんな味を楽しんでもらいたいと副菜は、刻み昆布の炒め物「クーブイリチー」や、「そうめんチャンプルー」、沖縄の代表的な食材の島豆腐、島らっきょうなど多種多様。海で思いっきり遊んだあとの空腹感をしっかり満たしてくれます。また、慶良間諸島では珍しく田んぼのある島ということで、収穫後しばらくは渡嘉敷産赤米の入ったご飯を味わえます。
*お昼にはアーサ(アオサ)と沖縄かまぼこがトッピングされた「トカシキラーメン」やタコライスを750円で楽しめます。
 

 
こ の宿がオープンしたのは沖縄が本土に復帰した1972年。この島で最初の宿泊施設として開業。1990年に改装を行い、全室バストイレ付きのペンションと して生まれ変わりました。内地から嫁いできた佳奈子さんが次男の晴大(はるひろ)さんと力を合わせて二人を切り盛りしている宿なので女性のひとり旅でも安 心して利用できます。
 

 
「心の鎧を脱いで裸になってたのしんでほしい」。それが、佳奈子さんからみなさんへのメッセージ。「この島に嫁ぐことを父に話したら沖縄びいきだったのに『佳奈子の考えは砂糖をまぶした砂糖みたいに甘すぎる』と反対さ れましたけど、来てよかったです。自給自足で生きる島の人やリゾートとは違う魅力を持った島のエネルギーは何ものにも代えられない魅力です」と幸せいっぱいの笑顔で語ってくれました。
 

 
一方の晴大さんはこの島のサンゴを守る活動の中心人物。 大学生の頃、漁協が主催するオニヒトデの駆除活動に参加。「そのときに自分の島が世界的な価値を持っていることに初めて気づいた」のだそう。「高校時代か ら、家業の一つのダイビングサービスの手伝いをしていたし、小さい頃から島の海に親しんでいたことが、サンゴはあって当たり前という感覚につながっていたんです」と当時を振り返ってくれました。それからは琉球サンゴくんとつきっきりになって生態調査を行ったり、サンゴの移植活動の旗振り役を買って出て、毎年一回、サンゴの日(3月5日)に渡嘉敷村を挙げての移植イベントを定着させるまでに。
 

 
そ んな息子の活躍ぶりを見守ってきたのが佳奈子さん。「嫁いできたばかりの頃はお客さんにも見栄を張っていましたけど、今では自信を持って『海しかない島ですが楽しんでいってくださいね』と言えるんです」という言葉通り、ビーチでは心から島の時間を楽しんでいる何人もの観光客に、実際会うことができました。
 
 
リーフ INN 国吉
住所/沖縄県島尻郡渡嘉敷村阿波連178
電話/098-987-2206
チェックイン/15:00
チェックアウト/10:00
Webサイト/http://www.kerama-tokashiki.jp
 
 
沖縄CLIPフォトライター 福田展也
 
 
 
《沖縄の離島の宿》
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亀おじーから受け継いだサーターアンダギー 『KAME ANDAGI(瀬長島ウミカジテラス)』

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小麦粉と卵、砂糖を混ぜて油で揚げた沖縄の伝統菓子「サーターアンダギー」。
 
 
素朴で親しみやすい美味しさは、地元では世代を超えて愛され、また多くの観光客からも親しまれています。そんなサーターアンダギーの専門店は県内に何軒もありますが、今回はちょっと新しい食べ方で提供している一軒をご紹介したいと思います。
 
 
そのお店は、那覇空港から車でおよそ15分の観光・ショッピングスポット「瀬長島(せながじま)ウミカジテラス」内にある『KAME ANDAGI(かめおじーのサーターアンダギー)』。毎日オープン直後からクローズまで客足が途絶えない人気店です。
 
 
元祖となるのは、1973年に那覇市若松(わかまつ)で創業した『かめ天ぷら』。亀市おじーの作るかぼちゃ入りのサーターアンダギーは当時地元ではかなり定評があり、おじーの引退後もその味を惜しむ声が多かったと言います。
 
