伊平屋島(いへやじま)滞在中においしい海産物を味わうなら、島の玄関口である前泊港(まえどまりこう)から徒歩1分のところにある「海魚(かいぎょ)」へ。こちらでいただけるのは、毎朝島の漁師が水揚げした新鮮な海の幸。
子どもの頃から海に親しみ、魚をさばいていたというマスターの野甫 武志(のほ たけし)さんは、高校時代には沖縄本島の料亭で修行経験もあり、その頃から「いつか自分の店を持ちたい」という思いが芽生えたそうです。卒業後は調理師専門学校へ進み、基礎をしっかりと学び、伊平屋島に戻って念願のお店をオープン。最初は島尻地区でお店をスタートさせ、その5年後に現在の場所に移転したそうです。
漁師経験もあるという野甫さん。お店を立ち上げた頃は自ら釣った魚で賄っていたそうですが、瞬く間に人気店となり、現在は島の漁師さんに任せているとのこと。初めて海魚を訪れたお客さんは「イカがこんなに柔らかいなんて!」「ワラジエビのお刺身を食べたのは初めてです」「島ダコのおいしさに感激しました」と感動して帰っていかれる方ばかりだそうです。
海魚でいただけるのは、鮮度抜群の魚介類を使った刺身定食やにぎり寿司、白身魚の天ぷら、魚のマース煮(塩と泡盛で煮た魚料理)、イカ墨焼きそばなど。素材の旨味を生かした料理はどれも評判が良く、泡盛との相性もぴったりです。
一緒にお店を切り盛りする奥様の節子さんに、“伊平屋酒造所の泡盛と味わってほしい料理”を出していただきました。こちらは、島で獲れたタカセ貝、夜光貝、ティラジャーをウニで和えて塩漬けにした「ナーガラス」(ナーは方言で貝、ガラスは塩漬けという意味)。
貝をウニで和えるという調理法は、伊平屋島では昔からお馴染みとのことですが、島外・県外者にとっては珍しいですよね。噛み締めるほどに磯の香りと貝の旨味が広がり、泡盛を口に含むと見事に調和します。島外で開催される離島フェアや物産展以外では島でしか手に入らない希少価値のある珍味なので、ぜひ試してみてください。
伊平屋島近海で獲れた魚を塩漬けにした後、天日干しにした「スーファイ」も泡盛が進む一品。スーファイは冷蔵庫がなかった時代からの保存食で、島では今でも受け継がれて食されているそうです。
「最近はハイボールを注文する若者も増えているけど、泡盛には勝てませんね。観光客も島の常連さんも、島酒を求めて来てくれるから」と節子さん。
島の魚と地酒の相性の良さは、やはり必然的なものなのですね。伊平屋島でしか味わえない料理とお酒のペアリングを、自分の舌で体験してみませんか?
日替わりのランチもぜひ!
海産物料理 海魚
住所/沖縄県島尻郡伊平屋村我喜屋217-30
電話/0980-46-2544
営業/11:30〜14:00、17:00〜24:00
定休日/不定休(facebookでお知らせ)
https://kaigyo.ti-da.net
沖縄CLIPフォトライター 舘 幸子
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