6月の第3日曜日といえば、父の日です。ここ沖縄でも、記念の催しがいくつか開催されました。『第10回 父の日 お魚フェア 本まぐろ祭り』もその一つ。去る6月20日(土)・21日(日)、会場となった那覇市港町の「泊いゆまち」は、2日間で計およそ3万人が来場(主催者発表)。普段ガンバるお父さん方もリラックスできる週末になりました。

本まぐろ祭りは、今年で10年目を迎える、地元では恒例のイベントです。泊いゆまち前の屋外特設会場では、クルマエビのつかみ取りや、新鮮な魚介を用いた各種出店が軒を連ねました。特にイワガキやクルマエビを用いたメニューに人気が集中。連日長い行列ができていました。


メインとなるコンテンツはもちろん、腕利きまぐろ職人たちによる「早捌き対決」など、メバチやキハダなど各種まぐろを用いた企画です。最大の注目は何と言っても、2日間で計3回行われる、解体ショー。うち2回は“黒い宝石”と異名を持つ本まぐろ。さらに、極めつけは2日目に登場する、200kg級! 大迫力な巨体の“主役”に、俄然注目が集まりました。


いゆまちのまぐろ職人・當山さんを筆頭に、数人の地元ウミンチュ(漁師)によって手際よく&華麗に捌かれていきました。





両手で抱えきれないほどの大きな赤い切り身は、この後幾重にも細かく切り分けられます。

大トロ、中トロ、赤身、かま…。真紅の輝きを放つ大量の「ネタ」は、その後、会場に集まった一般参加者による模擬セリ&即売会で、次々と買われていきました。


そして、もう一つのお楽しみが、下層部がガラス張りとなった遊覧船による海上&海底散歩です。那覇の海底に広がる無数の珊瑚や色とりどりの熱帯魚たちが間近に迫り、多くの家族に驚きと笑顔をもたらしました。

さらに、今年は10周年を記念して、特賞としてなんと香港4日間のクルーズ旅行がペア1組当たるドキドキの抽選会が行われるなど、例年にない盛り上がりを見せていました。そして、祭りのオーラスは、特設会場ステージでのライブイベント。地元を中心に活躍するグループが、一家の主と、その主を労うお母さんやお子さんたちをしっかり盛り上げつつ、爽やかに締めくくりました。

もちろん地元ファミリー向けのほのぼのイベントではありますが、穫れたて新鮮な本まぐろを、目一杯楽しむチャンスでもあります。まだまだ知られていない、穴場のお祭り。特に、お魚好きの旅人は、来年ぜひチェックしてくださいね!

第10回 父の日 お魚フェア 本まぐろ祭り
日程/2015年6月20日(土)・21日(日)
時間/(20日)11:00~17:00・(21日)10:00~19:30
会場/泊いゆまち(沖縄県那覇市港町1丁1丁目1-18)
主催/沖縄鮮魚卸流通協同組合
電話/098-868-1096(泊いゆまち管理事務所)
沖縄CLIPフォトライター 小川 研(Qey Word)
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