 
しかしそんな時、後継者に相応しい人物が現れることに。それがKAME ANDAGIの代表である武藤 京美(むとう きょうみ)さんでした。 武藤さんは、おじーの作るサーターアンダギーのファンのひとりでした。「サーターアンダギーは縁起物なので、祝い事には欠かせないんです。娘の結婚式で、 どうしてもあのサーターアンダギーを用意したくて、それで頼んで作り方を習いに行ったんです。その時に“引き継いでくれないか?”と亀おじーから提案があって……」と引き継ぐことになった経緯を語ってくれました。思いもよらぬ提案、しかも大役でしたが、あの味が途絶えてしまうのはもったいない! と思った武藤さんは決心を固めました。
 
 
南大東島(みなみだいとうじま)の栗カボチャ(季節によっては北海道産)を生地に混ぜ込んだサーターアンダギーはカロテンや食物繊維が豊富に含まれており、しかも粉っぽくならずにしっとりと仕上がるそうです。
 
 
また油にもこだわっているため、揚げ物なのに軽くて脂っこくありません。KAME ANDAGI のサーターアンダギーはひとつ70~80gとビッグサイズ。20分ほどかけて揚げるそうですが、目を離してしまうと焦げてしまったり形が崩れてしまうとのことで、決して目を離さないよう付きっきりなのだとか。「うちのサーターアンダギーは手間ひまかかっています!」と武藤さん。全ては美味しさのためです。
 
 
ふたつに割ったサーターアンダギーにクリームチーズや小倉クリーム、マンゴーアイスや黒ゴマアイス、苺マーブルアイスなどのトッピングをして提供するのがこちらのスタイル。
 
 
2種類のダブルトッピングも可能で、人気はマンゴー×クリームチーズや抹茶アイス×黒蜜きなこだそうです。温と冷のコンビネーションと、表面はカリサクッ♪中はふんわりの食感をお楽しみください。
 
 
蒸した紅芋にクリームと沖縄のざらめを加えた自家製の紅芋クリームも観光客から大人気のトッピング。産みたてを養鶏所から直接仕入れた新鮮卵を使うので、香りがとても豊かです。シンプルなお菓子だけに、素材の質が際立つのですね。
 
 
家にある材料で簡単にできてしまうサーターアンダギーは“庶民のお菓子”でした。しかしKAME ANDAGIのサーターアンダギーはコストも手間ひまもかけ、トッピングのバリエーションを増やして新しい食べ方を提案しています。
 
 
観光客からは「沖縄にはこんなに美味しいお菓子があるんだ♪」と喜んでもらい、県民には“当たり前のようにあった”サーターアンダギーの美味しさを再認識してほしいと武藤さんは言います。
 
 
地元に愛された亀おじーの味を受け継ぎながらも新しいものも柔軟に取り入れるという姿勢は、『かめ天ぷら』の常連客にも、初めてサーターアンダギーを口にする観光客にも大満足してもらえる沖縄の新名物なのです。
 
 
KAME ANDAGI
住所/沖縄県豊見城市瀬長174-6  Umikaji Terrace No,8
電話/098-851-4171
営業時間/10:00~20:00
 
 
沖縄CLIPフォトライター Sachiko
 
 
▼瀬長島のおすすめスポット
 
 
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『久高島のイラブー(海蛇)展へ(10月29日〜11月6日開催)』

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沖縄南部の南城市(なんじょうし)にある離島・久高島(くだかじま)は、琉球王朝時代から“特別な島”でした。王府への献上品として、久高島のイラブー(海蛇)は滋養強壮の薬膳として大変重宝されてきました。
 
 
国王のため、そして大事な国賓にも振る舞われたといわれる久高島のイラブーの漁を行ったり燻製にしたりすることは、神聖な行為とされ、上級神職者の久高祝女(ノロ)、外間祝女(ノロ)、久高根人(ニンチュ)のみに特別に許されてきた 伝統です。何年か休止したこともありましたが、移り変わりゆく時代の中で消滅することなく、昔ながらの手づかみのイラブー漁と燻製の技術がいまも受け継がれています。
 
 
イラブー漁が行われるのは1年のうちわずか数ヶ月のみ。漁がはじまると、陽が暮れてから深夜にまでおよぶことがあります。現在、福治洋子さんと 古波蔵節子さんのおふたりが、現役でイラブー漁を行っています(このおふたりは1978年に途絶えてしまった伝統祭祀イザイホウで最後の神人となった方々 でもあります)。イラブーはふだんは人を襲わないおとなしい性格だとはいわれますが、ハブやコブラの数十倍の毒があるといわれます。昔ながらの伝統漁法を 守って手づかみで行い、洋子さんにいたっては手袋もつけずに素手で行っています。大ベテランの方々が、足場の悪い漁場で、ときに波にもまれながら、夜遅くまでイラブー漁を根気強く行っていることに、ただただ敬服するばかりです。
 
 
そうやって苦労して穫ってきたイラブーを何週間か掛けて100匹くらいに達してきたところで、ようやく燻製の下準備がはじまります。それまでの間、イラブーは飲まず喰わずでも生き続け、卵まで産みつけるほどの生命力があるのです。卵については、ふだんは出荷せずにイラブーを穫ってきた人たちだけが食べることができる貴重なもの。今回特別に『久高島のイラブー(海蛇)展』(10月29日〜11月6日まで南城市がんじゅー駅にて開催)で頂くことができます。
 
 
燻製については、昔ながらの技法で薪を焚いて行います(※燻製小屋の中は非公開です)。感謝しながら命を頂き、釜で茹でたあと、いよいよ燻していくのですが、薪を焚き始めたら1日2回、表と裏をひとつひとつ返しながら、じっくりと1週間掛けて行います。燻製ができたあとも人の手間をかけて丁寧に 仕上げていく作業が続きます。くわしくは『久高島のイラブー(海蛇)展』のパネル展示で、そのすべてをご覧いただくことができます。また、実際にイラブー料理も味わって頂くことができます。
 
  
 
今回、その『久高島のイラブー(海蛇)展』のため、何度も久高島に通いながら一連の撮影をさせて頂く機会に恵まれました。すべての作業が終わり、撮影後はみなさんとご一緒に試食をさせて頂いたのですが、調理のほうも下ごしらえから手がこんだものだけあって、身も柔らかく炊きあがっていて想像以上に美味しく頂くことができました。また、特筆すべきなのは、貴重なイラブーの卵も食べることができるとのこと。栄養も豊富で、肝心なお味のほうはチーズ のようでとても美味でした(くさみもありません)。また、『久高島のイラブー(海蛇)展』では、卵につける薬味として、久高島の島マース(天然塩)や、お味噌など添えられる予定です。もちろん、何もつけなくてもとても美味しいので、ぜひこの機会に、琉球王朝時代から王家御用達だった貴重な食の体験をいかがでしょうか。また、久高島が大切にしている伝統、精神文化も知るきっかけにもなることと思います。滅多にない機会ですので、ぜひ足をお運びいただけたら幸いです。
 
 
『〜海を旅するいのちの力〜 久高島のイラブー(海蛇)展』
住所/南城市知念久手堅541 がんじゅう駅・南城
期間/2016年10月29日(土)〜11月6日(日)10時〜17時
(イラブー汁の販売については11月3日(木)〜11月5日(土)です)
入場料金/300円(中学生以下無料)
 
※イラブー汁定食(汁、ごはん、お漬物)1500円
※イラブー卵をプラスの場合(汁定食+卵セット)2000円(単品800円)
 
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沖縄CLIPフォトライター 桑村ヒロシ(KUWA)
 
 
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秋の沖縄を満喫!オススメトレッキング『嘉津宇岳』

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食欲、芸術、スポーツ。。。魅力的な可能性をたくさん秘めている季節、秋。その半面、季節の変わり目や忙しい年末を乗り越えるために体の調子を 整えたい季節でもあります。そんなときにオススメが「山登り」。普段とは違った植物や景色をみることで日常からのトリップ感を味わえるし、運動不足も解消 出来ちゃう良いことづくし。秋から冬にかけての休みの日に、子供たちを連れて山登りに出かけます。
 
今回は我が家のオススメ山登りスポット第1弾「嘉津宇岳(かつうだけ)」をご紹介。
 
沖縄自動車道最北端の許田(きょだ)インターチェンジを降りて、58号線を北へまっすぐ進みます。名護市役所、21世紀の森公園を通り抜けて、左へ逸れる県道をまっすぐ屋部(やぶ)方面へ行くと勝山シークヮーサーの看板が見えてきます。そこを右折して夏の終わりが花さかりのトックリキワタに囲まれた山道を上がって、辿り着くのが嘉津宇岳。沖縄本島では、与那覇岳(よなはだけ)、八重岳(やえだけ)に次ぐ3番目の高さ(標高452m)を誇る山として知られています。
 
 
やんばるの山の多くは、石灰岩が浸食してできたカルスト地形が特徴で、熱帯雨林の間にそびえたつように天に伸びる岩があちらこちらで見ることが出来ます。2億年もの時間を越えて鎮座する大石林山(だいせきりんざん)も「世界最北端の熱帯カルスト地形」として知られています。嘉津宇岳は円錐カルスト地形をしています。歩いてるとゴツゴツギザギザとした岩が出てきたりして、まるでノコギリの上を登ってるような感覚が味わえ、そこがなんとも登り応えのある山といえます。
 
 
日射しの強い沖縄でも、亜熱帯の山の中では、大きなヘゴの葉が強い日射しを遮って日傘代わりになってくれます。木漏れ日を楽しみながら山道を進んでいきます。
 
 
苔むした岩や、見慣れないダイナミックな岩など、普段目にすることの少ない光景を楽しむことが出来るのも山登りの醍醐味。汗ばんだ体に、すうっとさわやかな風が通る心地よさ。気分をリフレッシュさせてくれます。
 
 
 
子供たちは普段見慣れない生き物に遭遇しないかと、あちらこちらをくまなくチェック。
すると、、、
いました、いました。
 
 
岩に姿を似せて身を守るバッタや、
 
 
木の幹に柄を合わせたキノボリトカゲ。
 
 
鮮やかな緑色の体をしたサキシマカナヘビ。やんばるの森で出会える愉快な生き物たちに子供たちも大興奮。
 
物怖じしない末娘はカナヘビのしっぽをつかんで記念にパシャリ。撮ったあとはもちろんリリースします。
 
散策を楽しみながら進む山道の終盤は急勾配になっていきます。嘉津宇岳の一番の難所は頂上付近。一人しか通れないほどの幅の岩場をよじ登っていきます。
 
 
さすがの娘もちょっと怖そう。
 
 
狭い山道から下を恐る恐る見下ろすと、広大な山脈をぐるりと見渡せます。なんて自分が小さいんだろうと息をのむ景色。さぁ、頂上が見えてきた! 手や足の置き場をしっかりと確かめながら、最後の急な岩場を一歩ずつ、二歩ずつ慎重に上っていきます。
 
 
やっと頂上へ到着〜〜、子供たちはお決まりの「ヤーーッホォォォォォーー!!!」 山頂は10人が立っていられる程度の広さ。岩に座って記念撮影を子供たちに提案しましたが、誰一人答えてくれませんでした。
 
 
頂上からの眺めは東シナ海から太平洋まで見渡せ、正に360度のパノラマ風景。西には今帰仁村(なきじんそん)から橋を渡る古宇利島(こうりじま)、遠くの方には伊是名島(いぜなじま)や伊平屋島(いへやじま)がかすかに見え、北は辺戸岬(へどみさき)、東はジュゴンが遊びにくると言われる辺野古(へのこ)の海が一望でき、沖縄の地形をぐるりと満喫できます。

 
いかがでしたが? 小さな子どもを連れてゆっくり歩いても、片道40分程度。初めての方でも挑戦しやすく、ちょっとスリリングな場面も楽しめる山登り。おにぎり持参でゆっくり歩くもよし、たくさん歩いたご褒美に近所のキャプテンカンガルーのハンバーガーや、名護の老舗、宮里そばで沖縄そばを楽しむのもGOOD!
 
秋の嘉津宇岳で、スポーツ、芸術(山頂の絶景)、食欲を堪能してみてくださいね。
 
 
 
 
沖縄CLIPフォトライター monobox(河野哲昌、こずえ)
 
 
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